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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.03.05
【トヨタ】新たな溶解技術「レーザースクリューウェルディング(LSW)」とは

グーネット編集チーム
ボディ剛性は、自動車の乗り心地や操縦安定性に影響を及ぼします。
トヨタはボディ剛性を高める溶接技術として、レーザースクリューウェルディング(LSW)を採用しました。
この溶接技術は、これまでのスポット溶接と比較して溶接の間隔を短くでき、打点を集中できます。
トヨタがレーザースクリューウェルディング(LSW)とは
トヨタがTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ―)による改革の一環として採用したレーザースクリューウェルディング(LSW)とは、遠くからレーザーを照射しボディを溶接することで、これまでのスポット溶接と比較して溶接打点のピッチを短くできる溶接技術です。
この溶接技術は接合する部位に打点を集中できるので、開口部の各骨格間を集中して結合することが可能となり、ボディ剛性を高めることができます。
通常のスポット溶接をボタン留めと例えると、この溶接技術はジッパー留めといったところです。
速く、高剛性のボディを組み立てることができるレーザースクリューウェルディング(LSW)
一般的なレーザー溶接は隙間なく接合部を接合できる利点がある反面、スポット溶接と比較して作業する時間が長いという欠点がありました。
一方、スポット溶接は作業効率が良い利点がある反面、ある程度の打点間隔を必要とするため、レーザー溶接と比較すると接合剛性面で劣る欠点がありました。
レーザー溶接の隙間なく接合部を接合できる利点とスポット溶接の作業効率が良い利点を併せ持つのがレーザースクリューウェルディング(LSW)です。
これまではレーザー溶接は線状で行っていましたが、レーザースクリューウェルディング(LSW)は高速で円形状の溶接を打点し、接合することができるので、速く、高剛性のボディを組み立てることができます。
レーザースクリューウェルディング(LSW)を採用する車種(2017年12月現在)
・プリウス
速く、高剛性のボディを組み立てることができるレーザースクリューウェルディング(LSW)は、これまでのレーザー溶接とスポット溶接の利点を併せ持つ溶接技術で、自動車の乗り心地や操縦安定性に影響を及ぼすボディ剛性を高めることができます。
この溶接技術と刷新したボディ構造によって4代目プリウスのボディ剛性向上に寄与しています。