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更新日:2019.06.10 / 掲載日:2017.11.28

日本限定5台メルセデス・ベンツG63AMG 6×6 8000万円の愉悦

メルセデスブランドの新コンセプトの情報発信基地『Mercedes me(メルセデスミー)』をオープン

ご覧のとおりピックアップでござる

ご覧のとおりピックアップでござる

【本記事は2014年6月にベストカーに掲載された記事となります。】ゴールデンウィーク目前の4月25日、メルセデスベンツ日本は、5月1日~12月上旬までの期間限定で、東京ミッドタウン(東京都港区)にメルセデスブランドの新コンセプトの情報発信基地『Mercedes me(メルセデスミー)』をオープンすると発表。同時にとんでもないクルマも発表!そのクルマとはG63AMG6×6と命名されたモンスターで、日本で人気の衰えを知らないGクラスをベースとした6ホイーラー(6輪車)だ。コンセプトカーは存在したが、まさか本気で市販するとは。

小山のように巨大! ピックアップ風のボディ

ピックアップといっても小山のようにそびえ立つ。見た目は真四角

ピックアップといっても小山のようにそびえ立つ。見た目は真四角

ボディサイズは全長5875×全幅2110×全高2280mmで最長ホイールベースは4220mm、車重は3850kgとまさに小山のように巨大! ピックアップ風のボディが架装され、見るものを圧倒。いやいや、この見た目で圧倒されるのはまだまだ序の口。Gクラスは’79年にデビューして以来、基本的なデザインは変えずに生産が続けられている。そのいっぽうで、時代に合わせてパワートレーンを進化させているので、単なるレトロなオフローダーではないのだ。

軍用車の技術やデフが“凄い!

フロント1輪、リア2輪の6輪。全部で5つのデフを装着し、すべてロックが可能。足回りでは防弾車用のコイル+オーリンズのガスダンパーを採用

フロント1輪、リア2輪の6輪。全部で5つのデフを装着し、すべてロックが可能。足回りでは防弾車用のコイル+オーリンズのガスダンパーを採用

今回発表されたG63AMG6×6は35年に及ぶGクラスの歴史の中で培った技術を惜しみなく投入した究極のオフロードモンスターに仕上げられている。誰もが注目する6輪車のドライブトレーンは、オーストラリア軍などに供給している軍用車の技術が盛り込まれている。G63AMG 6×6には、3本の車軸、車軸間に合計5つのデフが装着されていて、5つすべてにロック機構が盛り込まれている。会場でたまたま居合わせた自動車評論家の川上完氏もこのデフを“凄い!”と絶賛。そして市販乗用車(←といっていいのかねぇ)としては珍しいポータルアクスルを採用。足回りには、防弾車用の強化コイルに、ラリーで定評のあるオーリンズのガスダンパーを組み合わせてサスペンションを最適化。さらに、タイヤ空気圧調整システムを装備。タイヤ空気圧は砂漠で0.5バール、通常時3バールに設定し、常に最適なトラクションを得ると同時に快適な乗り心地も提供するが、タイヤの空気圧チェンジはわずか20秒で完了という優れモノ。

圧巻は最低地上高!!

最低地上高は46cm!

最低地上高は46cm!

圧巻は最低地上高で、な、な、なんと46cm(ちなみにメガクルーザーは42cm)! 前述のポータルアクスルの採用もあり、水深1mの川渡りも可能というから開いた口がふさがらない。この小山のようなG63AMG6×6の心臓部は、544ps/77.5kgmをマークする5.5L、V8直噴ツインターボ。トランスミッションは7ATだ。燃費は公表されていないが、ガソリンタンクは159Lだから500kmくらい走れるのか?

ギャップがたまらない!モンスターだけどSクラスの高級感

インテリアはくつろげる空間を好演出。ただクルマの側壁を登ってここまでたどり着くのは大変

インテリアはくつろげる空間を好演出。ただクルマの側壁を登ってここまでたどり着くのは大変

インテリアは、「モンスターだけどSクラスの高級感」(メルセデスベンツ日本談)のとおり、ゴージャス。このギャップがたまりませんな。ただ、乗り込むのが大変。ロッククライミングやるくらいの気概が必要か。じゃあ、女性はどうするの? 野暮なこと聞きなさんな。お姫様だっこして乗せてあげればいいだけ。日本割り当ては、今年生産ぶんで5台(昨年日本でGクラスの販売が約2倍になったご褒美だとか)。受注期間は4月25~8月31日までで価格は8000万円。ほかのメルセデスのモデル同様に3年間走行距離無制限のメルセデス・ケアが無償で受けられるというのも凄い話。で、メインテナンスはディーラーでOKなのだが、手に負えない場合は、クルマを本国に送るのではなく、専門エンジニアがドイツから来日するという手厚いサポートもある。いったいどんなセレブが買うのか? ただ、どんな強烈なキャラの輩でも負けそう……。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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