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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.04.23
【トヨタ】上質な乗り心地と、操縦安定性を提供する「いなしサスペンション」

グーネット編集チーム
テレビなどで、相撲を見ていると解説者などから「いなす」という言葉をよく耳にすることがあります。
この「いなす」という言葉は、相撲で相手力士が突進してきた時の力を受け止めるのではなく、力をそらす行動のことを示します。
トヨタが採用した「いなしサスペンション」は、この「いなし」という行動に着目して、荒れた路面などで走行中、タイヤでは受け止めきれない路面からの力をスムーズにそらし、ボディへの抵抗を軽減させ、優れた乗り心地や操縦安定性を実現しました。
「いなしサスペンション」の上質な乗り心地について
荒れた路面などを走行した際に、タイヤでは受け止めきれない振動がボディに伝わってしまうことがあります。
「いなしサスペンション」では、リヤサスペンションに開断面構造のアッパーアームを採用し、ねじり剛性だけを最適にすることで、ばねの下をよりアクティブに作動させ、ボディに振動を伝達しにくくしました。
一方、アーム類の先端にはラバーブッシュが取り付けられています。このラバーブッシュの硬さ(動的ばね定数)を最適にすることで、車両の安定した動きを維持しつつ、不必要な振動を取り除くことができるようになりました。
また減衰力(ショックアブソーバー)を調整、フロントバウンドストッパーを改良しつつ、快適な乗り心地も実現しました。このように、振動を軽減するなどすることで、上質な乗り心地を実現しました。
「いなしサスペンション」の優れた操縦安定性について
また、オフセット形状のタイロッドエンド(フロント)やトーコントロールアーム(リヤ)を採用することで剛性を調整しました。
この調整によって、横力がかかるとフロントサスペンションはトーアウト方向に、リヤサスペンションはトーイン方向になりやすくなり、旋回中、車両が安定し張りのあるグリップ感を獲得でき、ハンドリングに対する車両の動きが穏やかになります。
このようにして、優れた操縦安定性を実現しました。
「いなしサスペンション」を採用したトヨタの車種
「いなしサスペンション」を採用したトヨタの車種を紹介します(2017年12月現在)。
・クラウン・アスリート
・クラウン・ロイヤル
・クラウンマジェスタ
タイヤで受け止めきれない振動を、アッパーアームやラバーブッシュの改良、減衰力やタイロッドエンドの剛性などの調整によって振動を軽減し乗り心地やハンドリングを改善した「いなしサスペンション」。
このいなしサスペンションを採用したクラウンは荒れた路面でも高級車ならではの質が高い走りが楽しめそうです。