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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.08.29
【フォルクスワーゲン】滑らかな変速と優れた燃費性能を実現するDSGトランスミッションとは

goo-net編集チーム
フォルクスワーゲンのDSG(Dual Shift Gearbox)トランスミッションは、
ダイレクトな変速が楽しめる量産車としては世界初となるVWの独自のAT技術です。
従来は1つのクラッチで変速を行うものが、
DSGだと奇数段と偶数段をそれぞれの2つのクラッチを使うことで、
滑らかで切れ目のない加速感が得られるのが特徴です。
DSGトランスミッションの特徴
VWのDSGトランスミッションは、革新的な技術によって支えられています。
トルクコンバーターを用いずに、
クラッチを使うことでダイレクトな操作感・走行フィール、高い伝達効率が特徴です。
過給機によりトルクを発揮する同社の小排気量TSIエンジンと相性が良いと言われています。
オートマチックモードではオートマチックトランスミッションとして自動変速を行い、
スポーツ走行に最適なマニュアルモードでは、
思い通りのダイレクトなスポーティなシフトチェンジが可能です。
DSGトランスミッションは奇数段の「1・3・5」、偶数段の「2・4・6」というように2つに分け、
別々のクラッチを持ちます。
シフトチェンジの際、一方のクラッチが離れた瞬間、
わずか0.03~0.04秒の間に、もう一方のクラッチがシンクロするように接続します。
通常の1つのクラッチだけでは、
まねのできない素早い継ぎ目のない加速感がこうして生まれるわけです。
DSGトランスミッションの効果
フォルクスワーゲンのDSGの利点は、ほかにもあります。
滑らかな加速を得られる一方で、低燃費の実現や環境性能にも優れる点です。
TSIエンジンとの相性の良さから、高い動力性能と低燃費を両立しました。
さらにVWでは初の7速DSGまで進化し、1速のギヤ比を低くして発進加速性能を向上させ、
7速は巡行時の燃料消費を抑えるギヤ比に設定しています。
DSGトランスミッションを採用する主な車種名一覧(2017年6月現在)
最新の7速DSGトランスミッションを採用する車種は以下の通りです。
それ以外の車種は6速タイプを搭載しています。
・Polo/Polo GTI
・The Beetle(2.0 R-Lineのみ6速タイプ)
・Golf(GTI/GTEモデルのみ6速タイプ)
・Golf R
・Golf Variant
・Golf R Variant
・Golf Touran
・Passat ・Passat/ Variant(2.0 R-Lineのみ6速タイプ)
・Passat GTE
・Passat GTE Variant Advance
・Sharan
・Tiguan
AT技術の進化は変速ショックとの戦いでもあります。
ガツン、ガツンという変速のたびに起きるシフトショックは、
車の快適性や乗り心地の悪さにも直結します。
VWは2つのクラッチを使って、シフトショックの問題を解決しました。
VWの独自のTSIエンジンとともに燃費性能や走行フィールに優れるDSGトランスミッションは、
今後も進化し続けることでしょう。