中古車購入
更新日:2019.06.17 / 掲載日:2018.01.19

スバルWRX STIの概要と歴史をまとめてみた

スバルWRX STIの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

スバルWRX STIは、先代モデルにあたる「スバル インプレッサWRX STI」の後継モデルとして、圧倒的な走行性能と4ドアセダンとしての実用性を兼ね備えた、スバルを代表するスポーツモデルとして2014年8月に誕生しました。

従来までは、インプレッサのラインナップの中でもSTI(スバルテクニカインターナショナル)が手掛ける本格スポーツグレードとして位置づけられていましたが、2014年のフルモデルチェンジを機に独立した車種として発売されました。

スバルのグループ企業であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)は、1990年にレガシィでWRC(世界ラリー選手権)に参戦以降、マニュファクチャラーとして活躍し、市販車にノウハウをフィードバックして、数々の魅力的な市販モデルを生み出してきました。

ベース車両がレガシィからインプレッサに代わり、レースフィールドをラリーからサーキットへ移してからも、常に最新のスペックへアップグレードし、現在もBRZをはじめ、レヴォーグ、WRX S4、レガシィなどたくさんのモデルのパーツやコンプリートカーをプロデュースしています。

2014年1月にアメリカ・デトロイトで開催された北米国際自動車ショーにおいてワールドプレミアされ、スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンスモデルとして、大きな注目を浴びました。

発売から約1ヶ月間で、月販目標台数250台に対し、シリーズ合計で約7.4倍となる1,843台を受注するなど、好調なスタートを切りました。

圧倒的な動力性能を誇る2.0L水平対向4気筒ターボエンジン、スバル独自のシンメトリカルAWD、ショートストロークの6速マニュアルシフトを搭載し、豪快でドライバーのイメージ通りの挙動をしめす、WRX STIの系譜に相応しいポテンシャルの高い走りを提供しています。

車名の「WRX STI」の由来は、スバルレオーネのホットバージョン「RX」と世界ラリー選手権「WRC」からの造語である「WRX」、スバルテクニカインターナショナル(STI)を組み合わせた車名です。

世界のラリーフィールドで輝かしい歴戦を持つレガシィやインプレッサを系譜とするスポーツモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

ここでは、2014年8月にインプレッサのラインナップから独立したモデルを便宜上、初代WRX STIと定義しています。

スバル WRX STI VAB系(2014年~)

スバル WRX STI VAB系(2014年~)

グーネット編集チーム

スバルWRX STIは、「Pure Power in Your Control」をコンセプトに開発され、高次元でドライバーのイメージ通りのアクティブでアベレージの高い走りを具現化する4ドアスポーツセダンモデルとして、2014年8月に発売されました。

インプレッサの系譜の中でも、トップモデルとして位置づけられる「インプレッサ WRX STI」の実質的な後継モデルにあたります。
従来はインプレッサシリーズの中でも、走りに特化した上級モデルであった「WRX」が、フルモデルチェンジを機に「WRX」と「WRX STI」に枝分かれして、独立した車種として生まれ変わりました。

「WRX」と「WRX STI」の違いは、「WRX」をベースにSTI(スバルテクニカインターナショナル)の手によって、より走りのポテンシャルを向上させてモデル「WRX STI」であり、STIは全車6MT、S4は全車CVT、搭載するエンジン、ブレーキ・足回りの強化など多岐にわたっています。
実用性を持った4ドアセダンであるエクステリアには、ほとんど違いがないもでも、まったく異なったスペックを持つ両車と言えるでしょう。

また、「WRX」は最新のスバル独自の運転支援システムである「アイサイト」を搭載するものの、「WRX STI」の方は、運転スキルを前提としたドライバー自身の運転操作を優先するため、アイサイトは未搭載となっています。

スバル車に共通するヘキサゴングリルを持つ、大胆で立体的なフロントグリルをはじめ、ワイドトレッドをいかした18インチハイパフォーマンスタイヤを収めるためのアグレッシブな前後フェンダー、デフューザー一体型リヤバンパーや歴代WRX STIモデルのアイコンとも言える大型リヤスポイラーなど、空力特性を向上させる本格的なエアロパーツの装着により、個性的で存在感のあるワイド&ローを強調したボディデザインが特徴です。

インテリアはドアを開けた瞬間からドライバーを刺激する、シートベルトやステッチなど赤が巧みに配された操作性と機能性を重視したコクピットデザインが採用されています。ヘッドレストにSTIロゴが型押しされたしっかり身体をホールドする専用スポーツシートをはじめ、グリップ性に優れ、握り心地の良いDシェイプのスポーツステアリングホイール、随所にカーボン調やメタル調加飾が施されたスポーティなブラックインテリアなどスペシャリティなキャビンを演出しています。
それに加え、6:4分割可倒式トランクスルーなど、高い実用性を兼ね備えています。

