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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
メルセデスベンツAクラス日本発表!プレミアムコンパクト戦国時代来る!
ベンツ初のFFコンパクトとして誕生

初代Aクラス
【本記事は2013年2月にベストカーに掲載された記事となります。】97年にメルセデスベンツ初のFFコンパクトとして誕生し、’05年に2代目へと進化したAクラス。過去2代にわたって「サンドイッチコンセプト」と呼ばれる二重構造フロアを採用し、トールワゴンのスタイルを持っていた。
フルモデルチェンジされた新型Aクラス

1.6Lターボと2Lターボの2種類価格は284万~420万円! 先代Aクラスに比べ全長を405mm伸ばしながら全高を160mmも低くしたワイド&ローフォルムが特徴。ユーテリティ重視のトールワゴンからゴルフクラスのプレミアムコンパクトに生まれ変わった。正直Aクラスがここまでカッコよくなるとは……
この2代目から8年ぶりにフルモデルチェンジされた新型Aクラスは、車名だけ同じで、クラスもスタイルもすべて異なる、まったく新しいクルマに生まれ変わった。しかも大胆なことに欧州Bセグメントから、あえてゴルフやBMW1シリーズなどライバルひしめく欧州Cセグメントの激戦区に打ってでたのである。1月17日、日本発表の会見でメルセデスベンツ日本の上野金太郎新社長は「AクラスのAはアグレッシブのA、スポーツコンパクトとして、メルセデスブランドの新たな境地を開いていく存在になる。価格についても従来のAクラスと装備面を比較すると実質ほぼ値下げするようなかたち」とコメント。また残価設定型ローンと5年間のメンテナンスプログラムをパッケージにして、月額1万円から利用できるまるごとプランを設定し、輸入車はお金がかかる、整備に不安がある、というハードルを解消し、国産車ユーザーを少しでも取り込んでいきたいという。まさにプレミアムコンパクトのライバル車のみならず、国産車に殴り込みをかける、アグレッシブさである。
ラインアップ

A180 BlueEFFICIENCY 284万円
前置きが長くなったが、まず新型ベンツAクラスのラインアップ。エントリーモデルのA180ブルーエフィシエンシー(284万円)、A180ブルーエフィシエンシースポーツ(335万円)には122ps/20.4kgmを発生する1.6L直4ターボエンジン、7速デュアルクラッチの7G-DCTが組み合わされる。A180ブルーエフィシエンシーとスポーツの装備の違いは、15mmローダウンしたスポーツサスペンション、AMGデザインの前後スカートとサイドスカート、本革シート、レッドステッチ入りのAMGスポーツステアリングなど。
スポーティな上位モデル

A250 SPORT(シュポルト)420万円
さらにスポーティな上位モデルとして、AMGのエンジニアが初めて開発の初期段階からかかわったA250シュポルト(420万円)が今春頃に導入される予定だ。搭載されるエンジンは210ps/35.7kgmの2L直4ターボで、AMGの内外装をはじめ、AMGスポーツサスペンションおよびAMG18インチアルミホイール、専用チューニングのトランスミッション、電動パワーステアリングが標準装備となる。実際に新型Aクラスを見て驚くのはワイド&ローフォルムでとにかくカッコいいのひと言。スポーティなルックスで実に若々しい。デザインを手がけたのはSLS AMGを手がけたマーク・フェザーストーン氏で獰猛な野生動物をイメージしたそうだ。ベンツのスポーツモデルは500万円オーバーが当然だっただけに、300万円以下から買えるというのはうれしいかぎり。ボディサイズは全長4290×全幅1780×全高1435mm。先代Aクラスに比べ、全長が405mmも長く、全高は160mmも低くなっている。
インテリア

ジェット機のエンジンをモチーフにしたエアコン吹き出し口、クラスを超えた質感が特徴のコクピット
コクピットに乗り込むと、ジェット機のエンジンをモチーフにしたエアコン吹き出し口や2段になっているダッシュボードなど新鮮かつ斬新だ。充実した安全装備も新型Aクラスの特徴。追突のリスクを低減する「レーダー型衝突警告システム」やドライバーの運転を監視し、疲労を検知すると警告を発する「アテンションアシスト」、事故の際に歩行者の負傷を軽減する「アクティブボンネット」などが全車に標準装備。さらにオプションで、全車速追従型レーダークルーズコントロールの「ディストロニックプラス」や、車両の斜め後方を監視する「ブラインドスポットアシスト」なども用意されている。
ゴルフⅦやボルボV40も近々に日本上陸

VWの最新MQBプラットフォームを採用し、車両全体で約100kgの軽量化を果たしたゴルフⅦ。1.4Lの気筒休止エンジンや衝突軽減ブレーキ、二次衝突を緩和するブレーキなど最新安全装備も満載。さて、気になる日本導入時期だが、早ければ4月頃に日本発表か。スタート価格は230万円台~上級モデルは300万円前半と予想。ボディサイズは全長4255×全幅1790×全高1452mm
ゴルフⅦやボルボV40も近々に日本上陸さて、ベンツAクラスの属する輸入車のプレミアムコンパクトクラスは、2月にボルボV40、4月に新型ゴルフⅦ、フォードフォーカス、9月には新型アウディA3スポーツバックが日本に上陸する、まさに新車ラッシュ。なかでも注目株はやはりゴルフⅦとボルボV40だろう。ゴルフⅦは最新のMQBプラットフォームを採用し、合計100kgの軽量化を果たし、1250~4000rpmの低負荷域で2気筒に切り替わる気筒休止エンジンを搭載しているのが特徴。ボディの作り、内装の質感もさらに向上しており、乗り心地や静粛性においてもライバルを寄せ付けないほど進化している。安全装備についても衝突軽減ブレーキのほか、最初の衝撃後に自動的にブレーキをかけ続け、二次衝突による被害を軽減させるマルチコリジョンブレーキシステムなど、これでもかというほど満載している。
ボルボV40もプレミアムコンパクトクラスに参入

新型ボルボV40も欧州Cセグメントに参入:ボンネットが長いロー&ワイド、ワゴンとも思えるフォルムが特徴。日本導入グレードは180psの1.6ターボ+6速DCTモデルと予想
ボルボV40もAクラスと同じくプレミアムコンパクトクラスに新規参入した、まったく新しいクルマだ。全高はAクラスよりも10mm高い1445mmで、ボルボらしい美しいスタイリングと、スカンジナビアテイストのセンスのよさが光るインテリアが魅力だ。ドイツ車勢に一石を投じる存在になるだろう。ベンツAクラス、ゴルフⅦ、ボルボV40の登場によって、このクラスの常識となりつつあるのが、衝突軽減ブレーキを始めとする安全装備、走りと燃費のよさを両立させるデュアルクラッチとダウンサイジングターボ、さらにはクラスを超えた上質感である。最終決着はすべてのモデルが出そろってからにしたいが、本命ゴルフⅦ、対抗ベンツAクラスになることは間違いない。