日産フェアレディZ NISMO

【本記事は2014年8月にベストカーに掲載された記事となります。】日産はジューク、マーチ、フェアレディZ、GT-Rの4車種にノーマルモデルとは差別化した“NISMO”を設定し、ユーザーから好評を得ているなか、フェアレディZ NISMOがマイチェン（ジュークNISMOについては左ページ）。

今回のマイチェンの最大のポイントはエクステリアの大幅な刷新にある。フロントバンパー、サイドステップ、リアバンパーのデザインを一新。現在ラインアップされているNISMOモデルのなかではおとなしめだったフェアレディZ NISMOも、最新のNISMOデザインアイデンティティが多数盛り込まれて大変身！ エクステリアで最も激しく変更されたのがフロントで、F1のフロントウイングを彷彿とさせるラインが取り入れられ、NISMOの証である赤いパーツが装着（NISMOレッドアクセントと呼ぶ）されていてイメージ一新。専用LEDハイパーデイライトの追加、NISMOエンブレムの新装着により、より精悍さを増している。写真で少々わかりづらいが、ヘッドライトインナーがブラック加飾タイプに変更されている。

レッドアクセントは、旧型にはなかったサイドステップにもあしらわれている。さらにリアでは伸びやかなボディフォルムを実現するリアスポイラーを新採用。旧型がステーのあるタイプだったのに比べると大きな変化といえる。そのほかでは、新デザインのレイズ製鍛造アルミホイールを装着しているのも見逃せないポイントで、視覚的に足元を引き締める効果抜群。これら一連のエクステリアの変更は、見た目の変化だけでなく、レースフィールドにより蓄積されたノウハウが生かされたもので、前後のダウンフォースバランスが最適化され、これにより高速域でのハンドリング性能を向上させているという。

インテリアでは、NISMO専用チューニングレカロ製スポーツシートを採用、ドライビングをサポートすると同時にデザインへのこだわりも見せる。価格は今回のマイチェンにより6MTが562万6800円、7M-ATxが573万4800円となり、旧型に比べるとともに25万9200円のアップとなっているが、内容を考えれば納得プライスといえる。今回のマイチェンを機にフェアレディZ NISMOは型式登録となったこともトピック。いっぽう、基準車についてはエクステリアの変更はなく、シンクロレブコントロールの標準化、18インチアルミのガンメタ塗装などの改良を受けた。ロードスターは9月末受注ぶんで終了となるので欲しい人は急げ！

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