トヨタiQの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

ｉＱは2008年11月に誕生し、世界最小レベル（※2008年9月時点）の最小回転半径を実現する取り回しの良い、3mに満たないコンパクトなボディが特徴のマイクロプレミアムカーとしてトヨタが開発しました。

質感の高い滑らかな曲面を使ったスタイリングを採り入れ、素材の持つ肌触りや質感にこだわった上質なインテリアとともに、プレミアム性を感じる内外装デザインが魅力的な1台といえるでしょう。

1.0L 直列3気筒エンジンもしくは1.3L 直列4気筒エンジンを搭載し、機敏に軽量ボディを走らせる動力性能を実現するとともに、伝達効率の高いCVTとの組み合わせにより、シームレスでスムーズな加速フィール、優れた低燃費性能を両立しています。

室内は徹底した超高効率パッケージを採用することで、ショートホイールベースながら、エンジンルームをコンパクトにまとめ、前後のオーバーハングの短縮やインテリア形状や構造を工夫することで、後席の足元にも大きなスペースを確保し、大人3人と子ども1人が窮屈さを感じることなく快適な居住性を実現しています。

また、フロントシートは掛け心地の良さを保ちながらシートバックを薄型化するなど、やや偏平率の高い大径タイヤや最適化されたサスペンションと相まって、ダンピングの利いた落ち着きのある快適な乗り心地をうみだしています。

コンパクトなボディを持つiQならでの安全性能にも最新技術が投入され、S-VSC（Steering-assisted Vehicle Stability Control：ステアリング協調車両安定性制御システム）や世界初となるリヤウインドウ上部から展開し、後部からの追突から備える「SRSリヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」をはじめ、9つのエアバッグシステムが全車に標準装備されています。

ここではiQ中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・100X/100X 2シーター
1.0L 直列3気筒エンジンを搭載するベーシックグレードです。
ベーシックグレードながら、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラーをはじめ、UVカット機能付ウインドシールドガラス（高遮音性ガラス/グリーン合わせ）やUVカットフロントドアガラス、UVカット機能付プライバシーガラス（リヤクォーター/バックガラス）や運転席シート上下アジャスターに加え、9つのエアバッグシステムなどの快適・安全装備が施されています。

ウレタン巻3本スポークステアリングホイール＆シフトレバー、アンサーバック機能付ドアロックリモートコントロール、ファブリックシート、リヤデッキボード仕様となります。

また、エアコンはマニュアルタイプが装備されます。
「100X 2シーター」は、後席シートを持たない2人乗りモデルとなり、6つのエアバッグが装備されます。

・100G
「100X」グレードに対して、タイマー付熱線式リヤウインドゥデフォッガー、スモークタイプのハロゲンヘッドランプ、本革巻3本スポークステアリングホイール＆シフトレバー、スマートエントリー＆スタートシステムやオートエアコンを備える上位グレードです。

シート地はブラック＆グレーの2トーンファブリックとなり、メッキ加飾付パーキングブレーキボタンやツィーターグリルなど、室内の質感の向上が図られています。
また、盗難防止システム（イモビライザーシステム）が追加装備されます。

・130G
1.3L 直列4気筒エンジンを搭載するモデルです。
「100X」グレードに対して、リヤディスクブレーキや7速シーケンシャルシフトマチックが装着されます。

・130G MT
6速マニュアルトランスミッションを搭載する1.3Lモデルです。
「130G」グレードに対して、アイドリングストップ機構が追加されます。
ワイヤレスドアロックリモートコントロール、マニュアルエアコン仕様となり、盗難防止システムはレス仕様となり熱線式リヤウインドウデフォッガーからタイマー機能は省略されます。

・130G レザーパッケージ/130G MT レザーパッケージ
ベースとなる「130G/130G MT」グレードに対し、レッドステッチが施された本革3本スポークステアリングホイール、ブラックレザー＆グレーファブリックのコンビシートが装着され、上質感を高めたスポーティなインテリアとなります。
また、足回りが16インチタイヤ＆アルミホイールへと変更されます。　

ここでは、iQの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。

・KGJ10：1.0L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：20.8km/L
年間ガソリン代：約64,903円（480.7L×135円） ※1
自動車税：年間29,500円 ※2
年間維持費：約94,403円 ※3

・NGJ10：1.3L/CVT/ FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：20.8 km/L
年間ガソリン代：約64,903円（480.7L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約99,403円 ※3

・NGJ10：1.3L/6MT/ FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：21.2 km/L
年間ガソリン代：約63,679円（471.6L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約98,179円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

iQは新時代のシティコミューターとして開発され、3m未満のコンパクトな5ナンバーサイズのボディにより、取りましの良い3ドアハッチバックモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 トヨタiQ 10系：10～257万円
KGJ10：7～149万円
NGJ10：22.8～257万円

100X 2シーター：9～79.8万円
100X：18.9～87万円
100G：7～149万円
100G レザーパッケージ：22.8～98万円
130G：32～128万円
130G レザーパッケージ：22.8～129万円
130G MT→（ゴー）：63～115.8万円

iQは2004年11月から2016年3月まで販売された、人気の高いモデルです。
200万円を超える車両はガルウイング仕様にドレスアップされた車両なので除外すると、2009年式を中心に20万円から60万円台の価格帯に多くの登録車両が見受けられます。

走行距離では、2万kmから9万km未満の車両が多く占め、ほぼ年式相応といえるでしょう（上記中古価格帯については、2018年7月30日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。