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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.03.05
【トヨタ】雪道も安心して走れるHV4WD(E-Four)とは

グーネット編集チーム
本来4WDという機構は、前輪・後輪だけの駆動のみであるFFに比べて機構構造が複雑で、パーツの増加に伴う車重増加によって、どの車種においても燃費において課題を抱えていました。
しかし、それを改善したのが、トヨタのHV4WD(E-Four)となります。
ここでは、トヨタのHV4WD(E-Four)がどんな変化をもたらしたのかについてお話していきます。
トヨタプリウス初となる4WDモデルに搭載!HV4WD(E-Four)とは
HV4WD(E-Four)とは、ハイブリット4輪駆動車のことであり、舗装の行き届かない山道や雪道などをものともしないパワーと足回りの強さを維持したまま、HV機構で燃費性能の向上も実現している4WDのことです。
ただしここまでは、従来までのHV4WD技術でも同じことが可能でしたが、日本自動車界をリードする自動車メーカーであるトヨタは、自社が掲げる世界へ通じる車作りの指針である、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を詰め込んで開発を進めた、プリウスの4WDモデルについて、その機構を抜本的に改良しました。
HV4WD(E-Four)の仕組みとその効果
HV4WD(E-Four)はこれまでのHV4WDと異なり、舗装され信号等も多い街中を走るようなパワーを必要としないシーンでは、プリウス最大の売りである燃費性能を損なわない、FF走行が可能です。
そして、車体がスリップをしやすい、
・雪道
・ぬれた路面
・急加速時
などでは、走行安定性の高い4WD走行へ、自動でスイッチしてくれます。
また、単純にFFと4WDとを切り替えるだけではなく、時速70km/hまでであれば、走行条件に合わせて前後輪へのトルクを、10対0から4対6の配分比の間で自動分配をしてくれます。
これにより、コーナリング時での安定性が向上するうえ、前輪駆動のみではふらつきの原因にもなる発進時にも、後輪へ適度にトルクを自動配分してくれるため、発進性能も格段にアップします。
また、ガソリン4WDの場合ではエンジンで発生した駆動力を、重く存在感のあるプロペラシャフトで前後輪すべてに振り分ける必要があり、エンジン自体の排気量も必要なうえ機構全体も大きく、重たくなってしまいます。
しかし、プリウスに採用されたHV4WD(E-Four)ではHVにおいて駆動をサポートするモーターを、前後2か所に配置することによりプロペラシャフトが存在せず、4WDとしては非常に小型・軽量で収まっています。
さらに、薄型バッテリーと発電用インバーターは後部モーター近くに配置され、前輪に配置されるモーターは、もともと存在するフロントインバータから、電力供給を受けるシステムになっています。
大きなバッテリーが居座るパワー重視の高出力HV4WDと異なり、プリウスに採用されたHV4WD(E-Four)では上記のような配置最適化によって、FFモデルと殆ど変わらない荷室空間まで、しっかりと確保されているのです。
HV4WD(E-Four)が採用されているトヨタ車種