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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
3代目 日産ティアナは究極のおもてなし 室内空間の充実そして走りも進化
3代目新型ティアナ

3代目:今回のモデルで3代目となるティアナ。写真を見てもわかるように基本的にはキープコンセプトのモデルチェンジ。新型のボディサイズは全長4880mm、全幅1830mm、全高147mm
【本記事は2014年2月にベストカーに掲載された記事となります。】3代目となる新型ティアナが1月20日に登場した。写真を見てもわかるように、基本的にはキープコンセプトのモデルチェンジということになる。いくつか気になるポイントもあるので、このページ左にまとめた「モデルチェンジのポイント」を参照していただきつつ、新型ティアナってどんなクルマなのかを解き明かしていきたいと思います。
ボディサイズ

(1)2代目よりもひと回り大きくなったけど、全高だけは5mm低くなったボディフォルム全長4880mm、全幅1830mm、全高1470mmというボディサイズの新型ティアナ。いわゆるアッパーミドルサルーンなのだが、全幅1830mmというのはかなりボリューム感がある。クラウンの全幅は1800mmでアテンザは1840mm、アコードは1850mm。最近のこのクラスは大きくなった……。
エンジン

エンジンは173ps/23.9kgmの直4 、2.5L、QR25DEを搭載
(2)エンジンはV6を廃止して直列4気筒の2.5Lのみ2代目ではFFモデルはV6、4WDモデルは直4のそれぞれ2.5Lエンジンを搭載していたが、新型ではFFのみの設定で4WDはなし。で、エンジンは173ps/23.9kgmを発揮する直列4気筒のQR25DEとなる。これについては日本仕様の開発責任者である寺田美穂RPMを直撃した。BC「旧型ではFF車はV6の2.5Lでした。4WDモデルは直4が組み合わされていましたが、新型ティアナに4WDは設定されずFFのみ。つまり、V6から直4へとグレードダウンしたと捉えるユーザーも多いと思います」寺田RPM「V6から直4にしたことで手に入れたメリットが大きいのです。もちろんV6の踏襲というアイデアもありましたが、現在の日産が持つパワートレーンラインアップでは、今回搭載したQR25DEが燃費でも動力性能でもV6をしのぎます。クルマトータルで見ても、V6よりも直4のほうが軽くなりますし、中速域のドライバビリティもよくなります。このクルマとのマッチングはV6よりも直4がベストと判断しました」BC「しかしですね……、V6と直4では格差を感じるユーザーが多いと思います。しかも、V6=高級というイメージは、日産がVG型エンジン投入の際に積極的にアピールした戦略でしたよね」寺田RPM「たしかにV6が高級だというのは日産が率先してイメージ展開した経緯があります。ですが、ことティアナに関しては、お客様の声を聞いて分析してもV6に対するこだわりはけっして大きくはないと判断しました」ちなみに、直4にしたことで約40kg軽量化され、JC 08モード燃費は14.4km/L。
噂されたハイブリッド

ボディカラーは全7色設定されているが、ソリッドホワイトは法人向け専用で、一般販売されるのは6色となる
(3)噂されたハイブリッドは設定されず。今後の搭載に期待したいところだが……。これについて寺田RPMは断言は避けたものの「当然検討課題だと考えている。アメリカ向けのアルティマに搭載しているので技術的には問題ない。あとは投入の最終的な決断。いつ投入するのかという時期を慎重に考えなくてはならない」と、ハイブリッド投入には前向きであることを伺わせた。
リアサスを改良

リアサスペンションはコネクトブッシュ付きのマルチリンクを採用
(5)リアサスをコネクトブッシュ付きマルチリンクとしたことで、乗り心地と操安性が進化スカイラインほどスポーティを狙っているわけではないが、リアサスを改良したことで、特に突起乗り越し時の乗り心地が格段に改善しているとのこと。また、ハンドリング性能も進化した。
快適で上質な室内空間

高い質感を感じさせるインテリア。ボディカラーによりシルキーベージュとブラックのカラーが設定される。シートは最上級のXVのみ本革となり、他の2グレードはスエード調クロス。後席のニールームは2代目に対し9mm拡大され、さらに広々した空間となる
月間販売目標は520台と控えめだが、これは寺田RPMによれば「かなり堅めに見ています」とのこと。新型ティアナのターゲットは50歳代の男性&女性なのだという。イマドキのこの世代は若々しくセンスもあって、でも家族や仲間を大事にする。そんな人に、快適で上質な室内空間を提供するティアナはベストマッチとなるだろう。