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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.08.20

ホンダフィットシャトルの概要と歴史をまとめてみた

ホンダフィットシャトルの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ホンダフィットシャトルは、ホンダの基幹モデルとして人気の高い、5ドアコンパクトハッチバック「フィット」から派生したモデルです。

リヤシートから後部を延長して、ラゲッジスペースを拡大したコンパクトステーションワゴンとして、2011年6月に誕生しました。

フィットの軽快で機敏な動力性能、環境に配慮した優れた省燃費性能はそのままに、日常の買い物からビジネス、アウトドアレジャーやアウトドアスポーツなど、多目的に活躍する5ナンバーサイズの使い勝手の良さから人気の高いモデルです。

余裕のある大きなセダンや室内空間の広いミニバンに乗るユーザーが、家族の成長などの理由から、ゆとりのある快適な5ナンバーサイズモデルであるフィットシャトルへの乗り換え需要が多いのも特徴のひとつです。

伸びのある爽快なドライブフィールを提供する1.5L直列4気筒エンジン搭載モデルと低速域から力強い加速性能と優れた低燃費性能を両立する1.3L直列4気筒エンジンに独自のハイブリッドシステムを組み合わせたハイブリッドモデルが同時にリリースされました。

発売前の時点で月間販売目標台数4,000台に対し、合わせて7,000台を受注するなど順調な立ち上がりを示しました。

フィットのシャシーをベースに、さらにしなやかな乗り心地や安定感を保ったハンドリングを実現するために、幅の広いタイヤの装備や高性能ピストンバルブダンパーやスプリングシートを採用しています。ほかにも徹底した防音処理により、ミドルセダン並の静粛性・快適性やスタビリティの高い操縦安定性を実現しています。

ホンダ独自の燃料タンクをシート下に配置するセンタータンクレイアウトやダブルヒンジ構造のリバーシブルフロアボート採用をはじめ、利便性の高い多彩なシートアレンジや大容量ラゲッジスペースなど、ベースとなるフィットの優れた取りまわし性能に加え、実用性の高いパッケージングが特徴です。

車名の「フィットシャトル」は、ベースとなるフィットの流れをくむシリーズであることと、「シビックシャトル」など歴代の「シャトル」を名乗るモデルと同様に、スペースシャトルからインスパイアされた、人も荷物も日常とは異なる夢のある場所へ安全・快適に運んでくれる、先進のビークルを目指し命名されました。

まさにフィットを発展させた先進的な多目的ステーションワゴンに相応しいネーミングと言えるでしょう。

マイナーチェンジを経て、2015年3月に販売は終了しますが、5ナンバーサイズの上質な走りを提供するコンパクトステーションワゴンとしてのコンセプトやモデル名は同年5月にリリースする「シャトル」へ引き継がれます。

初代 ホンダ フィットシャトル GG7/8系(2011年~2015年)

初代 ホンダ フィットシャトル GG7/8系(2011年~2015年)

グーネット編集チーム

フィットシャトル GG系は、「コンパクトカーの革新」をテーマに、暮らしを豊かにする車の創造を目指し開発され、先代モデルにあたるエアウェイブの後継モデルとして、2011年6月に誕生しました。

高効率パッケージを採り入れた2代目「フィット」をベースに、リヤシートから後ろを延長し、5ナンバーサイズの取りまわしの良さを活かしています。
従来の概念に捉われない広いラゲッジスペースを兼ね備えた、コンパクトステーションワゴンです。

ベースとなる2代目フィットと同様の基本コンポーネンツを使い、初代フィットから全幅を20mm拡大し、上品なメッキ処理を施したフロントグリルを構え、どっしりとした安定感のある質感の高いフロントマスクが特徴です。

「STYLISH SPACE-FORM」をコンセプトにエクステリアはデザインされ、フロントピラーをボンネットフード側へ大きく移動させたショートノーズ&キャブフォワードデザインを採用し、リヤドアからリヤフェンダーにかけて広がる大胆な抑揚のある意匠に加え、シャープなクォーターピラーが、個性的でスタイリッシュなサイドビューが特徴的です。

うねりのあるリヤフェンダーからリヤバンパーへ続く面構成とクォーターウインドウと一体になった傾斜のあるリヤウインドウが、洗練された軽快感と上質感を巧みに表現しています。

インテリアは「High Quality&Smart Luggage」をコンセプトにデザインされ、ブラック&ブラウンとベージュのインテリアカラーが設定され、メーターリングやエアコンリングなど随所に施されたメッキ加飾やステアリングホイールのピアノブラック加飾が印象的です。

