中古車購入
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2016.07.22
理想の一台を手に入れろ! 中古車購入秘ノウハウ!

一口に中古車といっても、その台数は星の数ほど。
その中で自分にピッタリなクルマをチョイスし、ベストな販売店を探し出すにはどうしたらいいのかを順を追って解説するぞ。
これを読んでクルマ選びの悩みを解消しよう!
中古車選びのポイントは車種選択と店舗選びが大切なのだ
中古車を検討するときにまず最初にすべき点は、今の自分にはどんなクルマが必要なのか、ということだ。家族が増えたので大人数が乗れるクルマが必要など、どんなジャンルの車種が必要なのかをハッキリさせよう。そのあとで車種を絞るのだが、ここでの情報収集も怠らないように。今ではネットなどで過去の情報も見ることができるので、多くの情報を集めて吟味したい。最後の店舗選びは購入後も長い付き合いになるため、重要なポイントとなる。
手順1
アナタに合うクルマのジャンルは?

ライフスタイルに合ったクルマ選びをしよう!
いくらスポーティな走りが好きだからと言って、家族がいるのに2シータースポーツカーを買うわけにはいかない。まずは大人数が乗れるクルマをピックアップし、そこから走りに力を入れている車種をチョイスする、というように重要度の高い項目を最初にハッキリさせることが大切なのだ。
エコカー
エコカー
年間走行距離がとても多い
燃料代を抑えたい
環境に配慮したい
ミニバン
ミニバン
5人以上で移動する機会が多い
サッカーや野球などチームスポーツをやっている
車中泊をする機会が多い
ハイエンド(高級車)
ハイエンド(高級車)
とにかく快適さを求めたい
威風堂々としたスタイリングが好き
高速道路での長距離移動が多い
コンパクト
コンパクト
駐車スペースが限られている
狭い道を走ることが多い
長距離移動もたまにする
スポーツ
スポーツ
とにかく走ることが好き
流麗なフォルムに憧れがある
サーキットデビューを目論んでいる
SUV
SUV
アウトドアレジャーを楽しみたい
豪雪地帯など高い走破性が必要
実用性とラグジュアリー感を両立したい
軽自動車
軽自動車
1~2名乗車がメイン
維持費を抑えたい
気楽に乗れるセカンドカーがほしい
手順2
狙う車種の情報を収集しよう

カタログスペックや当時のインプレをチェック!
狙うべき車種が決まったら、その車種の情報収集をしよう。Goo-netでは年式、グレード別のカタログデータを見ることができるほか、当時のインプレ記事や一般ユーザーの意見などもくまなくチェックしたい。できればライバル車もチェックすることで、燃費はライバル車の方がよかった、などの新事実も分かる。
手順3
ベストな店舗はどれだ!?
各販売店の特徴を把握しよう!
中古車店を大きく分けると「ディーラー店」、「大型店」、「プロショップ(専門店)」の3つに分けることができる。各店舗ともに特徴が異なるため、自分が狙う車種はどの店舗で購入するのが一番いいのかをしっかり見極めたい。中古車店とは購入後も長く付き合うことになるので最初の一歩が肝心なのだ。
ディーラー店
ディーラーならではのサービスや充実の保証が魅力!
そのメーカーの良質で高年式の中古車が多く並ぶのがディーラー店の特徴だ。ディーラーでの試乗車上がりの最新モデルの中古車や、そのディーラーの顧客だったユーザーから買い取った履歴がはっきりしている中古車が多く並ぶ。保証も年単位の長期保証が用意されていることも特筆すべきポイントだ。
大型店
一ヵ所で多くのクルマを見られる在庫車両の多さが魅力!
大型店の魅力は何といっても在庫車両の豊富さ。気になっている車種を見比べることができるだけでなく、ライバル車も同時にチェックできることも。また、系列店などに在庫してある車両を取り寄せることもできるため、目当ての中古車を見つけるために多くの店舗を回る手間が省けることも見逃せない点だ。
プロショップ(専門店)
特定の車種のスペシャリストならではの情報量が魅力!
プロショップ(専門店)は特定の車種やジャンルに特化している中古車店のこと。そのジャンルに精通しているスタッフが多くいるために、ウイークポイントや対策、アフターパーツの選び方からメンテナンスのことまでなんでも相談できるのが心強い。購入後も安心してメンテナンスを任せられるぞ。
手順4
販売店に聞いた!店舗でのクルマチェック十ヵ条!!

