中古車購入
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2018.10.22
トヨタノアの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
トヨタノアは、数多いトヨタの車種の中でもワンボックスワゴンの先駆けとして成功の実績がある「ノア(ライトエース)」の流れをくむ、5ナンバーサイズミニバンとして開発され、2001年11月に誕生しました。
ミディアムセダン並みのコンパクトな全長ながら、ロングホイールベースを実現した新開発の専用FFプラットフォームを採用することで、低くフラットなフロアと余裕のある室内高を活かした、ゆとりのある室内空間となっています。
上下リフターを備えた見晴らしの良い運転席からの視認性も良く、ボンネットフード先端に高さを持たせることで、取り回しのしやすさが実感できる優れたパッケージデザインが特徴です。
身体をしっかり包み込む厚みのある圧力分布に優れたシート構造を採用し、高剛性ボディや新設計サスペンションと相まって、ロングドライブでも疲れを感じにくい揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。
乗降性の良さに加え、ウォークスルーを可能にするシート構造により、大勢で使用するミニバンに求められる、実用性の高いユーティリティ&ラゲッジスペースを提供しています。
実用域で扱いやすく粘りのある2.0L直列4気筒直噴エンジンを搭載し、フレックスロックアップ機構を備える4速ATとの組み合わせにより、フットワークの良い機敏な走行性能と優れた低燃費性能を両立していることなどから発売早々から人気を集めました。
その後も一貫して広く開放感のある室内空間を持つ、機能性・取り回しに優れる5ナンバーサイズのミニバンとして進化を重ね、姉妹車である「ヴォクシー」や「エスクァイア」と共に、トヨタを代表する基幹モデルとして位置づけられています。
親しみやすく上質な佇まいを見せる標準モデルを始め、エアロパーツを装着し、ワイド&ローを強調したスポーティモデル、トヨタ独自の評価の高い「リダクション機構付THC II(TOYOTA Hybrid System II)」を搭載し、圧倒的な環境性能と航続距離を実現したハイブリッドモデルなど、現在の3代目モデルでは豊富なグレードがラインナップされています(※2018年6月時点)。
ここではノアの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ノアの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
3代目 トヨタ ノア 80系(2014年~)の主なグレードの特徴
・X Vパッケージ
2.0Lガソリンエンジンを搭載するベーシックグレードです。
7人乗りと8人乗りモデルが設定され、2WD/FFとフルタイム4WDが選択可能です。
ベーシックグレードながら、UVカットグリーンガラス(フロントドア)+UVカット機能付プライバシーガラス(スライドドア・リヤクォーター・バックドア)、オート電動格納式リモコンカラードドアミラーや左右独立温度コントロールフロントオートエアコンなどの快適装備となっています。
スポーティなドライブが楽しめる7速スポーツシーケンシャルシフトマチックが装備されます。
15インチタイヤ&スチールホイール、ハロゲンヘッドランプ、ウレタン3本スポークステアリングホイール仕様となります。
・X
「X Vパッケージ」グレードに対して、アイドリングストップ機構や助手席側パワースライドドアが追加されます。
また、LEDヘッドランプやコンライト(ライト自動点灯・自動消灯)などの安全装備が追加され、インテリアには後席サンシェードが装備されます。
・G
「X」グレードに対して、コントロールパネルがピアノブラック調、シート地が消臭機能付のハイグレードタイプになり、加えてスピーカー数が6個、助手席大型オープントレイの表皮素材が質感の高いファブリックタイプへとグレードアップされます。
さらに、オプティトロンメーターがハイグレードタイプ、マルチインフォメーションディスプレイが4.2インチカラータイプへ変更となります。
他にも3本スポークステアリングホイールとゲート式シフトレバーがタッチの良い本革巻仕様、インサイドドアハンドルがフロント:メッキ&リヤ:ブラック仕上げとなります。
スマートエントリーシステム+プッシュスタートシステムや、女性に人気の高い髪の毛や肌に潤いを与えるナノイーなどの快適装備に加え、Toyota Safety Sense Cや盗難防止システム、フロントフォグランプなど、実用性の高い安全・快適装備が追加されます。
足回りは同じ15インチ径ながら、アルミホイールが装着されます。
・Si
専用エアロパーツや16インチタイヤ&アルミホイールを装着するスポーティグレードです。
また、2WD/FFモデルにもリヤディスクブレーキが奢られます。
LEDヘッドランプは精悍なスモーク塗装となり、インテリアもエアロ専用のスポーティなシート表皮やフロントインサイドドアハンドルがメタリック仕上げへと変更されます。
・ハイブリッドX
基本的にガソリンエンジンを搭載する「X」とほぼ同等の装備が施されています。
しかしながら、先進の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が装備されます。
