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更新日:2019.01.27 / 掲載日:2017.12.03

ユーザーのニーズに合わせ進化を続ける世界最高峰サルーン レクサスLS

3つの顔を持つNEWレクサスLS460&600h

フロントマスクはキャラクターに合わせて3種類設定

フロントマスクはキャラクターに合わせて3種類設定

【本記事は2009年11月にベストカーに掲載された記事となります。】06年9月にLS460がデビューし、’07年5月にハイブリッドカーのLS600hが登場。そのLSシリーズが日本でも飛ぶように売れ、特に1200万円を超える超高額ハイブリッドのLS600hの販売台数は驚異的だった。不振のレクサスの救世主に君臨していたが、’08年頃から販売が鈍り、今年に入ってはLS460、LS600hともピークの’07年の10%程度と販売が激減(上表)。そのLSシリーズが460のデビューから丸3年で初のマイチェン。内外装、装備などを進化させリフレッシュ。日本で販売しているほかのモデルはテコ入れしても、いっこうに販売は上向きにならないが、フラッグシップのLSシリーズは別。売れなきゃ困る。レクサスの命運はフラッグシップの双肩にかかっているのだ。ベンツならC、E、BMWなら3、5が台数を稼いでいるのとは対照的。まぁ、これもしかたないか……。今回のマイチェンでは、当然ながらフェイスリフトが敢行されていて大きなポイントとなっている。マイチェン前のモデルは、基本的に同じデザインながら、ヘッドライトが丸3連のLEDになるのがLS600hで、プロジェクターの2連なのがLS460というものだった。マイチェン後のモデルでもその関係は変わらないが、グリルが差別化。LS460は5本タイプに変更。LS460に今回追加された注目の走りを極めたモデル、バージョンSZがメッシュタイプで、クラウンでいえば、ロイヤルとアスリートの違いといった感じ。トップレンジのLS600hは、HS250hの太幅のグリルをさらに豪華絢爛にしたタイプが採用されていて、どこか威厳すら感じさせる。これにより、ひと目見ただけでキャラクターの違いが識別できる。

最大の注目はバージョンSZ 走りのアイテム満載

ニーズに応え新設定されたバージョンSZは走りを追求したモデル バージョンSに代えてLS460に新設されたバージョンSZのフロントマスクはクロスメッシュタイプ。ブラックアウトされていて精悍。

ニーズに応え新設定されたバージョンSZは走りを追求したモデル バージョンSに代えてLS460に新設されたバージョンSZのフロントマスクはクロスメッシュタイプ。ブラックアウトされていて精悍。

LSシリーズは、460が4.6L、V8(385ps/51.0kgm)、600hが5L、V8+モーター(システム馬力は445ps)。10・15モード燃費は460が8.2~9.1km/Lに対し、ハイブリッドの600hは12.2km/L。これらのカタログデータはマイチェン前と変わっていない。そのため、600hはハイブリッドカーゆえに、取得税、重量税が免税になるのに対し、460は全グレードともエコカー減税の対象外。かゆいところに手が届くトヨタがこの点に手を入れてこなかったのは、このクラスを購入する人は、エコカー減税対象かどうかは気にしていないということの証明か。1000万円クラスともなると、取得税だけで45万円! これがデカいと感じるのは庶民だけなんですかね。と、ひがみはこのくらいにして本題。至れり尽くせりのサービス、豪華で質感の高い内外装、先進技術の充実などなど、LSシリーズはオーナーの満足度はきわめて高い。高速走行時にミラーから若干の風切り音がするといわれればすぐに対処するし、デビュー時にLS600hにオプション設定されていなかったレーダークルーズコントロールもすぐに設定するなど、ユーザーのニーズに合わせて進化するのがLSシリーズ。そんななかLS460オーナーからは不満というよりも、走りに振ったドライバーズカーのニーズが高まってきた。ベンツにはAMG、BMWにはM、アウディにはS、ISにはFシリーズまで設定されているのに、トップレンジのLSにスポーツモデルがないのは納得がいかない、バージョンSでは満足できないからもっとスポーティなグレードを設定してほしい、という要望に応えて登場したのが、バージョンSZ。このSZには専用チューンのサスが与えられる。世界中のあらゆる路面を想定した走り込みテストによってセッティングされている。走りの気持ちよさと、高級サルーンに求められる乗り心地、快適性を両立させている、とアピール。エクステリアでは、前述のメッシュタイプグリルのほか、高速域でのスタビリティを高めるため前後にアンダースポイラーを装着。唯一パドルシフトを装着し、BBS製軽量鍛造アルミホイール(専用デザイン)、スポーティムードを高めてくれるブラック&サドルタンの専用インテリアカラーを採用している。エンジンスペックはほかのモデルと同じだが、Dレンジのパワーモードを選択すると、バージョンSZ専用のトルク変速制御により鋭い加速を見せる。ハードな走りにも耐えるために、高摩擦ブレーキパッド、ブレンボと共同開発した対向6ポッドキャリパーを採用するなど、ほかのLS460とはひと味違う。

組み合わせは3万とおり。 自分だけのLSを作ることができる

リアコンビは大型化 LS460L&600hLには専用サスと235/50R18がセットになったコンフォートライドがオプション設定され、抜群の乗り心地を実現!

