中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
日本車超越!スバル インプレッサ
Mスポーツのような存在を目指すSTI

こちらS203
【本記事は2006年1月にベストカーに掲載された記事となります。】ベンツにおけるAMG、BMWにおけるMスポーツのような存在を目指すSTI。その思いは’05年1月に発売したインプレッサS203からさらに強くなったという。S203といえば、妥協のないチューニングで欧州プレミアムセダンと競合できる性能を目指したクルマ。専用タービンの採用や手作業による徹底したバランス取りにより320ps/43.0kgmのハイスペックを達成。ペター・ソルベルグも開発に関与したという足回りもコストを度外視して徹底的にいいモノに作り上げた。
S203がS204に進化

S203は555台の限定だったが、今回のS204は600台限定。WRCでの555カラーのBATとのスポンサー契約が切れて、555という数字にこだわる必要がなくなったから。ボディカラーは写真のグレーメタリックのほかブラックとWRブルーの計3色
結果はまさに絶賛の嵐。460万9500円という高価格にもかかわらず、わずか1カ月強で限定の555台を完売したという実績を持っている。そのS203がS204に進化。ベースとなるインプレッサ同様、フロントマスクが大きく変わっているが、もちろん違いはそれだけではない。
ポイント(1)/S203との違い〈エンジン編〉

専用大型ターボ、低背圧チタンマフラーの採用、コンピュータチューンなどにより320ps/44.0kgmを実現
●ポイント(1)/S203との違い〈エンジン編〉専用設計の大径ツインスクロールターボを採用するなど、エンジンの基本的なチューニングメニューはS203に準ずるが、コンピュータのセッティングを見直すことで最大トルクが43.0kgmから44.0kgmにアップ(最高出力は320psで変わらず)。とはいえ、この数値は結果としてついてきたもので、スペックアップを目標にしたわけではないと開発陣は力説している。このクルマはあくまでも数値よりも感性を重視して作られているのだ。
ポイント(2)/S203との違い〈足回り編〉

インテリアも質感が高く、落ち着いた仕上がり。室内の静粛性を高めるため、フロア全体に毛足の長いマスバック付きのカーペットを採用している
●ポイント(2)/S203との違い〈足回り編〉最大の違いはヤマハとの共同開発によるパフォーマンスダンパーの新採用だ。ダンパーといってもショックアブソーバのことでなく新開発のストラットタワーバー。これを装着することによりステアリングを切った時の反応がアップし、S字の切り返しでのボディの揺れ残りを抑える効果も発揮。さらに、振動や騒音を低減する効果もあって、走りの上質感も向上させている。なお、S203では4段階で減衰力を調整できるショックアブソーバが採用されていたが、S204で徹底的に見直され、固定式に変更されている。もともと走りの評価は抜群に高かったS203だけに、S204ではエクステリア&インテリアの質感向上にも力が入れられている。濃いボディカラーに高輝度のホイールとサイドミラーを合わせる手法でプレミアム感を向上。

S203でも好評だったレカロとの共同開発によるリクライニング機構付きカーボン製軽量バケットシートを装着。S204ではサイド部が本革に
また、レカロとの共同開発で生まれたドライカーボン製専用バケットシートも従来のアルカンターラに加え、シートサイドを本革とすることで窮屈感を解消。S203の時には、単体で買うとこのシートだけで55万5000円すると話題になったが、なんと今回のシートは単体なら75万6000円。こちらもグレードアップしている。価格はS203から約20万円アップの480万9000円。限定600台で’06年1月13日から発売開始となる。
世界チャンプ 新井敏弘がプロデュースしたスペックC

ブルーのバケットシート、ドアトリム、フロアカーペットなども特別装備。価格は354万9000円だ
新井敏弘選手の’05年PCWRCチャンピオン獲得を記念した特別仕様車〈インプレッサWRXSTIスペックCVリミテッド2005〉がデビュー。「WRブルーにはこのほうが似合う」という新井選手こだわりの白いホイールをはじめ、軽量で耐摩耗性に優れたジュラコン素材のシフトノブなど専用装備などを装着し、オートエアコン、集中ドアロック、リモコンドアロックなど快適装備も充実。350台の限定販売だ。