徹底分析中古車相場
更新日:2020.09.11 / 掲載日:2020.09.11
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2020年9月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年10月号の内容です)
【今月のテーマ】広く快適で荷物も積みやすい! 室内スペースが自慢の軽自動車
軽自動車は独自の規格で、全長、全幅に制約が設けられているが、全高だけは規格で定められた数値に達していない。これを可能な限り伸ばすことで、人が快適に乗れて、荷物もたっぷりと積めるスペースを確保したのが、スーパーハイトワゴンと呼ばれる軽自動車だ。
ワゴンRやムーヴといったハイトワゴンが人気を集めていた頃は、全高だけが伸びたスタイルにバランスの悪さを感じたものだが、見慣れると、背の高さは迫力を演出する効果をもたらし、小さいながらも堂々としたたたずまいを感じさせる。特にエアロパーツでアレンジされたカスタム系モデルは人気を集め、現在も中古車市場で売れ筋となっている。
スーパーハイトワゴンの特徴である広い室内空間は、4名乗車時でも窮屈さをまるで感じさせない。荷室に関しても、後席のアレンジ次第でスペースアップが可能であり、自転車などの大きな荷物だって余裕で積載できる。また、両側スライドドアを装備するモデルでは、乗り降りが容易で、チャイルドシートに乗せた子どもの世話もしやすい。もはやその能力は、3列シートを廃した小さなミニバンと言っても過言ではないだろう。スペースが自慢の軽自動車なら、毎日の生活はもちろん、アクティブユースでも心強い味方になってくれるはずだ。
ダイハツ タント(先代型)

ミラクルオープンドアの採用で優れた利便性を実現
ミラクルオープンドアがもたらす大きな開口部は、ベビーカーをたたまずに積み込めたり、後席に備えたチャイルドシートに子どもを乗せやすかったりと、さまざまなメリットを実感できる。安全性も高く、ファミリーユーザーには魅力的な選択といえる。
中古車参考価格帯:60万円から150万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年10月から2019年7月 ※全グレード
スーパーハイトワゴンのなかではN-BOXと双璧をなす人気車種だけに、市場での流通台数が多く選びやすい。2019年に登場した新型が中古車市場にも流通し始めたことから、相場は下落傾向を強めていくとみられる。
ホンダ N-BOX(現行型)

ファーストカーとして頼もしく使えるミニ・ミニバン
軽自動車ながらミニバンのような魅力を凝縮した“ミニ・ミニバン”として開発された。広い室内には便利な収納スペースや、チップアップシートを用いた合理的なシートアレンジなどさまざまな工夫が散りばめられており、いろいろな用途に対応できる。
中古車参考価格帯 100万円から160万円【相場傾向↓・・・買い!】

2017年9月から ※全グレード
登録車も含め、現在日本で最も売れている車種とあって、中古車の流通台数が多く、ニーズに合った物件を選びやすい。市場での人気は依然として高く、他の車種に比べると値崩れがしにくく、相場の下落幅は小さい。
ダイハツ ウェイク(現行型)

全高1835mmで圧巻の広さを確保
日常的な用途はもちろんのこと、レジャー使用時の利便性が追求され、釣りやキャンプなどの趣味をサポートする。乗り手を選ぶ車種とあって人気が振るわず、相場は下落傾向を強めている。
中古車参考価格帯:70万円から190万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年11月から ※全グレード
スズキ エブリイワゴン(現行型)

商用車譲りの実用性が魅力
軽商用車をベースにした車種とあって、荷室はクラス随一の広さを誇り後席乗車時でも積載性が極めて高い。登場から5年を経過するが、大きな値崩れがなく高い人気を維持している。
中古車参考価格帯:90万円から180万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2015年2月から ※全グレード
スズキ スペーシア(現行型)

ファミリーに適した機能が充実
1785mmの全高と2460mmのロングホイールベースによって広大な室内空間を確保。遊び心を盛り込んだ独創的なスタイルも特徴だ。市場での人気が高く、相場は高値をキープしている。
中古車参考価格帯:100万円から180万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2017年12月から ※全グレード
ダイハツ アトレーワゴン(現行型)

レジャーでも頼もしく使える
商用車のアトレーをベースに快適性や質感を高め、さらに装備を充実させることでパーソナルユースに対応。長寿車種で最新型は高値だが、年数を経た車両なら手ごろな価格で購入可能だ。
中古車参考価格帯:10万円から160万円【相場傾向→・・・買い!】

2005年5月から ※全グレード
日産 デイズルークス(最終型)

デイリーユースの利便性が良好
奇抜な機能や装備よりも、スーパーハイトワゴンに必須とされる、毎日使ううえでの利便性が考慮されている。後継車のルークスが登場した影響で相場が下降し、購入しやすくなった。
中古車参考価格帯:60万円から150万円【相場傾向→・・・買い!】

2014年2月から2020年2月 ※全グレード
ホンダ N-BOXスラッシュ(最終型)

スタイルと実用性を高次元で両立
クーペのようなフォルムを特徴としながらN-BOX譲りの機能性も持ち合わせ、実用志向とカスタムニーズの両方を満たしてくれる。生産を終了して以降、相場は下降気味となっている。
中古車参考価格帯:70万円から150万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年12月から2020年2月 ※全グレード
ホンダ バモス(最終型)

軽自動車で希少な後輪駆動モデル
ミッドシップリアドライブ方式を活かし、広々とした室内空間を確保している。約19年間生産されたモデルとあって設計が古く、高年式の物件でも他車種より相場が低い傾向にある。
中古車参考価格帯:10万円から60万円【相場傾向↓・・・買い!】

1999年6月から2018年5月 ※全グレード
三菱 eKスペース(先代型)

乗る人を思いやる機能が充実
リモコンオートスライドドアやマルチアラウンドモニターなど、デイリーユースに適した装備を数多く採用。中古車の価格は年式なりで、新型が登場したことで下落傾向を強めている。
中古車参考価格帯:50万円から120万円 【相場傾向↓・・・買い!】

2014年2月から2020年2月 ※全グレード