リアコンビは大型化 LS460L&600hLには専用サスと235/50R18がセットになったコンフォートライドがオプション設定され、抜群の乗り心地を実現!

LSの魅力って何か? オーナーに聞くと、エクステリアよりもインテリアへの満足度が高いことがわかる。LSシリーズの内装素材に対するこだわりは異常なほどで、セミアニリンの本革シートの素材になる牛は、有刺鉄線のない牧場で育てられたものに限るとか、逸話に事欠かない。マイチェンしたLSにはさらに強烈な飛び道具、Lセレクトが用意されている。Lセレクトは、内装を自分好みにカスタマイズできるサービスで、LS460&LS600hのバージョンUIパッケージ、ロングホイールベースのL仕様の全グレードに設定されるオプション。シート(パターン2種類、カラー9色)、ドアトリム(パターン3種類、カラー8色)、ステッチ(シートは8色、インパネは6色)、ルーフ(素材4種類、カラー4色)、本木目パネル(標準4種類、Lセレクト専用14種類)を自分好みにオーダーすることができ、そのパターンは3万とおりを超える。写真のようなLSにしては少少どぎつく感じるようなスカーレット/ブラックのコンビなどもチョイス可能。ウールファブリックパッケージで130万円(LS600hは70万円)、セミアニリン本革パッケージなら160万円(同100万円)。そして注目は、本木目パネル。工匠が自ら選んだ原木の美しい木目部分だけを薄くスライスして縦杢と横杢を交互に編み上げる編杢と呼ばれるもので、ロールスロイスにもベントレーにもない匠の技術。お値段はこれだけで120万円!つまり、本革パッケージ+編杢なら280万円ということになる。編杢は製作に時間がかかるため、人気殺到も予想されるが、そのぶん納期は長くなる。編杢のほかには、オープンフィニッシュ(70万円)、レーザーカット(30万円)もあり、好きな仕様にできる! 参ったとしかいいようがありません。LSシリーズではロングホイールベースのL仕様の人気も高いが、従来の後席セパレートパッケージはバージョンUZという名称に変更。まぁ、その豪華絢爛な雰囲気は、このクルマじゃなきゃ味わえない。リアエンターテイメントシステムは4人乗り、5人乗りとも標準だが、9インチ高精細ディスプレイが4人乗りは天井、5人乗りは前席センターコンソール後部に装着される。それからLSシリーズはマイチェンで快適装備、先進装備、安全装備を充実させている。

快適装備

ロールスロイスやベントレーにも対抗できそうなLSシリーズのインテリアへのユーザーの満足度は高いが、さらに凄い飛び道具が用意された!

ロールスロイスやベントレーにも対抗できそうなLSシリーズのインテリアへのユーザーの満足度は高いが、さらに凄い飛び道具が用意された!

運転席シートが自動的にスライドしてスムーズな乗降をサポートする運転席オートスライドウェイ&リターンメモリー機能を全車標準。地デジチューナー&アンテナも全車標準。従来のランバーサポートよりも低い位置での調節が可能なバイブレーター機能付きペルビックサポートシートなどなど充実。

先進装備

装備の充実はレクサスのフラッグシップとして必須だが、よくもまぁ次から次へと出してくるモノだと感心。ITS技術を活用することによって安全運転を支援もする(写真右)。

装備の充実はレクサスのフラッグシップとして必須だが、よくもまぁ次から次へと出してくるモノだと感心。ITS技術を活用することによって安全運転を支援もする(写真右)。

インテリジェントパーキングアシストは車庫入れ動作中も駐車目標位置を補正し続ける機能などを追加させ進化。ETC機能も備えたDSRCユニットをオプション設定し、HDDナビは目的地の目の前まで音声で案内する機能を追加。視認性に優れたカラーTFT液晶を使ったファイングラフィックメーターを標準装備(標準グレードを除く)するなど精力的。

安全装備

対向車や先行車、周囲の明るさを認識し、ヘッドライトのハイ/ローを自動で切り替えるオートマチックハイビームを全車標準装備。そして、夜間走行時の運転支援として、ナイトビューをオプション設定。プリクラッシュセーフティにはドライバーの眼の開閉状態を検知する機能も盛り込んでいる。次にネガ潰し。LS600hの唯一の泣きどころ、トランクスペースが大幅に改善されたのは、ビッグニュース。バッテリーの小型化とスペアタイヤレスにしたことにより90Lも増大しているのがポイント。そのほかでは、LS460に新色が4色、LS600hに5色が追加され、それぞれ10色、11色からチョイスできる。価格はLS460&460Lが796万~1247万円、LS600h&600hLが1000万~1550万円。グレードによって違うが、20万~60万円程度価格設定はアップ。LSシリーズは10月16日にマイチェンしたが、LS600h&600hLの発売は11月9日からとなっている。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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