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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
三菱ミニキャブ-MiEVで餅つきパーティを楽しもう
給電で広がる楽しみ

リチウムイオンバッテリーが蓄電池となる
【本記事は2012年2月にベストカーに掲載された記事となります。】昨年12月に発売になったミニキャブ-MiEVは商用車初のEVとして人気は上々。日本全国のディーラーで引き合いがあり、今年3月の年度末までに4000台くらい売りたいと三菱自動車の益子社長は語っていたが、このぶんならもっといきそうだ。日産とスズキにもOEM供給されることが決まっているから、1年後には軽の商用車のなかでも一定の存在感をもつようになるはずだ。◆給電で広がる楽しみぺったんぺったん、粋でいなせな男たちが、ケヤキの杵と臼で熱気溢れる餅つきに腕をふるうというのが、正月の定番だったが、いまや時代は餅つき器でスイッチオン。手を汚すことなくアツアツの餅ができ上がるようになった。でも、屋外ではまだまだ杵と臼が主役……だったはず。しか~し、ミニキャブ-MiEVと三菱自動車が開発中の給電装置があれば、屋外でも電気餅つき器を使って出張餅つき大会ができてしまうのだ。荷室に杵と臼を「よっこいしょ」と積むこともなく、スマートに給電装置と餅つき器を載せていけばいい。高効率のリチウムイオンバッテリーにためた電気を急速充電コネクターから、取り出すという考え型だ。これからはスーツやワンピースで餅つきパーティなんてことが来年の正月あたりははやるかも。(いやミニキャブ-MiEVが売れれば必ずはやるだろう)この電気を取り出すのに必要なのが、写真のオレンジ色のハコ、給電装置なのだ。こいつには合計3個の100V電源があり、合計1500Whまで対応できる。ミニキャブ-MiEVの16.0kWhモデルなら満充電時から1500Whずっと使って約11時間、10.5kWhモデルのほうは同じく約7時間使うことができるという。

リチウムイオンバッテリーが蓄電池となる
現在三菱自動車が給電装置を鋭意開発中で、春までにはこの3分の1の大きさとし、20万円を切る価格で販売したいとしている。こいつを使えば夏場にはタープを張って調理器や冷蔵庫を使ってのディキャンプができるだろうし、ガスを使わない移動キッチン車にもなるだろう。また電気を使い果たした電動アシスト自転車を充電に行ったりもできると、その用途は360度無限大だ。
荷室スペースはそのままの広さ

EVだからといって荷室は犠牲にならないコックピットは実用本位だ
ミニキャブ-MiEVはミニキャブにi-MiEVのEVシステムを搭載した商用車だが、コンパクトなリチウムイオンバッテリーのおかげで、ベースのミニキャブとまったく変わりない荷室スペースを手に入れている。さらに走りもEVらしい低重心の気持ちのいいもの。急速充電器を使えば80%充電の状態までに10.5kWhモデルなら約15分、16.0kWhモデルは約35分で可能と実用的だ。ちなみに200Vの普通充電なら満充電までそれぞれ約4・5時間と約7時間だ。航続距離100kmモデルならば経済産業省の補助金によって実質負担額は約173万円で手にはいる。ベースのミニキャブのハイルーフ3ATが105万6000円だから、その差は70万円以上あるが、街中を走る機会の多い商用車こそCO2を排出しないEVであることの価値は大きいと思う。
給電装置はよりコンパクトになって今春発売予定

EV専用メモリーナビゲーションは省電費をアシスト。安定感ある走りはミニキャブ-MiEVの大きな魅力
給電装置はよりコンパクトになって今春発売予定ミニキャブ-MiEVの魅力を120%引き出すのがこの給電装置。リチウムイオンバッテリーの蓄電能力の高さに着目して電気をアウトプットできるようにしたものだ。AC100Vの電化製品を最大1500Wh使うことができる。餅つき器はもちろん電子レンジも使えるから移動先でいろんなものが作れちゃうってこと。もちろんストリートライブでの電源にもなる。ミニキャブ-MiEVの16.0kWhモデルのほうは満充電時から1500Whずつ使って約11時間、10.5kWhのほうは同じく約7時間使うことができるから、かなりの仕事量だ。試作品ということでまだまだ大きく重いが、春の市販時は3分の1くらいのサイズを目ざすといい、持ち運びも便利になるはずだから期待しよう。価格は20万円を切る予定。