最良の1台に巡り合うためここをチェック!
中古車の状態を一発で見極めることはほぼ不可能。しかし、ポイントを押さえてチェックすれば買ってから後悔するようなクルマを手にする確率はグッと下げることができる。今回は中古車店のスタッフに聞いたチェック項目を紹介するぞ。
店舗編

クルマ選びの第一歩は店舗選び。購入後も何かとお世話になるから、自分にあった店舗をしっかり見極めたいところだ。
一、担当者や店の雰囲気、工場の有無を確認すべし
店舗との付き合いは購入するときだけではない。購入後も整備や車検などで長い付き合いとなるものなのだ。だからクルマ選びと同じくらい店舗や担当者選びも重要となる。親身になってくれる担当者を見つけることでその後のカーライフが大きく変化する。また、自社工場を持っている店舗であれば、整備の面で心強いことは言うまでもないだろう。
二、アフターサービスや保証の有無を確認すべし
どれも一律の状態で販売される新車とは違い、中古車は1台1台状態が違うため、購入後も乗りっぱなしでOKというわけにはいかない。時として不幸にもトラブルが発生してしまう可能性もあるが、そんなときに保証があれば余計な出費をせずに済む。そのため、購入前に保証の有無や期間、条件などを忘れずに確認しておこう。
三、気になった点はどんどん質問すべし
中古車とはいえ決して安い買い物ではない。そのため、クルマの操作方法から過去のオーナー、修理・整備履歴まで、クルマに対して疑問に思ったことは些細なことも遠慮なく質問してみよう。もし、質問に対してはぐらかしたり、納得のいく返答がないような場合はその店舗での購入を見送ることも選択肢にいれたほうがいいかもしれない。
四、支払い総額を確認すべし
クルマを購入するときは、店頭に掲げられている「車両価格」以外にも諸費用が別途必要になる。諸費用とはクルマを登録するときに必要となる経費のことで、税金は印紙代など必ず必要なものから、整備費用や登録代行手数料などさまざま。車両価格が安いからといって飛びついたりせず、総額でいくらになるのかを確認しよう。

車両編
中古車とはいえ、購入してすぐにトラブルが発生したり、修理が必要になるのは困りもの。わからないことはスタッフにガンガン質問しよう。
五、エンジンをかけて音をチェックすべし

気になった車両のエンジンは必ず始動させてチェックしたい。特に気を付けたいのは「音」で、異音がするようなものは極力避けたいところ。ただし、エンジンが温まっていないと音が出る車種もあるため、しっかりと暖機をすることを忘れずに。また、音だけでなく、臭いや床面への油脂類の漏れがないかもチェックしたいところだ。
六、エアコンだけでなく、電装品はすべて作動させるべし

この季節であれば試乗時にエアコンを作動させない人はいないと思うが、トラブルが発生すると費用がかさむエアコンの作動チェックは確実に行いたい。また、エアコン以外の電装品、例えばパワーウインドウや電動ミラーなども忘れずに。電装品のスイッチはすべて作動させるくらいの心づもりで一通り確認しよう。
七、室内の臭いチェックをすべし

写真では伝わらないもの、それが臭いだ。過去のオーナーの喫煙歴やペット乗車歴によって大きく違ってくる車内の臭いは確実に確認したいポイント。一時的に消臭剤で誤魔化してあっても、エアコン内部の臭いは消せないので、エアコンを作動させることも大切だ。こういった臭いは完全に消すのは難しいため、しっかり確認したい。
八、外装のキズ、凹みをチェックすべし

中古車であるから少々のキズや凹みはやむを得ないとはいえ、できればキズは少ないほうがいいに決まっている。そこで車両のキズを確認して、納車までに直してもらえるのか、それとも別料金なのかを確認したい。自社工場や提携板金工場がある中古車店であれば、通常よりも安価に修理してもらえる可能性もあるぞ。
九、タイヤの溝を確認すべし

クルマと路面を唯一つなげているもの、それがタイヤ。タイヤは消耗品であるため、中古車のタイヤはある程度消耗しているのはやむを得ないが、あまりに溝がなかったり、年数が経過していて劣化が激しい場合は、納車までに交換してくれるか確認しよう。タイヤは命を乗せているものだから重要度も高い。
十、必ず試乗をするべし

クルマを購入する際は必ず試乗をしておきたい。実際に動かすことでそのクルマの不具合の有無が判断できるほか、自分の好みの乗り味なのかも確認できる。車検がないクルマは公道での試乗はNGだが、敷地内で動かすだけでも価値はある。ちなみに仮ナンバーでの試乗は認められていないため注意しよう。
手順5
「フローチャート」クルマが決まったらやるべきこと

クルマが決まってからもやることは多い!
ついに理想の1台が決まり、購入する段階になったとしてもまだまだやることは山積みだ。ここではクルマが決定してから納車されるまでを順を追って説明しよう。これを乗り越えてようやく念願の納車となるのだ。
(1)車両を決める