スバルのスポーツモデルに脈々と搭載されるショートストロークでキレの良いEJ20型2.0水平対向4気筒エンジンにツインスクロールターボが組み合わされ、節度感のあるダイレクトなシフトフィールが特徴の6速マニュアルトランスミッション、等長等爆エキゾーストと相まって、胸のすく加速性能と高回転まで淀みなく伸びるパワー感が特徴です。

また、エンジンの特徴として回転数2400rpmでトルクの約90%を発揮されるなど、扱いやすい実用性の高さも持ち合わせているパワーユニットです。

スバル独自のシンメトリカルAWDやリヤダブルウィッシュボーン式サスペンション、フロントにヘリカルLSD、リヤにトルセンLSDを採用し、低重心でバランスの良い、ニュートラルなハンドリング特性、グリップ性能の高い操舵性・回頭性に優れるパフォーマンスの高い走りを提供しています。

ドライバーが走行状況に応じて4つの制御モードからセンターデフの制御特性を任意で選択できる、センターデフ構造のAWDシステム「マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」、横滑りを防止し車の不安定な挙動を抑えるマルチモードVDC(ビークルダイナミクスコントロール)の搭載によりスタビリティの高い走行安定性能を実現しています。

ダンピングの効いたフラットな乗り心地と操舵安定性を高めるビルシュタイン製ダンパーやブレンボ製のフロント対向6ポット、リヤ対向2ポットキャリパーや放熱性・耐フェード性を高めるドリルドローターを採用し、優れたコントロール性能と質の高い安全性能を備えています。

スバルの掲げる安全思想である「ALL-AROUND SAFETY」に基づき、シンメトリカルAWDやVDCをはじめ、危険回避とコーナリング性能を高めるアクティブ・トルク・ベクタリング機能、後側方警戒支援システム(スバルリヤビークルディテクション)、死角車両検知機能などを備えるアドバンスドセイフティパッケージなどの「アクティブセイフティ性能」、全方位コンパチビリティボディ、優れた衝撃吸収構造を持つ歩行者の保護性能を高めたバルクヘッドやフロントフードの採用による「パッシブセイフティ性能」など、高い安全性能を備えています。

また、エンジン性能を最大限に発揮する「スポーツ・シャープモード」、フレキシブルなスポーティドライブ向け「スポーツモード」、エコドライブをアシストする「インテリジェントモード」の3つの走行特性を備える「SI-DRIVE」を採用し、WRX STIならではのキレの良いスポーツ走行から燃費を重視したエコドライブまで任意にコントロール可能です。

スバル WRX STI(WRX_STI)STI(2014年8月モデル)

ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:フルタイム4WD
ボディサイズ:4595×1795×1475mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2005×1490×1205mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)245/40R18(後)245/40R18
エンジンタイプ:EJ20型 水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ
排気量:1994cc
最高出力:308ps(227kW)/6400rpm
最大トルク:43.0kg・m(422N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:9.4km/リットル
車両重量:1480kg
価格:3,790,800円
自動車税:年間39,500円 ※

※自動車税は2017年10月時点で参照したものとなります。

参考
https://www.goo-net.com/catalog/SUBARU/WRX_STI/10092472/index.html

■スバル WRX STI(WRX_STI)STIの主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「STI」「STI タイプS」(特別モデルを除く)

・主なオプション
ウエルカムライティング、コールドウェザーパック(フロントワイパーデアイサー/フロントシートヒーター)、レカロ製フロントシート(レッドステッチ+レッドアクセント+STIロゴ入り、運転席8ウェイ&助手席8ウェイパワーシート付)、本革シート(レッドステッチ+レッドアクセント+STIロゴ入り、アクセスキー対応シートポジションメモリー機能付運転席10ウェイパワーシート&助手席8ウェイパワーシート)、サテンメッキドアミラー(フットランプ付)、大型リヤスポイラー、アドバンスドセイフティパッケージ{スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)/ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付)/フロント&サイドビューモニター}など。

・カラーバリエーション
(発売時期・グレードにより異なります)
クリスタルブラック・シリカ、ダークグレー・メタリック、アイスシルバー・メタリック、ライトニングレッド、WRブルー・パール、クリスタルホワイト・パールなど。

スバルWRX STIは、「インプレッサWRX STI」の流れをくむ、スバル独自のシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇る2.0水平対向4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載する、4ドアセダンの実用性を兼ね備えた存在感のある本格的スポーツセダンとして開発され、2014年8月に誕生しました。

世界中の熱狂的なスバリストから熱い支持を受ける、スバルのシンボリックなスポーツモデルとして、ますますの進化が期待されるモデルです。


スバル WRX STIの中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-SUBARU/car-WRX_STI/index.html

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