徹底分析中古車相場
更新日:2019.10.29 / 掲載日:2019.10.29
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2019年10月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年11月号の内容です)
【今月のテーマ】最新のモデルに乗れる喜び! 現行型から選ぶ狙い目モデル
クルマがモデルチェンジを行うと、あらゆる部分が従来型よりも進化するのは当然である。デザインはもとより、機能や装備はその時点で最新のものが奢られ、まさに“最新こそが最良”という言葉通り、ユーザーにさまざまなメリットをもたらしてくれる。
最も大きな優位点として挙げられるのが安全性能だ。最近のクルマは、衝突被害軽減ブレーキが標準装備なのは当たり前で、低価格がウリの軽自動車ですら高度な安全運転支援機能を備えるなど、安全性能が著しく向上している。事故を未然に防げるだけでなく、自動車保険料が安くなるケースさえある。
低燃費であることもメリットになるが、単にガソリンの消費量を抑えるだけではない。燃費性能を向上させながら、クルマにとって重要な能力である走行性能との調和が図られているのが、昨今のクルマに共通した特徴といえるだろう。
また、実用的な機能としては、使い勝手がより洗練され、移動時の快適さもグレードアップされている。同乗者に対する配慮という点でも、現行型を選ぶ価値は大いにある。
現行型は相場がこなれていないので、中古車としての魅力が薄いと感じる人もいるだろう。しかし、販売価格は新車に比べると格段に安いわけで、これも大きなメリットとなる。
スズキ スイフト(現行型)

欧州コンパクトに匹敵するパフォーマンス
海外でも販売されているスズキの世界戦略車で、欧州仕込みの走りのよさが持ち味だ。軽量かつ高剛性なボディ、安定性と応答性を追求した高性能シャシーの特性を活かし、走行性能は同クラスの欧州車と比較しても遜色のないパフォーマンスを発揮する。
中古車参考価格帯:70万円から160万円【相場傾向↓・・・買い!】

2017年1月から ※全グレード
初期型が年明けに車検を迎えることから、流通台数は増加していくとみられる。購入時の注意点としては、パワーユニットが複数設定されているので、燃費と動力性能のバランスをしっかりと考慮して選択するといい。
トヨタ C-HR (現行型)

独特の個性を強調したクロスオーバーSUV
強烈な個性を前面に押し出したスタイリッシュなフォルムを特徴としながら、それに見合った走りのよさを持ち味とする。SUVにありがちな重心の高さをほとんど感じさせず、スポーティなハッチバックをドライブしているような俊敏さが味わえる。
中古車参考価格帯:180万円から270万円【相場傾向↓・・・買い!】

2016年12月から ※全グレード
現行のクロスオーバーSUVのなかでは最も人気が高い。すでに登場から2年が経過しており、新車が好調に売れたこともあって流通台数は増加傾向。発売後3年が経過する年末に向けて相場も下落中だ。
ホンダ オデッセイ(現行型)

走りの能力はクラス随一
低床技術によってミニバンクラス随一のシャープな走りを実現する。現行型は登場から5年を経過して相場もこなれ、ガソリン、ハイブリッドともにニーズに合った車両を選択できる。
中古車参考価格帯:160万円から310万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年11月から※全グレード
トヨタ ハリアー(現行型)

快適かつ先進的な高級SUV
高級クロスオーバーSUVの先駆けとして人気を博している。SUVにありがちな乗り心地の悪さが抑えられ、快適で上質な運転感覚が味わえる。高額車ゆえに相場の下落幅は大きい。
中古車参考価格帯:190万円から360万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年12月から※全グレード
スズキ ワゴンR(現行型)

長く乗れる軽カーの定番
定番ならではの魅力に最新の機能や装備がプラスされ、長く愛用できる1台。ユーザーを特定せずに幅広いニーズに応えられるモデルということで、流通台数が多く、相場はゆるく下落中。
中古車参考価格帯:70万円から140万円【相場傾向↓・・・買い!】

2017年2月から※全グレード
日産 スカイライン(現行型)

技術力の高さが実感できる
9月にマイナーチェンジを実施し、デザインを変更するとともにプロパイロット2.0をはじめとした最新鋭の技術を搭載。前期型は日本で人気薄であったため、流通台数はそれほど多くない。
中古車参考価格帯:140万円から430万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年2月から※全グレード
スバル レヴォーグ(現行型)

実用性に走りのよさをプラス
実用性に特化したステーションワゴンだが、走りの能力が高い次元にあり、クルマを操る楽しさを堪能できる。国産では稀有な存在だが、登場から年数を経て相場は緩やかに下降してきた。
中古車参考価格帯:160万円から290万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年6月から※全グレード
トヨタ 86(現行型)

正統派のFRスポーツモデル
スポーツカーだが、クセのないハンドリングやハード過ぎない足まわりの設定によって、扱いやすい走行性能を持つ。相場は高値安定傾向にあるが、12年から14年式が狙い目だ。
中古車参考価格帯:100万円から250万円【相場傾向→・・・買い!】

2012年4月から※全グレード
スズキ クロスビー(現行型)

便利に使い倒せる実力派
小型で扱いやすく実用性に優れ、悪路走破性も兼ね備えており、マルチに使い倒せる。年式が新しく、クロスオーバーSUV人気の影響もあって値崩れしづらく、相場は安定傾向にある。
中古車参考価格帯:140万円から220万円 【相場傾向↓・・・買い!】

2017年12月から ※全グレード
トヨタ ヴォクシー(現行型)

家族にうれしい機能が充実
居住性や実用性など、ミニバンに求められる能力が高く、しかも多彩な機能や装備が誰にでもスマートに扱える。登場から5年が経過し、相場も今後はさらに下落傾向を強めるだろう。
中古車参考価格帯:140万円から320万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年1月から ※全グレード