理想のクルマが決まったら、そこからが新たなスタートとなる。これからの手順は一つ欠けても納車されないぞ。
(2)オプションを決める

追加で装着したいアイテムがあればこのタイミングで
ナビゲーションやETCなど、購入しようとしている中古車に追加で装着したいものがあればこの段階でチョイスして見積書の中に組み込んでもらおう。最近人気なのは万が一のときに役立つドライブレコーダーやボディを守るコーティング類とのこと。これらはもちろん納車後に装着することも可能だが、あらかじめ決めておけばローンに組み込むことができるぞ。
(3)契約

下取り車がある場合はここで最終的な査定を
オプションなどが決定したらいよいよ契約書に署名捺印だ。ここで車両は「売約済」となり、納車の準備が開始される。このタイミングで下取り車両がある場合は、最終的な査定を行い、下取り額を含めた契約書を作成することになる。下取り額が決定しても当然事故や故障が発生すると減額の対象になるので、納車まで大切に扱おう。
(4)内金を入れるorローンを組む

契約が終わったら次は支払いだ。ローンを組む場合はいいのだが、現金払いの場合は諸費用分程度の内金を入れるのが一般的。
(5)車庫証明を取得する

車庫証明の取得は自分でやるかお店にお願いするかで変わってくる
クルマを購入するためには、そのクルマを停める車庫が必須となる。新たにクルマを購入する際は、使用の本拠の位置から直線距離で2km以内に車庫を手配しよう。なお、車庫証明の取得は自身でやることで諸費用を抑えることが可能となるが、提出と受取の計2日間平日に時間を作らなければならないため、場合によっては店に頼んだほうが得策になることも。
(6)印鑑証明、委任状作成

印鑑証明や委任状、下取り車がある場合は譲渡証が必要となる。場合によっては別途書類が必要になることもあるので確認しよう。
(7)登録

書類が揃ったらいよいよ登録。ついに自分のクルマに
必要書類が揃ったら陸運局での登録となる。いよいよ車検証にオーナーの名前が記されるタイミングだ。もちろん販売店もここまでぼんやり待っていたわけではなく、書類が届いたらすぐに登録ができるようにオプション品の装着や整備、メンテナンスをバッチリ行っている。これは全てオーナーに安心して乗ってもらうための準備なのだ。
(8)任意保険の手続き

乗り出す前に任意保険の手続きを忘れずにしよう
クルマが登録されたらすぐにでも乗り出したいところだが、忘れてはいけないのが任意保険の手続きだ。多くの中古車販売店は任意保険の代理店になっているので、新たに購入したクルマであれば店舗で加入手続きができるが、以前のクルマからの入れ替えの場合は加入している保険会社の代理店に連絡をし、確実に入れ替えの手続きをしよう。
(9)納車

念願の納車!新たなカーライフのスタートだ!
長かった納車までの道のりもついにゴール。一般的には車両を決定してから納車までおよそ2週間といったところが標準的な期間となる。もちろん、車両の状態やオプション品のチョイスなどによっては延びる可能性もある。そして納車されたからといってそれで終わりではなく、点検や車検などで販売店とは長い付き合いになるだろう。

今が旬のリセールバリューも魅力的なオススメ中古車!

リセールバリューも含めたジャンル別オススメ中古車
今が買い時のオススメ中古車を7つのジャンルに分けてご紹介。所有してからの使い勝手や満足感はもちろんのこと、手放すときの「リセールバリュー」も見据えた車種チョイスでお届けするぞ。
軽自動車
ホンダ N-BOX(現行型・平成23年12月~)
流通台数が安定してきたためグラフは下がり気味だが、まだまだ高値安定。根強い人気があり、リセールも期待できる。

中心価格帯:110~150万円 中古車の相場:40~190万円 流通台数:約2430台※平成23年~28年式の相場

こちらがカスタム。ドレスアップベースとしても人気が高いモデルだ。
老若男女問わず高い人気を維持しているモデル
軽自動車とは思えないほど広い室内が人気の秘訣。特にリアシートの足元の広さは特筆すべきポイント。また、実燃費の良さでも評価が高く、若者向けのカスタムと落ち着いたルックスの標準車があるため、年齢問わずスタイルの評価も高い。
エコカー
トヨタ プリウス(先代型・平成21年5月~平成27年12月)
新型登場後も大きく値段を下げることなく緩やかな値動き。新型のルックスが苦手な層がいるため、今後の相場も安定か。

