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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.25
【ボルボ】横転の際に乗客を保護するロールオーバープロテクションシステムとは(ROPS)
goo-net編集チーム
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)は、
安全性を重視するボルボ社が開発に力を入れている、車両横転防止・保護システムです。
車の横転の回避や、万が一横転した時の安全対策システムであり、
車の乗員を守ってくれる安心の装置になります。
今回は、ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)について解説します。
横転の危険性を回避するロールオーバープロテクションシステム(ROPS)
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)が搭載されている車は、
車体の傾きをジャイロスコープで常に監視しています。
スタビライザーシステム(Roll Stability Control:RSC)のセンサーから得た情報を基に、
ROPSが転倒リスクを管理・予測し、危険がある時はESCシステムを作動し、エンジントルクを下げ、
状況に応じて1本から複数本のタイヤに制動をかける仕組みになっています。
これにより、車の横滑りや横転を防ぐ役割を果たしています。
横転した時に乗員を守るロールオーバープロテクションシステム(ROPS)
システムが作動したとしても、追突等により車が横転してしまうこともあります。
そのような万一の事態の場合でも、車両の傾斜角を監視するジャイロスコープにより、
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)が作動します。
シートベルトで乗員をしっかりと拘束し、
インフレータブルカーテンによって事故の衝撃を保護するのと同時に、
乗員が車外に放出されることを防いでくれます。
その他、ルーフ機能が無い車種に関しては、
リアシートの後ろからROPSバーが立ち上がることで乗員を守ってくれます。
後方からの追突にも対応するロールオーバープロテクションシステム(ROPS)
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)は、
横転の危険性を感知した際や、万が一の横転時にだけに作動されるわけではありません。
後方からの飛来物や追突からも乗員を守るように作動するようになっています。
また、ピラーやルーフの構造も事故時に負荷がかかる部分を計算して強度が設定されているので、
転倒・衝突した時に乗員の安全が保てる室内空間が確保できるように設計されています。
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)は、
横転の危険性を回避することはもちろんのこと、
万が一の衝突、転倒、横転などが発生した場合でも、衝撃を低減し、乗員を保護してくれる、
心強い安全システムと言えるでしょう。
ロールオーバープロテクションシステム(ROPS)は、
建設機械にも導入されている安全システムです。
万が一のリスクに対する安全対策としては非常に優秀なシステムであり、
今後も多くのドライバーと同乗者を守り続けていくことでしょう。