中古車購入
更新日:2018.12.04 / 掲載日:2018.12.04
修復歴ありの中古車のメリット・デメリットと確認ポイント

グーネット編集チーム
中古車の中でも「修復歴あり」というクルマを見かけることもあるともいます。
中古車の「修復歴」とはどのような情報で、実際に「修復歴」があるクルマを購入しようと思った時には、どのようなポイントを考慮するべきなのでしょうか。
中古車購入時には、それぞれのクルマの状態をきちんと把握した上で、購入を決断することが大切です。
今回は、修復歴ありの中古車のメリット・デメリットと確認ポイントについて解説します。
修復歴ありの中古車とは?その定義とは?
まずは「修復歴あり」と記載された中古車についての、基礎知識を身につけておきましょう。
実は「修復歴」には、ある程度公的な基準が定められています。
自動車取引や中古車販売に携わる業者が、消費者に対する公正な情報提供を目的に、統一した基準を設け、そのルールに従って「修復歴」を公開しているのです。
修復歴とは、具体的にクルマのフレームやピラー、フロントインサイドパネル、ルーフパネルやラジエーターコアサポートなど、「クルマの骨格部分」に修理や交換履歴があるほか、反りや歪みが発生していることを指します。
長期間乗っていれば、クルマを修理するケースは決して少なくありませんが、クルマの骨格部分に修理が必要となるケースは、ごく稀です。
修理が必要となるケースの中で、もっとも多いのが「事故」となります。
このため、「修復歴あり」という記載のある中古車について、「事故歴あり」と捉える方も少なくありません。
しかし実際には、修復歴がないからといって、事故歴がないわけではありませんし、修復歴があるからといって、必ずしも大きな事故を経験したわけではありません。
このあたりを、しっかりと認識した上で、中古車選びを実践しましょう。
修復歴ありの中古車のメリット・デメリット
では具体的に「修復歴あり」の中古車購入を検討する場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
まずはメリットについてですが、「価格が安くなりやすい」という点が挙げられます。
修復歴があるクルマは、ないクルマと比較すると需要が少なくなりますから、比較的低価格で手に入れることができるでしょう。
一方、無視できないのがデメリットで、こちらは「その後の走行やメンテナンス時に、なんらかのトラブルが発生するリスクがある」ということです。
クルマの骨格は、安全に走行するために欠かせない部分です。
過去に大きな修復を受けたクルマの場合、後々になって、周辺部分への影響が表面化する可能性もあります。
修復歴ありの中古車をチェックする際のポイントとは?
メリットもデメリットもある「修復歴ありの中古車」ですが、一概に「購入を避けるべき」とは言えません。
「修復歴あり」とは、「どのパーツを修理したのか」で判断される情報であり、「どの程度大規模な修復であったのか」を示す指標ではないためです。
ほんの少し歪みが生じて、修理をしただけであっても、それが該当部分に合致していれば、「修復歴あり」と表示されています。
修復歴なしのクルマと比較して大幅に値引きされていたら、「お買い得」と感じる方もいるでしょう。
修復歴ありのクルマを選ぶ際には、「どこをどの程度修復しているのか」という、より詳しい履歴をチェックする必要があります。
またトラブルに対して、適切な修復が行われているかどうかを確認することも、非常に重要なポイントとなります。
修復歴がある場合には、まず担当スタッフにその詳細について確認しましょう。
また、きちんと修理がされているかどうかを、第三者機関によるチェックでクリアしているかどうかで見極めるのも、判断する方法の一つと言えるでしょう。
まとめ
修復歴ありの中古車には価格的なメリットが存在します。
中古車選びで大切なのは、修復歴ありの中古車であっても、修復歴なしの中古車であっても、どのような状態のクルマであるかを見極めて判断することが、非常に重要なポイントとなります。
修復歴ありの中古車だからと初めから選択肢から外してしまうのではなく、適切に情報を把握しながら選択していくことが、より良い中古車選びに繋がると言えるでしょう。