トヨタプリウスαの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

トヨタプリウスαは、世界初の量産ハイブリッド車として1997年12月に初代モデルが発売されて以降、国内外で圧倒的な人気を誇る「プリウス」の派生モデルとして、2011年5月に誕生しました。

3代目プリウスをベースに全長・全幅・全高・ホイールベースをそれぞれ拡大し、居住性を重視した3列シートを備えたミニバンとして開発されました。

空力特性に優れるウエッジシェープを活かしたフロントマスクや切れ長のシャープなヘッドランプ形状、運転席の頭上を頂点とするトライアングルシルエットなど、プリウスと意匠を共通するものの、2列目以降のキャビンスペースとラゲッジスペースを拡大しました。
塊感のある個性的なスタイリングに仕上がっています。

搭載するパワートレインは、プリウスで実績のある「リダクション機構付THS II（TOYOTA Hybrid System II）」を搭載し、1.8Lアトキンソンサイクルエンジンを組み合わせることにより、クラストップレベルの省燃費性能と環境性能を両立しています。

また、3列シートを備えるモデルでは、小型リチウムイオン電池を運転席と助手席の間のコンソールボックスに収納することで、広々とした室内空間とラゲージスペースを創出しています。

2011年5月の誕生より7年が経過しており（※2018年6月）、途中、仕様の変更やマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更や安全装備の充実等が図られています。1灯でロービームとハイビームを切り替える省電力Bi-Beam LEDヘッドランプやミリ波レーダーと単眼カメラにより精度・信頼性の高い、「プリクラッシュセーフティシステム」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」「レーダークルーズコントロール」から構成される衝突安全支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」などが装備されています。
先進の安全性能を誇る、使い勝手の良いミニバンとして国内外で高い人気を誇るモデルです。

ここではプリウスαの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・S Lセレクション
2列シート5人乗り仕様のベーシックグレードです。
ベーシックグレードながら、リヤスポイラーや前後エアスパッツ、エンジンアンダーカバー＆プロテクターなどの空力特性を向上させるパーツが装着されています。

安全面では衝突安全支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」や運転席＆助手席SRSサイドエアバッグシステム、3列目シートまで対応するSRSカーテンシールドエアバッグシステムが標準装備されます。

また、オートエアコンが装備されます。
ハロゲンヘッドランプ、16インチタイヤ＆スチールホイール、UVカットグリーンフロントドアガラス、ウレタン4本スポークステアリングホイール仕様となります。

・S
3列シートを備えた7人乗りモデルが設定されています。
「S」グレードに対して、16インチアルミホイール、フロントガラスに撥水機能をはじめ、フロントシートバックポケットや2列目シートにセンターアームレストが追加され、運転席が6wayタイプとなります。

また、インテリジェントパーキングがオプションとして選択可能となります。

・Sツーリングセレクション
「S」グレードに対して、17インチタイヤ＆アルミホイールやフロント＆リヤスポイラーを装着したスポーティグレードです。

スマートエントリー＆スタートシステムの機能が運転席に加え、助手席とバックドアも追加されます。他にもヘッドランプがBi-Beam LEDヘッドランプ、ステアリングホイールが本革巻き仕様へとグレードアップされます。

・G
「Sツーリングセレクション」グレードに対して、フロントガラスにIRとスーパーUVカット機能が追加されます。

シート表皮は滑らかな肌触りが心地よい合成皮革とファブリックを組み合わせた質感の高いコンビタイプとなり、運転席はランバーサポート＆パワー機構を備えた8wayタイプが奢られ、充実した装備を誇る上位グレードです。

また、インストルメントパネル全面に合成皮革が貼られ、フロントピラーガーニッシュが植毛タイプとなり質感の向上がはかられています。

・Gツーリングセレクション
「G」グレードに対して、17インチタイヤ＆アルミホイールやフロント＆リヤスポイラーが追加されます。

ここでは、プリウスαの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。

・ZVW40W：1.8L/CVT/FFモデル/7人乗り
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：26.2km/L
年間ガソリン代：約51,526円（381.6L×135円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約91,026円 ※3

・ZVW41W：1.8L/CVT/FFモデル/5人乗り
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：26.2km/L
年間ガソリン代：約51,526円（381.6L×135円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約91,026円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

プリウスαは人気の高いハイブリッドシステムを搭載するミニバンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて豊富な登録台数の中から最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 トヨタ プリウスα 40/41系：59.3～369万円
ZVW40W：78～316万円
ZVW41W：56.8～369万円

S：56.8～369万円
S Lセレクション：64.8～309.9万円
Sツーリングセレクション：64.8～278万円
S チューン ブラック：89～257.9万円
G：58～307.8万円
Gツーリングセレクション：84～302.4万円
Sツーリングセレクション・G’s：195.9～310万円

プリウスαの中古車は、初年度モデルにあたる2011年式から大きくフェイスリフトの意匠が変更されたマイナーチェンジ期にあたる2015年式を中心に数多くの登録車が分布している人気モデルです。中でも2012年式と2013年式の中古車としての台数が豊富であり、120万円から160万円の価格帯が中心となります。

走行距離では2012年式と2013年式ともに5万km以上7万km未満の登録車両が多く、ほぼ年式相応のコンディションと言えるでしょう。

全体的に登録車が多く、予算に合わせてたくさんの登録車の中から希望に沿った最適な1台が見つかることでしょう（上記中古価格帯については、2018年6月12日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。