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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2018.06.25
【フォルクスワーゲン】渋滞時追従支援システム「トラフィックアシスト」とは

グーネット編集チーム
日々進歩していく自動運転技術には目を見張るものがあり、各メーカー揃ってしのぎを削りながら、新しい技術を生み出し続けています。
今回は、世界的車メーカーとして、車業界を牽引する立場であるフォルクスワーゲン社が開発し、自社ブランドの新型モデルに搭載を始めた、トラフィックアシストについて説明していきます。
Traffic Assist(トラフィックアシスト)とは
Traffic Assist(以下本文中はトラフィックアシストと表記)とは、2015年7月に発表・販売開始された、新型パサートに世界で初めて搭載された技術のことを指します。
具体的には、設定された距離をキープしたまま前方車両を追従する、危機回避のための予防安全装備の1つです。また、同じく自動運転技術の一役を担う、以下の技術も活用されています。
アダプティブクルーズコントロール
ミリ波レーダーと単眼カメラが、前を走る車体の距離・自車両との速度差などをモニターし、状況に応じて自動的に加速や減速を行ってくれる技術です。
レーンアシスト
車線逸脱を検知し、それがドライバーの意志と反するものだと車が判断すると、自動的にステアリング補正を行ってくれます。
車体を総合的に制御することにより、アクセル・ブレーキの制御による減加速で車間距離を保つだけでなく、ステアリングの制御による車線保持支援まで車が自動に行ってくれる、真の自動運転に一歩踏み込んだ先進技術でもあります。
Traffic Assist(トラフィックアシスト)がもたらす効果
従来までの追従システムである「ACC」では、高速域での対応しかなされていなかったものの、このトラフィックアシストでは60km/h以下の低速域でも、追尾機能が作動するように進化しました。
そのため、高速道路や幹線道路での走行時のみならず、ノロノロ運転や渋滞時でも安全な追尾と共に、安全なレーンキープが可能となりました。
その結果、低速走行が続いた際の「アクセル・ブレーキ・ハンドル」操作を、ほぼゼロにまで減らすことが可能であり、ドライバーが感じる肉体的負担や、精神的ストレスを大きく緩和することができます。
この効果は絶大でユーザーからの評価も高く、新型パサート以降に登場したフォルクスワーゲンの新型モデルに採用されることとなり、全車速追尾機能と称されているACCと対照的に、「渋滞時追従支援システム」とも呼ばれています。
Traffic Assist(トラフィックアシスト)を搭載されている車種
今回紹介したトラフィックアシストはパサート以外にも、以下の主力モデルに採用されています(2018年1月時点)。
・ゴルフトゥーラン
・ゴルフオールトラック
・ゴルフヴァリアント