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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.09
【日産自動車】進化する日産の可変バルブタイミング機構VVELとは

goo-net編集チーム
自動車各社が独自に開発を続ける、高効率で環境に配慮した可変バルブエンジンですが、
現在では、ガソリンエンジンの進化では避けて通れないほど、
重要なキーテクノロジーと言えるでしょう。
日産自動車が開発している可変バルブタイミング機構「VVEL」の特徴と状況を解説します。
VVELとは
日産自動車独自の可変バルブタイミング機構「VVEL」は、Variable Valve Event & liftの略で、
バルブ作動角・リフト量連続可変システムとも言われています。
エンジン内の吸気バルブの作動する角度と、
バルブの上下するリフト量を連続して可変に制御するVVEL機構と、
エンジン回転数やスロットル開度などに応じてバルブの開閉タイミングを制御する、
CVTC (Continuously Variable Valve Timing Control)を組み合わせて、
優れたドライバビリティとパワー、低燃費とクリーンな環境性能を、
高いレベルで両立したエンジン機構です。
VVELの仕組み
従来の一般的なエンジンは、スロットルバルブでガソリンと空気の混合気をコントロールしますが、
それに対してVVELはアクセルペダルの踏み込み量で、
エンジンの吸気バルブの作動する角度とリフトの量を連続可変制御し、
吸気バルブで直接混合気の吸入量をコントロールする違いがあります。
さらにCVTC機構と組み合わせることにより吸気バルブのリフト量や作動の角度、
そして位相の全てを無段階で調節することができ、
バルブタイミングとリフト量などあらゆる緻密な制御が可能となります。
これによりエネルギー損失(ポンピングロス)を大幅に低減し、
レスポンスのよいパワフルなエンジン特性や、
燃焼効率の向上、排出ガスの軽減などが実現しました。
VVELの特徴
VVELには主に4つの大きな特徴があります。その特徴を紹介します。
・出力向上
バルブの開閉時間やリフト量や作動角を可変調節することで、
低速域から高速域までトルクフルで大幅な出力の向上が可能となります。
低回転域:吸気バルブの開く時間を短くして、混合気の吹き返しを抑制しトルクを向上。
高回転域:吸気バルブのリフト量を大きくして、吸入する混合気量を増やしトルクを向上。
・レスポンス向上
吸気バルブで直接吸入混合気を取り込む量をコントロールするため、
より密度の高い混合気を吸入することが可能となり、大幅なレスポンスが向上されます。
それによって、ダイレクトで爽快なドライブフィールを実現します。
・燃費向上
吸気バルブで吸入する空気の量をダイレクトに最適にコントロールすることで、
ポンピングロス(エネルギー損失)を減らすことが可能です。
走行状態とアクセル開度に応じて最適な燃焼が可能となり燃費効率が向上します。
・排出ガスのクリーン化