ハイブリッドモデルのみの装備として、エンジンフードサイレンサーや高遮音性ウインドシールドガラスなどの室内の静粛性を高める装備や車両接近通報装置、LEDダウンライト、6:4分割デッキボードなどが施されています。
なお、ハイブリッドモデルは2列目シートがキャプテンシートとなる7人乗りモデルのみの設定です。
足回りは15インチ専用アルミホイールが追加されます。
・ハイブリッドG
「G」グレードの仕様にほぼ準じ、「ハイブリッドX」グレードに対して、クルーズコントロール、撥水機能付スーパー UVカットフロントガラス、リヤオートエアコンが追加されるなど、ノアの中でも最も装備が充実したグレードです。
・ハイブリッドSi
「Si」グレードの仕様とハイブリッドモデルのみの仕様に加え、16インチロープロファイルタイヤ&鍛造アルミホイールが装着されます。
参考:
ノアの燃費と年間維持費の違いを比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、ノアの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
2代目 トヨタ ノア 70系(2007年~2014年)の燃費・維持費
・ZRR70G:2.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:13.6km/L
年間ガソリン代:約99,264円(735.2L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約138,764円 ※3
・ZRR75G:2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:13.0km/L
年間ガソリン代:約111,538円(769.2L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約151,038円 ※3
3代目 トヨタ ノア 80系(2014年~)の燃費・維持費
・ZRR80G:2.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:16.0km/L
年間ガソリン代:約84,375円(625.0L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約123,875円 ※3
・ZRR85G:2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:14.8km/L
年間ガソリン代:約91,216円(675.7L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約130,716円 ※3
・ZWR80G:1.8L/CVT/FFモデル/ハイブリッド
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:23.8km/L
年間ガソリン代:約56,722円(420.1L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約96,222円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
ノアの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
ノアは人気の高い5ナンバーサイズのミニバンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
ノアの主なグレード・型式の中古車価格帯
2代目 トヨタ ノア 70系:17.6~258万円
ZRR70G:25.8~219万円
ZRR70W:19.7~245万円
ZRR75G:29~213.8万円
ZRR75W:28~258万円
X Lセレクション:26.9~189万円
X スマートエディション:39.8~179万円
X Gエディション:99.8~213.8万円
Si レイッシュ:99.4~183.6万円
Si G’sバージョンEDGE:77~208万円
3代目 トヨタ ノア 80系:129~399.2万円
ZRR80G:123.1~306万円
ZRR80W:145~353.1万円
ZRR85G:168~281万円
ZRR85W:215.8~354.8万円
ZWR80G:148~295万円
ZWR80W:199.8~399.2万円
X ディライトプラス:149~281万円
Si ダブルバイビー:209.9~354.8万円
ハイブリッドG:159.8~295万円
ハイブリッドX:148~278万円
ハイブリッドSi:208~329.9万円
ノアの中古車は、人気の高いモデルであり2007年発売の2代目モデルでは、初年度にあたる2007年式を中心にたくさんの車両の登録が見られます。
価格帯では30万円台から90万円台に多くの分布が見られ、走行距離も5万kmから15万kmまでの年式相応の車両が多数登録されています。
2014年発売の3代目モデルでは、発売初年度の2014年式と翌2015年式モデルが多く登録されていますが、まだまだ200万円以上の価格がつくほど高い人気を誇っています。
走行距離は1万km以上から7万km未満まで広く分布しており、予算に合わせて好みの装備や程度の車両が見つけやすいモデルと言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年6月11日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。
参考: