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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.10
【日産】衝突回避性能を向上するエマージェンシーブレーキの性能や仕組みとは

goo-net編集チーム
日産のコントロールセーフティ技術である「エマージェンシーブレーキ」は、
前方の車両や歩行者に対する衝突回避システムです。
日産独自技術の「エマージェンシーブレーキ」の性能や仕組みなどを見ていきましょう。
エマージェンシーブレーキの特徴
日産は従来の安全支援技術の柱である、
「アクティブセーフティ」「パッシブセーフティ」を進化させ、
危険を予知する「インフォメーションセーフティ」、
危険を回避する「コントロールセーフティ」、
被害を最少化する「インパクトセーフティ」に分け、
より意識を高めた「トリプルセーフティ」を具現化する安全対策の取り組みを推進しています。
中でもコントロールセーフティ技術である「エマージェンシーブレーキ」は、
検知方法に、カメラ式・ミリ波レーダー式・赤外線の3種類を使い分けることで、
より幅広い車種への搭載を実現しています。
それぞれ一長一短がありますが、基本的な仕組みは変わりません。
ドライバーが気づきにくいようなさまざまな環境下において危険な状況を感知し、
最新のテクノロジーを駆使して衝突回避のために運転を支援します。
検知してからの動作手順は基本的に以下の通りです。
1.システムが異常を検知
↓
2.ディスプレイ表示や警告音で注意勧告(自動)
↓
3.アクセルペダルの反力や緩やかなブレーキ(自動)
↓
4.緊急ブレーキを作動(ドライバーが回避操作を行わない場合)
エマージェンシーブレーキの機能
日産が展開しているエマージェンシーブレーキの仕組みを見ていきます。
カメラ式(搭載車種:エクストレイル、ノート、セレナ、ティアナなど)
・車両に加えて歩行者も検知することができる・単眼カメラの場合はコストを抑えることができる
・速度10~80km/hの範囲で作動
ミリ波レーダー式(搭載車種:フーガ、スカイライン、エルグランドなど)
・カメラ式に比べ、より遠くから検知できる
・カメラ式に比べ、夜間や気象条件に左右されない安定した視認性
・歩行者を検知できない
赤外線レーザーレーダー式(搭載車両:デイズなど)
・日産デイズなどに搭載されるコスト的に最も安価なシステム
・時速5~30kmの範囲で前方の車両に対し作動
・歩行者を検知できない
このように、検知方式の種類には、カメラ式・ミリ波レーダー式・赤外線方式があり、
性能に若干の違いがあります。
また、あくまで衝突回避補助機能なので、
天候や路面状況よって作動能力は異なり100%作動する保証はありません。
エマージェンシーブレーキの仕組みや使用する際の注意点を理解し、
安全を心がけて運転するようにしましょう。
日産のエマージェンシーブレーキをはじめ、
自動車メーカー各社では衝突安全回避機能の開発に注力しています。
自動ブレーキシステムは日産の掲げる「トリプルセーフティ」の中の、
危険を回避する「コントロールセーフティ」技術として、
今後ますます採用車種の拡大とともに進化が期待されています。