インサイト『エクスクルーシブ』試乗　＋200ccの余裕だけじゃないその走り

【本記事は2011年12月にベストカーに掲載された記事となります。】09年にデビューし、ハイブリッドながら189万円～という低価格で人気を博したインサイトもマイチェン。1.3Lモデルも性能向上や外観の変更といった改良がなされているが、注目は1.5Lエンジンを搭載する「エクスクルーシブ」の追加。青く光るLEDが埋め込まれたフロントグリルや専用バンパーなど、外観でも1.3Lモデルとの差別化が図られ、内装も黒木目調パネルと高輝度シルバーパーツの組み合わせで、上級感を演出。正直、生まれ変わったかのような印象を乗る者に与えることに成功しているエクスクルーシブ。では、その走りのほどは？ 早速チェック！

5ドア版CR-Zを名乗ってもいい走りだインサイト1.5Lのエンジンはフリード用とは異なり、出力こそ111ps／14.5kgmと2ps／0.2kgm落ちるが、基本的にCR-Zと同じもの。車種によって同じ排気量なのに、設定を変えてくるところは、かつてのホンダみたい。ちょっと元気を取り戻してきたようだ。早速Dレンジで走り出す。エコモードでもダッシュが楽しめる。パドルシフトの加速も小気味いい。ホンダはこうでなくっちゃ。0～100km／h加速は10秒台なので、決して俊敏というわけではないが、味つけがいい。スポーティ5ドアとして通用する。もちろんこうした走りでも15～17km／Lくらいの燃費はキープできる。

ハンドリングは専用にセッティングされたサスペンションで、やや硬めだが、コーナーでのロールも抑えられ、スポーティな味つけ。これなら5人乗りのCR-Zを名乗ってもいいと思う。ただ、上下に分かれたメーター配置とインテリアの木目調パネルのデザインは個人的にはイマイチ。（石川真禧照）

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