【日産】森の空気を車内で再現するフォレストエアコンとは

goo-net編集チーム

日産の「フォレストエアコン」は、フォレスト＝森の中で、豊富なマイナスイオンが降り注ぐ、
森林浴のような効果を車内で再現する最新の快適技術です。

快適で爽快な車内環境は、運転時のストレスを緩和させるリラックス効果があります。
ここではフォレストエアコンの技術を解説します。

フォレストエアコンの開発の背景

快適なドライブのためには、車内空間・車内環境も重要となります。
より楽しく、より快適な運転を実現するためにも、
車内環境の向上は車づくりにおいて欠かすことのできないテーマになっています。

日産では車内の空気の質にも着目し、
心地よい自然環境に近づける取り組みを「Cabin Air Quality」と位置付け取り組んでいます。

運転中のストレスの要因のひとつとされる室内空調の改善を目的に、
フォレストエアコンは開発されました。
2009年7月に発表され、フーガに初めて搭載された技術です。

フォレストエアコンの機能

進化した最新のエアコンは、
温度・湿度制御以外にも空気清浄の技術を含め格段の進歩を遂げています。

フォレストエアコンと通常の空気清浄の機能とでは、なにが違うのでしょうか。
フォレストエアコンの主な特徴を見てみます。

ゆらぎ風

・気流のゆらぎで自然のそよ風を再現
・上部、前面の各送風吹き出し口の風量をランダムに制御することで自然のそよ風を再現

濃度を高めたプラズマクラスターイオン

・イオン濃度を10倍に高め、内装に染みついたにおいの成分を分解
・ダニのアレル物質、カビ菌、ウイルスを分解除去

アロマ

・2種類の香りを森の空気の成分に近づけ、脳を刺激しリラックス効果が得られる
・アロマディフューザから、爽やかな香りを室内へ供給

湿度制御

・湿度センサーによる検知に加え、外気温・車速などさまざまな情報から湿度を制御
・窓の曇りを取りながら、過度の乾燥を防ぐインテリジェントな湿度コントロール

フォレストエアコンの効果

「ゆらぎ風」「アロマ」から得られるリラックス効果については、
諏訪東京理科大の篠原菊紀教授との共同研究により実証しました。

それによると、過度の緊張感が緩和され、
集中力が高まったリラックス状態になることが分かりました。
運転者自身の精神的な状況を整え、安全運転に寄与する技術と言えます。

森の香りを発するフォレストエアコンの効果を維持するには、
カートリッジの定期的な交換が必要です。
爽やかなアロマの香りが消えれば、効果が失われていることになります。

フォレストエアコンを搭載するフーガの場合、
1年ごと、もしくは12,000kmでのカートリッジの交換を推奨しています。
フィルターについても、同じサイクルでの交換が必要です。

フォレストエアコンは、単純に良い香りを供給するだけではなく、
そのリラックス効果によりストレスの軽減につながり、
安全運転にもつながる優れた技術と言えるでしょう。

今後もますます、快適技術のレベルアップが進むと予想されています。