中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
BMW 3シリーズにも5ドアのグランツーリスモが登場!!
3シリーズに新しいバリエーション

3シリーズGT
【本記事は2013年5月にベストカーに掲載された記事となります。】BMW3シリーズに新しいバリエーションが加わった。グランツーリスモ(GT)というリアゲート付きの5ドアだ。今回、日本導入を前にイタリアのシシリー島で行なわれたプレス試乗会でハンドルを握ってきた。実車は日本で見る3シリーズセダンやワゴンよりも大きく見えた。それも当然で、ホイールベースは110mm、全長も119mm、幅は28mm、高さは81mmも大きいのだ。この長いホイールベースは中国向けの3シリーズセダン用と同じ長さという。
国産車と比較

3シリーズセダン
この3シリーズGTを国産車と比較してみると、全長はクラウンよりもやや短いが、ホイールベースは70mmも長い。幅は28mm、高さは48mmも大きい。ボディを大きくした理由を開発責任者に聞いてみると、GT(グランドツーリング=大陸間旅行)をするのにいまの3シリーズよりも直進安定性や乗り心地、リアシートの快適性を高めたほうがいい、という判断から。
広いリアシート

3シリーズGTのラゲッジルームはワゴンのツーリングよりも広大なのが特徴
走り出す前にリアシートに座ってみると確かに広い。運転席に身長180cmの人が座っても後ろに170cmの人が座れる。全高も高いので、頭上のスペースもタップリ。フロントシートの背もたれも小ぶりなので、閉所感もなく、これなら長距離の移動でも疲れは少なそうだ。ちなみにリアシートの広さは1クラス上の5シリーズセダンよりも広いそうだ。このリアシートは4:2:4の割合で分割でき、可倒する。ラゲッジスペースは奥ゆき1040mm、左右幅は950~1250mmなので、ワゴンよりも広い。
安定感は3シリーズセダンよりも安定

5ドアHBとしてのリアビューが特徴的な3シリーズGT
試乗したのは、335iと320d。335iの直進性とコーナーでの安定感は3シリーズセダンよりも安定している。唯一気になったのはリアシートでの細かい左右の揺れ。重心が高くなったことで発生するようだ。エンジンはこのほか直4の2Lターボ、184ps(320i)と245ps(328i)がある。もう1台の試乗車は320d。直4の2?ディーゼルターボ、184ps+8速ATだ。こちらは日本への導入は今のところ予定されていないというのだが、参考までに乗ってみると低回転からのトルクの太さとスムーズな加速、音の静かさが好印象。GTカーとしてはこちらのほうがベストな組み合わせのように思えた。日本市場への導入はガソリンエンジンのみで当面はFR車のみだが、年末には4WD車も加わる予定だ。