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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
ホンダN-BOX スラッシュ 合言葉は「それってファンキー?」
型破り=ファンキー”な新Nシリーズ

【本記事は2015年1月にベストカーに掲載された記事となります。】「これって、いいんじゃね?(語尾を上げる)」。ある日、ホンダのデザイナー室でこの言葉が発せられた。遊びで描いた一枚のスケッチが「いいね!」と端を発し、生まれたのがN-BOXスラッシュ。計画にはのっていなかったのが、気がつきゃ量産化。まさに“型破り=ファンキー”な新Nシリーズだ。
ラインをせり上げちゃえ!

3つのキャラがある! 3つのキャラとは……、(1)「カリフォルニア・ダイナースタイル」(’60年代のアメリカンダイナー)、(2)「テネシーセッションスタイル」(渋いジャズが漂う雰囲気)、(3)「ハワイアン・グライドスタイル」(突き抜けるアクティブさを表現)。ツートーンを含め全18色のボディカラーがある
そのスケッチとはN-BOXベースの“2ドアクーペ”。ここがスタートだから、デザイナーや開発陣の脳みその中は“ファンキー・スイッチ”が入りまくり。N-BOXのルーフを削っちゃえ! リアのウィンドウラインを逆にせり上げちゃえ! ディテールにはメッキ加飾てんこ盛りだと、ファンキーな要素を盛り込んだ結果がこのスタイル。カスタム風の「BOXクーペエクステリア」の完成である。 開発中の合言葉は「それってファンキーか?」。単に言葉じりが似ているからということで(笑)、フランキー堺のお出ましとなったが、「ファンキーでなければこのクルマを作る意味がない」と、開発チームのみなさまはきっとアフロヘアで業務に勤しんでいたと想像できるのでアフロの2人も登場となった。
おや? 2ドアクーペ? N-BOX史上初のヒンジドア

2 ドアクーペへのこだわりゆえ、ヒンジドアにしてある。こちらは「ハワイアン・グライドスタイル」。明るく爽やかな空気感を演出
さて、ファンキーな具体的部分。全高はN-BOXを100mm削り、10mmローダウンしているのでN-BOXより110mm低い1670mm。高く伸びる傾向も見られているスーパーハイトワゴン界に風穴を開けた感じ。リアへしぼられたルーフと、逆にリアへせり上げるウィンドウラインが「スラッシュ(斜め)」を意味し、エクステリアで強烈な個性を放っている。あくまでイメージは2ドアクーペ。ドアはわざわざヒンジドアに作り変え、リア側はノブがないような処理にしたこだわりも。ファンキー精神の賜だ。3つのキャラ設定も個性的。詳しくは右ページ上にあるが、これら3タイプをもとに、内外装のカラーや加飾をファンキーに作り込んだ。写真でもシートやインパネの一部を紹介しているが、堂々たる型破り具合だ。
ウーファーにウゲッ!!

3つのキャラにタイプ別メーカーOPを加えることで、これらのようにインパネと室内を大胆に変えられるのが“スラッシュ“の魅力。これぞファンキー。MUGENも過激!
こんなのあり!? なのがインパネ下にパワフルなサブウーファーを標準で設置したこと。クルマと時間をゆっくり過ごすことも、大切な要素と位置づけ。音がイマイチならファンキーじゃないということで、X、Xターボは8スピーカー+1サブウーファーで音楽のシャワーを浴びられる。パワートレーンや足回りは、基本的にN-BOXと同じだが、全高が110mm低いぶん、地に足のついた走りの予感。真面目な生活もいいけど、ファンキーに生きるのもアリかもね。