BMW MINIクロスオーバー、ペースマンにBMW製2Lディーゼルターボ追加

【本記事は2014年10月にベストカーに掲載された記事となります。】積極的にディーゼルエンジン搭載車を日本導入し、BMW＝ディーゼルというイメージを確立しつつある。そんななか、ついにミニブランドに日本仕様として初めて、ディーゼルエンジン搭載車をミニクロスオーバーに3グレード、ミニペースマンに1グレード、両モデルのマイナーチェンジ版の日本導入に合わせてラインアップに加えてきた。注目のディーゼルエンジンは2種類。いずれも2L直4ディーゼルターボで、コモンレール・ダイレクト・インジェクションシステム、可変ジオメトリーターボチャージャーを採用し、DPF（粒子状物質除去フィルター）、NOx吸蔵還元触媒などの技術によって日本のポスト新長期規制をクリアしている。

ミニクロスオーバー・クーパーDとフルタイム4WDモデルのクーパーD ALL4、そしてミニペースマン・クーパーDには、112ps／27.5kgmの2L直4ディーゼルターボを搭載。

ミニクロスオーバーのクーパーSDには143ps／31.1kgmを発生する高性能版の2L直4ターボが用意される。トランスミッションはいずれも6速ATのみ。JC08モード燃費は、ミニクロスオーバーのミニクーパーDが16.3km／L、ミニクーパーD ALL4が15.6km／L、ミニクロスオーバー・クーパーSDが16.6km／L、ミニペースマン・クーパーDが16.3km／Lとなっている。ディーゼル全モデル、自動車取得税＆自動車重量税は免税。

価格はクロスオーバーのミニクーパーDが341万円、ミニクーパーD ALL4が362万円、ミニクーパーSDが387万円。ミニペースマン・クーパーDが341万円。ガソリン車とディーゼル車の価格差はミニクロスオーバー、ミニペースマンのクーパー同士を比べた場合で20万円。エコカー減税を考慮すると、その差は5万円にまで縮まり、燃費と燃料代を考慮すると、1万9000km走行すれば、その差額も相殺されるという。気になるのは、ミニ3ドアや10月中旬に日本発売予定のミニ5ドアに、ディーゼルがあるのか、ということ。残念ながら5ドアには設定されず、3ドアにも少なくとも今後1年間、ディーゼル追加はないとのこと。

さて、両モデルのマイナーチェンジの内容も紹介しよう。ミニクロスオーバーのエクステリアの主な変更点は、ラジエーターグリルのデザイン変更やLEDフォグランプの採用のほか、デザインオプションのブラックデザインパッケージ、クロームデザインパッケージが用意される。さらにALL4には、前後バンパー下部とサイドにアンダーカバーをイメージしたフィニッシャーが標準装備となった（FFモデルでもオプション装着可能）。また全車5人乗りとなった点も見逃せない。

インテリアはメーターの文字盤がこれまでの白からアンスラサイト（ダークグレー）に変更され、クローム仕上げのエアコンの吹き出し口の採用、インテリアサーフェスと呼ばれるカラーパネルの範囲が拡大された。

ミニペースマンもラジエターグリルの形状変更、LEDフォグランプ、メーター文字盤の変更などクロスオーバーとほぼ同じ変更内容だが、クーパーSの1.6L直4ターボユニットは、6psアップの190psに引き上げられ、MT車の燃費が約6％向上。またクロスオーバーと同エンジンのグレードは、クロスオーバーと同価格に引き下げられたことも大きい。

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