ジャガーFタイプにクーペも導入　Rクーペの走りはシリーズ最強！！

【本記事は2014年8月にベストカーに掲載された記事となります。】ジャガーというと高級なスポーツ志向のクルマを作るメーカーと思う人が多いが、実はF1にも進出したスポーツカーメーカーだ。そのジャガーが市販車として50年ぶりに発表したのがFタイプ。昨年コンバーチブルがデビューし、最近クーペも上陸。後発のクーペはライバルと同等の性能をライバルよりも安く提供するというジャガー哲学を実践。ライバルはポルシェ911、アウディR8、アストンマーティンV8ヴァンテージだ。

エンジンはV6、3L（340psと380psの2仕様）とV8、5Lの550psで、いずれもスーパーチャージャーで武装したリアゲートつきの2ドアクーペだ。ボディはオールアルミ。まずはベース車だが、手元のスイッチでダイナミック／ノーマル／レイン・スノーのモードを選択可。アクセル、シフトタイミング、サスの設定が変わり、ノーマルでスタートすると加速はベース車でも0→100km／h5秒台。楽しいのはダイナミックモード。これにシフトすると、排気音が大きくなるだけでなく、アクセルオフでバックファイアーのようなパンパンッという音を発し、まるでレーシングカーを操っているような気分にさせてくれる。スポーツカーはこういう仕掛けが大事なのだ。

室内はガラスルーフを採用（オプション）、明るく広さも充分。クーペになったことでコンバーチブルでは狭かったラゲッジはゴルフバッグが収納できるほど広くなった。これなら2名乗車で2～3泊の旅も可能。

ベース車の後は最強のRクーペだ。こいつは凄かった。バケットシートに座り、太いハンドルを切り込むと操作系はかなり重く、スパルタン。加速は0→100km／hが4秒台。これを公道で誰もが出せるのだ。圧巻はスポーツエキゾーストからの排気音。アクセルオフではバリバリッという爆音を轟かす。これが病みつきになるほど気分を盛り上げる。スポーツカーの楽しさを知り尽くしたメーカーだからこそできる演出だ。これを体感すると、本場との力量の差を思い知らされるのだ。

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