徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2019.07.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2019年7月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年8月号の内容です)
【今月のテーマ】旅行やアウトドアで活躍間違いなし! 荷室の容量が大きめなモデル
実用系車種を選ぶときに多くの人が重視するのは荷物がしっかりと積載できること。特に旅行に出かけたり、アウトドアなどでクルマを使いたいと考えている人にとって、荷室の広さや利便性は購入候補を絞り込むうえで重要なポイントとなるはずだ。今回クローズアップした車種は、いずれも荷室の容量が大きく、乗車人数分の荷物や遊び道具などをしっかりと積載できることをウリにしているモデルとなっている。
荷室をチェックするときは、1.前後左右ともに余裕がある、2.タイヤハウスの張り出しが少ない、3.床面がフラットである、といった点を重視するといい。そのとき、どういう荷物を積むかといった具体的な用途を併わせて考えるとなお選びやすい。重い荷物を積むならフロアは低いほうがいいし、濡れたり汚れた荷物を積むならフロアやシートに防汚・防水加工がなされていると気兼ねなく使い倒せる。
用途に応じて荷室をアレンジできることもポイントとなるが、アレンジの種類よりも合理性や、操作がスムーズに行えるかどうかといった点をチェックするといいだろう。
また、乗車人数+荷物満載となると、車重はかなりかさむことになる。そのため、エンジンの動力性能に相応の余裕があることも見逃せないポイントとなる。
ホンダ シャトル(現行型)

経済的で便利に使い倒せるコンパクトワゴン
ベース車であるフィットの実用性をさらに特化させたモデルで、コンパクトなワゴンながら荷室の広さと使い勝手は申し分なし。荷室フロアまでの高さが540mmと低く、大きな荷物が楽に積み降ろしできるのもワゴンを選ぶ人にとっては魅力的な要素だ。
中古車参考価格帯:120万円から230万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年5月から ※全グレード
リーズナブルなワゴンとあって流通価格が手頃なうえ相場も下がる傾向を強めている。ガソリンとハイブリッドがラインナップされ、予算やニーズに合わせて選択できる。市場ではハイブリッドの流通台数が多い傾向にある。
トヨタ カローラフィールダー (現行型)

扱いやすさが際立つベーシックワゴン
全幅を1700mm以下に抑えた5ナンバーサイズボディは取りまわし性に優れ、あらゆる場面でスマートに扱える。パワーユニットは多彩だが、1.5L+モーターのハイブリッド仕様は最高で34.4km/Lの燃費を達成し、経済性を重視するユーザーも満足できる。
中古車参考価格帯:50万円から180万円【相場傾向→・・・買い!】

2012年5月から ※全グレード
国産ワゴンは不人気ジャンルとあって流通台数はやや少なめ。相場にも大きな変動は見られず、価格は年式相応となる。ガソリンとハイブリッドをラインナップするが、予算や用途を加味したうえで選択するといいだろう。
マツダ CX-5(現行型)

上質なSUVは利便性も良好
後席は4対2対4の3分割での前倒しが可能で、荷物の大きさや形状に合わせたアレンジができるなど、実用性は高レベル。年式が新しく、人気車種とあって相場は高値をキープ。
中古車参考価格帯:230万円から320万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2017年2月から ※全グレード
スバル レガシィアウトバック(先代型)

使い勝手のよさはワゴンゆずり
ワゴンベースのクロスオーバーSUVで、荷室長は5名乗車時でも十分な容量が確保され、用途に応じたアレンジも可能だ。相場は新車時価格の半分以下まで下がり、買い得感を強めている。
中古車参考価格帯:50万円から140万円【相場傾向↓・・・買い!】

2009年5月から2014年10月 ※全グレード
トヨタ プリウスα(現行型)

多人数で乗れる万能エコカー
5人乗り仕様はワゴンとして、7人乗り仕様ならミニバンとして使える万能モデル。登場から8年が経過し、人気モデルとあって流通台数も多く、相場はゆるやかに下降している。
中古車参考価格帯:60万円から260万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年5月から ※全グレード
トヨタ アルファード(現行型)

実用性にも優れた高級ミニバン
大柄なボディサイズを生かし荷室は広く、人を乗せつつ荷物がたくさん積み込める。実用性重視なら多彩なシートアレンジが可能な8人乗りがオススメ。相場は高値をキープしている。
中古車参考価格帯:270万円から580万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2015年1月から ※ハイブリッドを除く
日産 エクストレイル(先代型)

レジャーユースに最適なSUV
シートや荷室に防水加工が施され、汚れた荷物も気兼ねなく積める。使い勝手のいい機能や装備が充実したアウトドアに最適なクルマで、趣味性の高さから相場の変動は少ない。
中古車参考価格帯:30万円から170万円【相場傾向↓・・・買い!】

2007年8月から2014年4月 ※全グレード
トヨタ ランドクルーザープラド (現行型)

タフに使い倒せる本格クロカン
大柄なボディと直線基調のフォルムを活かし、荷室は十分な容量を確保。売れ筋の7人乗り仕様は、3列目が電動格納式でアレンジがしやすい。人気車種とあって大きな値崩れはない。
中古車参考価格帯:250万円から500万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2009年9月から ※全グレード
日産 セレナ(現行型)

趣味をサポートする道具に最適
車内はクラストップレベルの広さを誇り、使い勝手のよさや優れた快適性も相まって、クルマを趣味の道具として使う人に最適だ。流通台数が増加傾向にあり、値ごろ感を強めている。
中古車参考価格帯:150万円から360万円【相場傾向→・・・買い!】

2016年8月から ※全グレード
トヨタ FJクルーザー (最終型)

北米生まれの個性派オフローダー
シートは撥水・防水加工を施したファブリックを採用。さらに荷室フロアには防水カーペットを敷くなど、汚れを気にせず使い倒せる。市場での台数が減少気味で、価格が高騰している。
中古車参考価格帯:190万円から310万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2010年12月から2018年1月 ※全グレード