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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
アウディの最小クワトロ、S1 & S1スポーツバックは231ps&6MTの痛快コンパクト
伝統のクワトロシステム&6MTの組合せ

2LTFSIガソリンターボは最高出力231ps、最大トルク37.8kgmを発生する
【本記事は2014年12月にベストカーに掲載された記事となります。】アウディS1はその名の通りA1のスポーツバージョンだが、単なるハイパワーバージョンでないことは「S」の掟といっていい。A1が直4、1.4Lターボ(最高出力122ps、最大トルク20.4kgm)のFFなのに対し、S1は直4、2Lターボ(最高出力231ps、最大トルク37.8kgm)となり、アウディ伝統のクワトロシステムと組み合わされる。しかも組み合わされるのは6MTというからそそられないわけがない。
大地を蹴り上げるかのごとく加速

Sシリーズらしいスポーティなコックピットは6速マニュアルしかない
1速にミッションを入れ、ガツンとクラッチをつなぐと、4輪が大地を蹴り上げるかのごとく加速していく。2速、3速と加速していくと大地を抱きしめているごとくの安定感に変わる。S1はA1の油圧式から電動機械式のパワーステアリングになり、リアサスもトーションビームから4リンクに変更になっており、パワフルだがそのフィールは自然だ。
世界屈指の辛口コンパクト

アウディドライブセレクトによってオート、ダイナミック、エフィシェンシーの3つのモードが選べるが、やはり加速がいいダイナミックが楽しい。スポーツバックとハッチバックの性能の違いは車重が1360kgから1380kgへと20kg重くなること。JC08モード燃費は14.4km/Lと変わらないが、スポーツバックの0~100km/h加速は5.8秒から5.9秒へとコンマ1秒遅くなる。全長わずかに3990mmのボディに231psのパワーは想像以上に運転するのが楽しく黄金比かも。「S」の名に恥じない世界屈指の辛口コンパクトと評価したい。