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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.03.05
【トヨタ】高い燃費効率を実現したダイナミックフォースエンジン2.5とは

グーネット編集チーム
トヨタが開発した新型エンジン「Dynamic Force Engine(ダイナミックフォースエンジン)」。
このエンジンは、TNGAにより基本骨格をはじめから再考し、構造や構成をリノベーションすることで優れた走行性能と環境性能を達成しました。
ダイナミックフォースエンジン2.5の性能について
ダイナミックフォースエンジン2.5は、2.5Lガソリン車用エンジンとハイブリッド車(HV)用エンジンで構成されます。
これらのエンジンは、世界トップレベルの熱効率40%(2.5Lガソリン車用エンジン)・41%(ハイブリッド車(HV)用エンジン)を達成しました。
更に、高レスポンス化や高トルク化を達成し、比出力60kW/L(2.5Lガソリン車用エンジン)を実現しました。
2.5Lガソリン車用エンジンの最高出力は151kW/6600rpm、最大トルクは250Nm/4800rpmとなっています。
ハイブリッド車(HV)の最高出力は130kW/5700rpm、最大トルクは220Nm/3600-5200rpmとなっています。
ダイナミックフォースエンジン2.5に採用された技術
ダイナミックフォースエンジン2.5には、高速燃焼技術としてロングストローク化(S/B≒1.2)をはじめ、バルブ挟角拡大、レーザクラッドバルブシートを用いた高効率吸気ポートを採用し、流量を多くしたりタンブル流を強化したりすることで、高速燃焼を実現しました。
更に可変制御システムを採用した上に、排気をはじめ、冷却、機械作動時などで発生する様々なエネルギーロスを軽減し、熱効率の向上と高出力を両立しました。
また、マルチホール直噴インジェクターを採用することで、燃料と空気の混合を円滑に行い、高速燃焼に寄与できるようになりました。
採用した連続可変容量オイルポンプ(トロコイド式)は、制御室における圧力を制御し、油圧調整リングを作動させることでアウターローターを偏心させ、たえずオイルの吐出量を制御し、エンジンの摩擦を低減することに寄与します。
ダイナミックフォースエンジン2.5が採用された新型カムリについて
新型カムリには、リダクション機構付のTHS II(A25A-FXS 2.5Lダイナミックフォースエンジン)を搭載しました。
最高出力(ネット)は、131kW(178PS)/5,700rpm、最大トルクは221N・m(22.5kgf・m)/3,600~5,200rpm.となっています。
カタログ燃費(JC08モード)は、G、G“レザーパッケージ”は28.4km/L、Xは33.4km/Lを達成しました。
ダイナミックフォースエンジン2.5は、数々の高速燃焼技術を採用し、様々なエネルギーロスを低減することで、世界トップレベルの熱効率を実現し、トヨタの技術を知らしめました。
新型カムリにはTHS II(A25A-FXS 2.5Lダイナミックフォースエンジン)を搭載し、33.4 km/Lを達成したことは素晴らしい技術だと言えます。