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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
レガシィツーリングワゴンはなくなったが…… 新生レガシィB4&アウトバック発進!
5年半ぶりにフルモデルチェンジ

【本記事は2014年11月にベストカーに掲載された記事となります。】B4はスバルらしい走りのスポーティセダン!5年半ぶりにフルモデルチェンジした6代目レガシィが10月24日から発売された。5代目まではスポーティセダンのB4、クロスオーバーSUVのアウトバック、ツーリングワゴンの3タイプが用意されてきたが6代目からツーリングワゴンの役目をレヴォーグに譲り、B4とアウトバックの2タイプとなる。
ハイクオリティな標準装備

先代B4に比べ全長が50mm長く、全幅が60mmワイド、全高が5mm低い
まずスポーティセダンのB4から。ラインアップは標準グレードが286万2000円。18インチアルミホイール、フロントフォグランプ、メッキリアガーニッシュ、本革シートなど豪華装備のリミテッドが307万8000円。全車、LEDのヘッドランプ&リアコンビランプやSI-DRIVE、アイサイトVer3、走行状況に応じて開口部を閉じることで空気抵抗を減らし、燃費を向上させるアクティブグリルシャッター、コーナリング時にフロント内輪側にブレーキをかけることによって旋回性能を高めるアクティブトルクベクタリング、合計7個のエアバッグなどが全車標準装備。エクステリアは、ヘキサゴングリルとLEDのホークアイヘッドランプ、そしてダイナミックなサイドのキャラクターラインが特徴で、実際に見ると欧州セダンと遜色のないガッチリとした塊感を感じる。ボディサイズは先代B4に比べ、全長が50mm長く、全幅が60mmワイド、全高が5mm低い全長4795×全幅1840×全高1500mm。北米市場メインだけに全幅1840mmには驚くが、スカイラインが1820mm、アテンザが1840mmだから大きすぎるというほどではない。
高出力化と燃費性能向上を両立

先代B4に用意されていた2L直噴ターボDITは廃止され、175ps/24.0kgmを発生するレギュラーガソリン仕様のFB25型2.5Lフラット4のみ
エンジンは175psの2.5Lフラット4のみ搭載されるエンジンはB4&アウトバックともに、175ps/24.0kgmを発生する2.5L水平対向4気筒のみ。これにアクティブトルクスプリット4WDを組み合わせている。従来型のFB25型エンジンの約8割の部品を新設計し、シリンダーヘッドの吸気ポートやインテークマニホールドなどの構造を変更。最大トルクは変わらないものの、最高出力が2psアップしている。さらに圧縮比を10.0から10.3に高めて燃焼を高効率化したことにより、高出力化と燃費性能向上を両立。JC08モード燃費はB4が14.8km/L(先代14.6km/L)、アウトバックが14.6km/L(先代13.6km/L)。またチェーン駆動音やピストン、オルタネーターの作動を低減し、静粛性も大幅に向上しているという。
新たにオートステップ変速を採用

中央には5インチカラー液晶、走行状況により照明色(10色)が変わるメーターリングも装備(リミテッド)
トランスミッションは、パドルシフト&マニュアルモード付き6速CVTのリニアトロニック。変速ショックのない滑らかな加速性能はそのままに、新たにオートステップ変速を採用。これはDレンジで走行中、アクセル低開度時には通常の無段階変速、そしてアクセル高開度時には、アクセル操作に対しエンジン回転数が速度より先行して上がってしまうCVT特有のネガティブな現象を抑えるため、車速とエンジン回転の伸びをリンクさせるオートステップ変速を採用。ドライバーとエンジン音、加速の一体感が味わえるという。気になるのは北米で用意されている3.6Lフラット6、そしてレヴォーグやS4に搭載されている2L直噴ターボDITをなぜ搭載しなかったかということ。スバル商品企画本部上級プロジェクトマネージャーの内田雅之氏は、「FB25型はレスポンスがよく、気持ちのいいNAエンジンに仕上がっていますので、“選択と集中”ではないですが、このエンジンに集中しました。先代の時に3.6Lモデルはあまり人気がなかったですし、俊敏なターボ車はレヴォーグに、というふうに考えていますので、この2つのエンジンを搭載することは考えていません。でも要望が多ければ、将来的には搭載する可能性もあります」とのこと。
操縦安定性と乗り心地を高いレベルで両立

ダイナミックで躍動感のあるスタイリング!
足回りはスプリングとダンパーのチューニングやジオメトリーを見直し、上級グレードのリミテッドには「スタブレックスライド」と呼ばれるシステムを採用。低速域で減衰力応答性が向上し、高速域では減衰力抑制が可能になり、操縦安定性と乗り心地を高いレベルで両立したという。B4の走りは、かなり期待できそうである。