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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
最強の都会はSUVクライスラー・ジープ チェロキー
激変したモデル

こちらは先代チェロキー。新型のあまりの激変ぶりにびっくり
【本記事は2014年6月にベストカーに掲載された記事となります。】昨年11月に米国で発売以来、月販1万台以上と大ヒットとなっているJeepチェロキーの新型が早くも日本上陸となった田舎のおじさんが国産のSUV全般、ジープと呼んでしまう、それほどまである意味身近な存在がJeepブランド。日本では’94年モデルからV6、4L、右ハンドルで299万8000円というリーズナブルなプライスで販売されたスポーツがホンダディーラーでも買えたことから大人気。その後2度のモデルチェンジを経て今回のモデルの登場になった。それにしても、今回のデザインにはびっくりだ。Jeep伝統の7スロットグリル(7本の縦型グリル)こそ継承されているが、丸形ライトがなくなり、滑らかなボディラインとなった。こんなに激変したモデルは近年ないだろう。
その激変ぶりはクルマ作りにも

FFのロンジチュードに採用される直4 、2.4Lエンジンはタイガーシャークと呼ばれるフィアットのエンジン
ところが、その激変ぶりはクルマ作りにも表われている。なんとプラットフォームはアルファロメオ・ジュリエッタと共通、エンジンは横置きになりFFベースになっているのだ。オイオイ、チェロキーがFFかよ? と思うが、動力性能は荒々しさが消え、すっかり都会派SUVのそれだ。価格的にも日本車ならライバルはハリアーとなろう。エンジンはフィアット製直4、2.4L「タイガーシャーク」エンジンとグランドチェロキーにも搭載されるV6、3.6Lのボアを縮小したV6、3.2L「ペンスター」エンジンだ。グレードとしてはロンジチュードに2.4L、トレイルホークとリミテッドに3.2Lが、搭載される。どちらのエンジンも目玉となるZF製9速ATのおかげもあって加速はスムーズで乗り心地はフラットだ。
新型ジープチェロキーの魅力

ダイヤル式で5つのポジションを選べるセレクテレインシステム
しかし、新型ジープチェロキーの魅力を存分に味わうなら、トレイルホークがいい。最低地上高が他モデルよりも40mm大きい220mm。4WDシステムは通常はFFで、前輪が滑ったときに後輪にトルクがかかるオンデマンドタイプながら、トレイルホークはセレクテレインシステムを持ち、(1)オート(2)スノー(3)スポーツ(4)サンド&マッド(5)ロックの5つのポジションがあり、リアデフロックも可能。
泥だらけで都会に帰ってくる楽しみ

実際にハードなオフロードコースをテストドライブしてみたが、クルマ任せで、自在にトラクションを得ながら走りきっていくから楽しい。週末にアクティビティを楽しみ、泥だらけで都会に帰ってくる、そんな姿が似合う。燃費はイマイチで価格も張るが存在感は際だったものだ。