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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
プジョーらしい個性的なデザインの3008 広い室内など使い勝手も良好だ
11年の初頭に欧州で発売し、夏には日本に導入予定

プジョーとひと目でわかるフロントマスクだが、大きなグリルやアンダーガード、ヘッドライトの下にレイアウトされたプロテクターなど新しい提案もいっぱいだ。テールゲートは上下2分割タイプを採用する。電動サンシェード付きのパノラミックガラスルーフは全車標準装備だ
【本記事は2010年8月にベストカーに掲載された記事となります。】6月1日より日本国内での販売をはじめた3008はプジョーにとって重要なモデルだ。プジョーとしては初めての自社開発となるクロスオーバーモデルであることに加え、昨年のフランクフルトショーで発表したディーゼルハイブリッド『ハイブリッド4』のベースモデルとなるからだ。このハイブリッド4はリアに独立してモーターを搭載するエスティマハイブリッドのような4WDを採用する点でも注目される。しかも’11年の初頭に欧州で発売し、夏には日本に導入すると発表しているから楽しみだ。
力強さとスマートさを融合したモデル

7つのスイッチが一列に並ぶ航空機のような運転席
プジョーは3008をクロスオーバーモデルと呼んでいるが、我々日本人にはSUVに属するクルマだろう。なんといっても大きなグリルとさらに大きなパノラミックガラスルーフが特徴だ。アンダーガードやプロテクターといった小技をうまく組み合わせ、力強さとスマートさを融合したモデルにしている。
後席の居住性は想像以上

リアシートはダイブダウンし、たたんだ時の荷室は最大で1241L、リアシートを使っても432Lとこのクラスにしてはかなりのもの
ベースとなるのは308ハッチバックで全長は4365mmと日産ジュークよりも50mm大きい程度だが、全幅は1835mmもあるため、サイズ以上に大きく感じる。ホイールベースが2615mmとこのクラスにしてはさして大きくはないが、さすがによくできた308をベースにするだけあって後席の居住性は想像以上、ヘッドクリアランスにも足元にも余裕がある。
プジョーらしいしっとり感は健在の乗り心地
ドライブトレーンは1.6L直噴エンジンにツインスクロールターボで過給し、新開発の6速ATで制御するもの。308もMCによって採用したこの6速ATはエンジンとのマッチングがすばらしくダイレクトな加速フィールをもたらしてくれる。なんといっても1000回転からターボの過給が始まり、フラットなトルクが手に入るのだから、街乗りは乗りやすく、ワインディングでもパワフルな走りをみせる。感心したのは乗り心地でプジョーらしいしっとり感は健在、ロングドライブしてみたい、そんな乗り味だったのだ。

もうひとつ3008の美点はラゲッジの使い勝手のよさ。フロアボードによって3段階の高さ調節ができ、上下の仕切りができるため、ユーティリティはきわめて高くフランス車らしい合理性がみられる。そのほかフロントガラスにドライブ情報を映すヘッドアップディスプレイやディスタントアラートなど安全性にも気が配られている。