中古車購入
更新日:2019.06.28 / 掲載日:2017.10.30
【メルセデス・ベンツ】衝突時の衝撃音を軽減する「PRE-SAFEサウンド」

goo-net編集チーム
「PRE-SAFEサウンド」は、長年安全性能の追求に深く携わってきたメルセデス・ベンツらしいパッシブセーフティ技術です。
安全性能をさまざまな角度から分析・洞察することによってたどり着いた、画期的な乗員の安全性を高める技術とも言えます。
おおよそ、考えも及ばなかったこの技術とは一体、どのような仕組みになっているのでしょうか。
PRE-SAFEサウンドの開発の背景
「PRE-SAFEサウンド」は、2016年7月27日に発表されたメルセデス・ベンツの新型Eクラスに搭載された安全技術のひとつです。
事故時の衝撃音から乗員の耳を守る世界初の「PRE-SAFEサウンド」として発表しました。
メルセデス・ベンツのEクラスは、世界累計1,200万台以上の販売台数を誇る同社の根幹となる重要なプレミアムセダンです。
1947年に発表されたW136/191型以来、革新的な技術に加え、常に先進の安全機能を盛り込んできたモデルです。
ショーファードリブンとしての使用も多いSクラスより先に、ミドルクラスのプレミアムセダンであるEクラスに先進技術が導入されるケースが多くあります。
2013年にレーダーセンサーなどによって自社の周囲のほぼ360度を常に監視する「レーダーセーフティ」を標準装備し、部分的な自動運転を実現したのもEクラスが初めてでした。
PRE-SAFEサウンドの特徴
「PRE-SAFEサウンド」とは、万が一の衝突の際、衝撃音の影響を軽減する画期的な技術です。
各センサーによって、衝突を回避できないと検知すると、車両に搭載しているスピーカーから、短時間特定のノイズを発生させます。
これによって、鼓膜の振動を内耳に伝える「あぶみ骨筋」の反射収縮反応を引き起こします。
この鼓膜の振動を抑制するノイズによって、衝撃音が内耳へ伝達されるのを軽減させる仕組みです。
予想も想像もできなかった乗員の耳を保護する画期的なパッシブセーフティ技術です。
確かに事故の際の衝撃音は相当なものであり、事故が原因で難聴になることを未然に防ぐ機能です。
自動車各メーカーが取り組むアクティブセーフティ、パッシブセーフティテクノロジーの中でも、内耳に働きかける「PRE-SAFEサウンド」はメルセデス・ベンツ独自のものであり世界初の搭載となります。
PRE-SAFEサウンド技術を採用した車種名一覧
現在、PRE-SAFEサウンドを搭載するメルセデス・ベンツの車種は次の通りです(2017年9月時点)。
・E200 アバンギャルド
・E200 4MATICアバンギャルド
・E220 d アバンギャルド
・E200 アバンギャルド スポーツ
・E220 d アバンギャルドスポーツ
・E250 アバンギャルドスポーツ
・E400 4MATIC エクスクルーシブ
いつの時代も最新の安全技術に余念のない、世界の高級ブランドであるメルセデス・ベンツらしい技術と言えるでしょう。
衝突安全ボディや自動ブレーキの技術が進化する一方で、まだまだ安全技術の開発に終わりがありません。
普段は聴きたくないノイズを発生する「PRE-SAFEサウンド」が、乗員の耳を保護する最新のテクノロジーです。