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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.02.20
【キャデラック】側面衝突の被害から守る先進の「フロントセンターエアバッグシステム」

グーネット編集チーム
キャデラックが開発をしたドライバーを事故の衝突から守るシステムがフロントセンターエアバッグシステムです。
フロントセンターエアバッグシステムとは
このフロントセンターエアバッグシステムとは、言葉の通り前部座席の中央である運転席と助手席の中央に、エンドウ豆のような形状のエアバッグが展開される、運転者・同乗者保護エアバッグシステムのことです。
運転者と助手席の人との間に展開するセンターエアバッグについては、側面からの衝突と両者の保護に役立つと、長く研究と開発が各自動車・関連メーカーにおいて進められていました。
しかし、前席のセンタースペースをしっかりとした衝撃吸収能力を持ったバッグを正しく展開させるのは非常に難しく、実用化になかなかめどが立っていませんでした。
2013年世界に先駆けて開発に成功したのは、日本の企業であるタカタと、キャデラックブランドを所持しているGMでした。
両者開発陣の強力なのタッグによって共同開発されたのが、このフロントセンターエアバッグシステムです。
フロントセンターエアバッグシステムがもたらす効果
このフロントセンターエアバッグシステムの採用により、運転者と助手席の人の接触を防ぐ効果も期待できますが、その威力が最も大きく発揮されるのは、運転者とは逆サイドからの衝突です。
運転者と離れたサイドからの衝突では、衝突時に発生する激しい横揺れで、生命にかかわる頭部へのダメージを受けてしまったり、重大な後遺症に繋がる脊髄損傷のリスクが助手席の人に身に降りかかりますが、これらを回避すべく同乗者を守る手立てが助手席側に設置されます。
これまでキャデラックは2種類のエアバッグがありました。
・フロントエアバッグ
真正面からの衝撃に対応する構造になっています。しかし、側面からの衝撃に対しては、保護効果が薄い構造になっています。
・サイドカーテン型エアバッグ
直接的な衝撃に対応する構造になっています。しかし、激しい揺り返しへの保護能力については、弱い構造になっています。
この2つのエアバッグは、運転席側の乗員保護システムに比べると、どうしても手薄な感が否めませんでした。
しかし、助手席サイドの中央部分をしっかりと埋める形で展開するフロントセンターエアバッグにより、そのリスクを大きく下げる効果が期待されるのです。
そして、開発段階ではそんな助手席サイドからの衝突での安全性チェックが念を入れて行われ、この技術発表時に側面衝突による死亡事故を約29%軽減できると、キャデラック販売元のGMでは発表しています。
フロントセンターエアバッグシステムが採用されている主な現行キャデラックモデル
2017年11月現在、日本国内で購入できるキャデラックの現行モデルで、このフロントセンターエアバッグを採用しているのは、「エスカレード」のフルサイズSUVのみです。
しかしながら、GMグループの全体を見渡すと、ビュイック・アンクレイブ、GMC・アカディア、シボレー・トラバースの3車種にも採用されています。