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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.09.11
ダイハツアトレーワゴンの概要と歴史をまとめてみた
グーネット編集チーム
ダイハツアトレーワゴンは、1998年10月の軽自動車の規格変更によってフルモデルチェンジをした軽商用車「アトレー」をベースに、5ナンバー(乗用車)として1999年6月に発売されたモデルです。
初代のデザインは、イタリアのジョルジェットジウジアーロが担当し、ハイルーフ仕様のアトレーワゴンと、ロールーフのアメリカン仕様のアトレーワゴン カスタムの2タイプが設定されています。
その後、2005年5月にフルモデルチェンジを実施し、初代のコンセプトはそのままに、ハイルーフターボエンジンのみの「カスタムターボR」と「カスタムターボRS」の2グレードに絞った販売体制となっています。
初代 ダイハツ アトレーワゴン S200系(1999年~2005年)
グーネット編集チーム
アトレーワゴン S200系は、1998年10月の軽自動車規格変更によって、全長が3400mm以下、全幅が1480mm以下まで拡大されたことにより、新開発された軽乗用セミキャブオーバー車です。
1999年1月には「本格レジャーに対応できる新軽RV」というコンセプトのもと、「アトレー」が登場しました。
アトレーワゴンは、リヤシートに前後長300mmの左右独立ロングスライド機構とリクライニング機構を追加することで、5ナンバーモデルに仕上がっています。
グレード体系は、ハイルーフの「CL」、ロールーフの「カスタム」と「カスタムターボ」に大別でき、それぞれに2WDと4WDの両方が選択可能です。
搭載されるエンジンは、EF-VE型ツインカムDVVT(Dynamic Variable Valve Timing)3気筒12バルブEFIエンジンと、EF-DET型ツインカム3気筒12バルブEFIターボエンジンの2つです。組み合わされるトランスミッションは、全車に5MTの設定があるほか、ターボエンジンには4AT、NAエンジンには3ATが組み合わされます。
ワゴンモデルゆえに、UVカットガラス、スモークドガラス、格納式のセンターアームレスト(後席)、キーレスエントリー、パワーウインドゥ(フロント/リヤ)などの快適装備も標準で付いてきます。
ボディは、衝突安全ボディ「TAF(Total Advanced Function)」を全車に採用しており、国内衝突安全基準(50km/h前面・後面衝突)に加えて、欧州衝突安全基準(40%オフセット前面衝突、側面衝突)もクリアするなど、リヤ3点式ELRシートベルトの全車標準装備と相まって、軽商用バンと比べて大きく安全性が向上しています。
足回りは、フロントがL型アームマクファーソンストラットサスペンション、リヤが3リンクコイルスプリングサスペンションとなっており、4WD機構は回転差感応式カップリングのフルタイム4WD方式が採用されています。
ダイハツ アトレーワゴン(ATRAI_WAGON)CL ハイルーフ(1999年6月)
ボディタイプ:軽-RV系
乗車定員:4名
駆動方式:FR
ボディサイズ:3395×1475×1865mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1670×1310×1295mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)165/70R13 79S(後)165/70R13 79S
エンジンタイプ:EF-VE型 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:659cc
最高出力:48ps(35kW)/5900rpm
最大トルク:6.4kg・m(62.8N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:16.0km/リットル
車両重量:930kg
価格:1,069,000円
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
■初代 ダイハツ アトレーワゴン S200系の主なグレード・主なオプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「CL ハイルーフ」「カスタムロールーフ」「カスタムターボ ロールーフ」。
・主なオプション
165/65R14ラジアルタイヤ、14インチアルミホイール、スライドドアイージークローザー(左)、電動格納式メッキドアミラー、大型電動ガラスサンルーフ(スライド)、マルチAVナビシステム&16cmフロントスピーカー、AM/FM付ハイグレードステレオ(カロッツェリア)など。
・カラーバリエーション
ホワイト、ブルーイッシュシルバーメタリック、ブルーマイカ、ベージュメタリック、ブルーマイカ、ディープレッドマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)
2代目 ダイハツ アトレーワゴン S300系(2005年~)
グーネット編集チーム
アトレーワゴン S300系は、「家族みんなで楽しく使えるプレジャーサポーター」をコンセプトとして開発されました。初代アトレーワゴンより内外装の質感と快適性を向上させ、2005年5月にフルモデルチェンジを実施されました。
2代目では、パワーユニットとEF-DET型ツインカム3気筒ターボエンジン1本に絞っており、トランスミッションも4段オートマチックのみとなる一方、後輪駆動に加えてフルタイム4WDも用意され点は先代と同一となっています。
パッケージングは、キャビン下にエンジンを縦置きする「フロントミッドシップレイアウト」を先代から踏襲しており、軽自動車トップ(※2005年5月時点)の室内長2015mmと、前後乗員間距離1060mmを達成しています。
これによって、4人乗車時においても、4人分の荷物が積載可能な最大1,116Lの荷室容量(VDA方式)を達成しています。
リヤシートは、ヘッドレストをつけたまま左右分割格納ができるほか、180mmのスライドによって、荷物や乗車人数に合わせて最適なシートアレンジを選択することができます。
安全面では、デュアルSRSエアバッグ(運転席/助手席)、プリテンショナー&フォースリミッター機構付フロント3点式ELRシートベルト、衝撃吸収式ステアリング、ABS(Anti-lock Brake System、※EBD:Electronic Brake force Distribution &ブレーキアシスト付)を標準装備としており、進化した衝突安全ボディTAF(Total Advanced Function)の採用によって先代よりもさらに高い衝突安全基準をクリアしています。
ダイハツ アトレーワゴン(ATRAI_WAGON)カスタムターボR(2005年5月モデル)
ボディタイプ:軽-RV系
乗車定員:4名
駆動方式:FR
ボディサイズ:3395×1475×1875mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2015×1310×1350mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)165/65R13 77S(後)165/65R13 77S
エンジンタイプ:EF-DET型 水冷直列3気筒DOHC12バルブターボ
排気量:659cc
最高出力:64ps(47kW)/5900rpm
最大トルク:10.5kg・m(103N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:14.6km/リットル
車両重量:970kg
価格:1,333,500円
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
■2代目 アトレーワゴン S300系の主なグレード・主なオプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「カスタムターボR」「カスタムターボRS」。
・主なオプション
スライドドアイージークローザー(左)、荷室蛍光灯、荷室アクセサリーソケット(右)、2DIN CD/MD・AM/FM付ステレオ、LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ(メッキベゼル付)、リヤヒーター。
・カラーバリエーション
ブラックマイカ、オフホワイト、オーシャンブルーメタリック、コーラルピンクメタリックオパール、ファインシルバーメタリック、ブルーマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)
アトレーワゴンは、軽商用車の「アトレー」をベースにして、乗用車版に仕立てたセミキャブオーバー型のワゴンです。
軽自動車でありながらも、その圧倒的な室内空間の広さでファーストカーとしても使えるほどの実用性で、常に高い人気となっているカテゴリーです。
2代目アトレーワゴンの2017年11月のマイナーチェンジでは、軽キャブワゴンで初めて歩行者も認識して作動する機能を持った衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を採用しています。
今後、アトレーワゴンは、さらに安全性能を高めていき、若年層からファミリー、シニア層まで幅広いユーザーに支持されるような進化が期待されています。