シートやフロントアームレストには肌触りの良いレザー調素材を採り入れるなど、洗練された上質でやすらぎのある室内空間をうみだしています。

また、骨格のしっかりとしたやや大型化されたシートを備え、ホンダとセーレンが共同開発した、しなやかなレザー調素材「グランスムース」とスウェード調ファブリックを組み合わせることで、ミドルセダン並の質感と快適な掛け心地を実現しています。

ベースとなるフィットと同様に、徹底した高効率化パッケージデザインにより、シート下に燃料タンクを収める「センタータンクレイアウト」をはじめ、ドアライニングの凹みのある意匠、3通りのアレンジが可能な両側に折りたためるダブルヒンジ構造のリバーシブルフロアボード、フラットで使い勝手の良い大容量ラゲージスペースなど、実用性の高い優れたユーティリティが大きな魅力です。

搭載するパワートレインは、クラストップレベルの省燃費性能を誇る、i-VTEC 1.5L直列4気筒エンジンにCVTが組み合わされ、FF駆動による伸びやかでレスポンスの良い軽快なドライブフィールを提供しています。

通常はFF駆動で走行し、走行状況に応じて後輪へもリアルタイムにトルクを伝えるフルタイム4WDモデルには、4WD機構と相性の良い5速ATが組み合わされます。

センタータンクレイアウトがもたらす低重心パッケージは、トレッド幅の広いタイヤの装備や高性能ピストンバルブを採用するダンパーや足回りの最適化により、しなやかで安定感のある走行性能と揺れの少ないフラットな乗り心地を実現しています。

また、先代モデル「エアウェイブ」を彷彿とさせる、開放感あふれるスカイルーフの設定をはじめ、剛性を強化したボディや徹底した防音・防振対策により、静粛性に優れるクラスを超えた上質で伸びやかな室内空間をうみだしています。

なお、FF駆動モデルでは全高を1550mm以下に抑えるなど、立体駐車場に対応した機動性の高さも特出すべき美点と言えるでしょう。

全方位コンパチビリティボディの採用や滑りやすい路面の走行安全性を高めるVSA(車両挙動安定化制御システム)、後退時の視界確認をアシストするバックモニター付オーティオの設定など、優れた安全性能を備えています。

ホンダ フィットシャトル(FIT_SHUTTLE)15C(2011年6月モデル)

ボディタイプ:ワゴン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4410×1695×1540mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1905×1415×1290mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)185/60R15 84H(後)185/60R15 84H
エンジンタイプ:L15A型 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
排気量:1496cc
最高出力:120ps(88kW)/6600rpm
最大トルク:14.8kg・m(145N・m)/4800rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:18.6km/リットル
車両重量:1140kg
価格:1,610,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

フィットシャトル 15C(2011年6月) のカタログ情報(10070261)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 ホンダ フィットシャトル GG7/8系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「15C」「15X」。

・主なオプション
前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)、セキュリティアラーム、スカイルーフ(高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス)、電動サンシェイド(挟み込み防止機構/キーオフオペレーション機構付)、バックモニター付オーディオ(4.3インチカラー液晶モニター、カラーリアカメラ、照明付オーディオリモートコントロールスイッチ、CDプレーヤー、AM/FMチューナー、車速連動ボリューム、iPod対応USBジャック、AV入力端子)+4スピーカー、16インチタイヤ&アルミホイールなど。

・カラーバリエーション
クリスタルブラック・パール、プレミアムディープモカ・パール、ポリッシュドメタル・メタリック、ピュアアクア・メタリック、アラバスターシルバー・メタリック、ミラノ・レッド、ホライゾンターコイズ・パール、プレミアムホワイト・パールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

ホンダ フィットシャトル GG7系の中古車一覧

ホンダ フィットシャトル GG8系の中古車一覧

フィットシャトルは、2代目フィットをベースに開発され、流麗で抑揚のあるスタイリッシュなエクステリアデザインを採用する、実用性の高い5ナンバーサイズのコンパクトステーションワゴンとして、2011年6月に誕生しました。

スペースシャトルから命名された夢のある機能性・利便性の高いモデルとして、発売当初より高い人気を博しました。

2015年3月で惜しまれつつ販売を終了しましたが、使い勝手の良い、環境に配慮したクラストップレベルの省燃費性能と低重心を活かした軽快な走行性能を誇るコンパクトステーションワゴンとしてのコンセプトは、次世代の「シャトル」へと引き継がれています。

ホンダ フィットシャトルの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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