中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
メルセデスベンツMクラスは先代よりも質感、走りは大幅に進化したのか?
Mクラスが7年ぶりに一新され2代目に

Sクラスと共通する大型のフェンダーが特徴。ボディサイズは先代に比べ全長145mm、全幅7mm、ホイールベース95mm拡大
【本記事は2006年1月にベストカーに掲載された記事となります。】北米市場をにらんだアメリカ生産のSUVとして、初代Mクラスが登場したのは’97年のこと。その後のSUVブームの火つけ役になると同時に人気車として世界で実に65万台を売り、マーケットの立て役者となった。そんなMクラスが7年ぶりに一新され2代目となった。新型のトピックはボディ構造を従来のラダーフレームからモノコックとしたこと。搭載されるエンジンは272psの3.5LのV6と306psの5L、V8の2種類。また7速ATに初めて4WDを組み合わせた点が新しい。特筆すべきはヘビー級SUVで大排気量だが排ガスは4つ星、エラい!
ML350スポーツパッケージをレポート

ダブルフォールディング式のリアシートを倒せばフルフラットになるラゲッジルーム
では今回試乗したML350スポーツパッケージをレポートしたい。穏やかで重厚だったが悪く言えばドン臭かった先代に比べ、新型はシャープで迫力あるスタイリング。このあたりはSLK以降新世代へ移行した現代メルセデスデザインの流れを感じる。内外装の質感も先代より大幅アップ。スポーツパッケージの場合、BMWに負けないスポーツ性を醸し出していて好印象だ。ただ室内は先代比で圧倒的に広くなった感じはしない。ウインカーと間違えそうな位置にある「ダイレクト・セレクト」と呼ばれるシフトレバーを押してDレンジに。3.5LのV6+7ATは走り出しから力強さと滑らかさを伝え、セダンのような上質さすら感じる。3.5Lで充分と思える動力性能。19インチタイヤを履くスポーツパッケージは実に好印象。路面を問わずフラットかつカッチリした走りで標準車がむしろ旦那仕様に思える。またハンドリングも確かで巨体を感じさせぬ身のこなしと軽快さで、走りは素直に「いいなぁ」と思った。
ドイツ車の魅力と新しさを全身で表現

アルカンターラシートを採用するスポーツパッケージの内装(+31万5000円)
新型も先代同様にアメリカ生産となるが、決して以前のようなアメ車チックなものではなく、ドイツ車の魅力と新しさを全身で表現したというワケだ。価格はML350は693万円、ML500が945万円。19インチタイヤを履く取材車のスポーツパッケージはパッケージオプションで31万5000円高。