中心価格帯:110~170万円 中古車の相場:40~330万円 流通台数:約7668台※平成21年~27年式の相場

プリウスならではの特徴的なインパネ。市販ナビの装着には専用パネルが必要となる。
日本が誇るキングオブエコカー
新型が登場したプリウスだが、先代モデルもまだまだ高い人気を誇る。特に新型の癖のあるルックスが合わない人は先代を指名買いすることもあるとか。燃費の良さはもちろんだが、維持費自体も安く抑えることができるのも注目したい。
コンパクト
フィアット 500(現行型・平成20年3月~)
2016年1月にマイナーチェンジが行われたが、相場に大きな変動はなく安定。ルックスに惹かれた指名買いが多い様子だ。

中心価格帯:90~130万円 中古車の相場:40~240万円 流通台数:約365台※平成20年~28年式の相場

オープンモデルの500C(写真)や、スポーツモデルの500Sも用意される。
カワイイルックスが魅力のイタリアンコンパクト
フィアット500の特徴はなんといってもその可愛らしいルックス。またタマ数も多く、限定車も多く設定されているため、自分にあった1台を見つける楽しみが大きいのも特徴。輸入車ではあるが、故障のリスクが少ないのも嬉しいポイントだ。
スポーツ
マツダ ロードスター(先代型・平成17年8月~平成27年5月)
歴代ロードスターの中ではGT志向が強いNC型は新型登場後再び上昇気味。程度の良い個体は早めに押さえたいところ。

中心価格帯:130~140万円 中古車の相場:40~280万円 流通台数:約334台※平成17年~27年式の相場
ボタン一つで簡単にオープンエアが楽しめるRHTも人気が高い。
屋根を開けても閉めても楽しめる魅力的な1台
目を見張るようなパワーはないものの、ベストな前後重量配分で走る楽しみを十分楽しむことができるのがマツダ・ロードスターだ。先代モデルでは従来の幌屋根だけでなく、電動リトラクタブルハードトップモデルも選ぶことができるのもポイント。
ミニバン
トヨタ ヴェルファイア(先代型・平成20年5月~平成27年1月)
ドレスアップのベースとしても人気のヴェルファイアは安定した相場を形成。ただ、安い個体も見つかるようになってきた。

中心価格帯:340万円~ 中古車の相場:120~480万円 流通台数:約1487台※平成20年~27年式の相場
SUV

中心価格帯:110~130万円 中古車の相場:30~280万円 流通台数:約810台※平成15年~25年式の相場
高級車と見まごうような豪華な内装がハリアーの魅力。快適性も抜群だ。
都会派SUVの代表的車種は国外でも人気
高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUVとして開発されたハリアーは、日本国外でも人気が高いため、リセールバリューが高いのが魅力。4WDが人気と思いきや、2WDの2.4リッターモデルが最もリセールが高いとのこと。サンルーフ付きならなお良しだ。
ハイエンド
レクサス LS(現行型・平成18年9月~)
登場から年数が経過したため手頃な価格の車両も増加傾向。過走行モデルでも価格がつくリセールバリューの高さも魅力。

中心価格帯:290万円~ 中古車の相場:100~1250万円 流通台数:約1041台※平成18年~28年式の相場
シートの材質からステッチまで選ぶことができるため、内装のバリエーションは豊富だ。
欧州の高級車にも肩を並べるハイクオリティさ
日本が誇るレクサスブランドの最上位に位置するのがレクサス・LS。ブランド力やステータス感はもちろんずば抜けているが、クルマとしての信頼性も非常に高く、走行距離が多くても値段が付くというのも魅力のひとつ。
今回取材した店舗

株式会社 七洋商会
ナナヨウオート
地元密着で40年の歴史を持つナナヨウオートは、関東運輸局認証自社整備工場を完備し、国家整備士資格2級取得メカニックが常駐。国産車だけでなく、輸入車にも強く、常時60台前後の在庫車を展示。
ナナヨウオート本店
〒184-0005
東京都小金井市桜町2-1-2
TEL:042-384-5555
FAX:042-384-5556
ナナヨウオート花小金井店
〒187-0002
東京都小平市花小金井4丁目35-9
TEL:042-387-1190
FAX:042-387-1143
まとめ

中古車選びは販売店選びでもある!
中古車探しとなると、まずは自分の希望に合致したクルマがどこにあるのかを中心に探してしまいがちだが、それと同じくらい重要なのが販売店選びなのだ。いくら自分好みの車両があったとしても、しっかり納車整備をしてもらえなかったり、困ったときに力になってくれない販売店であったらせっかくのカーライフがつまらないものになってしまうことだってあり得るのだ。大げさな話ではなく、一生付き合える販売店を見つけることが、楽しいカーライフの近道なのかもしれない。
※すべての価格は参考価格です。
※相場に関してはGoo-net 2016年6月調べ