中古車購入
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.18
【日産】前もってスリップ多発箇所をアラートするスリップ情報提供サービスとは

goo-net編集チーム
日産の安全技術「スリップ情報提供サービス」は、
寒冷地のスリップ事故を減らすことを目的に開発されました。
カーナビゲーションと連動して、冬期間の道路で滑りやすい箇所を音声で知らせるシステムです。
冬の予測できない道路状況を把握することで安全運転につながる技術です。
ここでは、スリップ情報提供サービスの詳細を説明します。
スリップ情報提供サービスの特徴
スリップ情報提供サービスは、人・車・道路を情報でつなぐ、
高度道路交通システムITS(インテリジェント・トランスポート・システム)を、
活用したサービスです。
日産のカーナビ向けの情報配信サービス「カーウイングス」を介して、情報を通知する仕組みです。
過去にスリップが発生したエリア付近を走行するドライバーに、
ナビゲーションの画面を通じて、表示と音声によって注意喚起します。
スリップ情報提供サービスの開発の背景
日産のスリップ情報提供サービスは、
ドライバーがスリップしやすいエリアを事前に認知することで、
減速などの余裕を持った安全運転に寄与するのが目的です。
日産はスリップ情報提供サービスの可能性を検証するため、
2007年11月から北海道札幌市やその近郊で、100台規模の実証実験を行いました。
実証実験の結果、予めスリップの可能性のあるポイントの情報を知ることで、
前方の路面状況に注意深く観察し、
慎重な運転やスピードダウンなどの安全運転につながる傾向が確認できました。
また、スリップ情報がない場所でも、安全運転の意識が持続されるとの評価結果も出ています。
スリップ情報提供サービスの技術
スリップエリア情報は、
車両の走行位置やABS(アンチロックブレーキシステム)が作動した場合の、
プローブ情報(携帯電話通信で得られる情報)から収集されます。
これらのデータが蓄積され、スリップ多発エリア情報として危険性を通知します。
加えて、過去にスリップ事故が発生した地点(場所)や発生時刻などの情報も合わせて、
カーナビゲーションに表示し、音声で注意を促します。
なお、スリップ情報提供サービスは日産の情報配信サービス、
「カーウイングス」対応カーナビゲーション向けに提供されるサービスです。
スリップ情報提供サービスのようなデータがあれば、
事前にスリップのしやすい場所を確認することができるため、事故の未然防止に大いに役立ちます。
日産の新しい安全への取り組みである「トリプルセーフティ」のひとつである、
危機を予知する安全技術「インフォメーションセーフティ」は、
「スリップ情報提供サービス」をはじめとして、今後もますます進化していくことでしょう。