徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2019.06.12
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2019年6月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年7月号の内容です)
【今月のテーマ】ロングドライブを快適にするACC搭載モデルを選ぶ!
ACCとは、アダプティブ・クルーズ・コントロールの略で、高速道路や自動車専用道路を走行する際に、前走車との車間距離を一定に保ちながら定速を維持して走行する機能だ。前走車の検知はミリ波レーダーだったり、カメラ、あるいはその両方など、メーカーや車種によってさまざまで、これらのセンサーが得た情報をもとに、車速や車間を制御して追従走行する。
メリットはいろいろあるが、安全な車間を維持して走れるうえに、運転操作の一部をクルマが担ってくれるので、運転で生じるドライバーの疲労感が軽減できる。また、アクセル操作を最小限にキープして走るため、燃料消費の抑制にも効果がある。
近年では、衝突被害軽減ブレーキをはじめとした安全運転支援機能搭載車が主流になってきたが、これらの機能に使われるセンサーがACCにも用いられているため、その普及率も高まっている。以前なら高級車向けの装備であったが、技術的・コスト的なハードルが下がったことで、軽自動車やコンパクトカーといった比較的安価な車種にも採用されるようになった。
ACC付きのクルマは、同一車種でも年式やグレードによって搭載される機能が異なる場合もある。事前に機能や装備内容をしっかりと確認してから選んでほしい。
ホンダ オデッセイ(現行型)

ハイブリッド仕様なら渋滞走行もサポート
風格あるスタイルと走りのよさをセールスポイントとしている上級ミニバン。ACCが装着されたのは、ホンダセンシングが装備された2015年1月以降のモデルで、ハイブリッド仕様には低速でも全車に追従して走行する渋滞追従機能が設定されている。
中古車参考価格帯:140万円から330万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年11月から ※ハイブリッドを除く。
現行型は登場から5年が経過し、しかも人気モデルとあって市場での流通台数は増加している。ターゲットをACCが装着されたモデルに絞ると、年式は2015年以降となるので販売価格は相場の平均よりも高値になる。
スバル レヴォーグ (現行型)

スポーティな走りを安心かつ快適に楽しめる
日本の道路事情や使用環境に適したミドルサイズのボディに先進のメカニズムや装備を組み合わせたワゴンで、実用性と走りを高い次元で両立している。ACC機能は、0から120km/hの領域で先行車に追従する全車速対応タイプとなっている。
中古車参考価格帯:140万円から320万円【相場傾向→・・・買い!】

2014年6月から ※全グレード
日本ではワゴンの人気がいまひとつだが、そのなかでも好調に売れている。実用的で走行性能に優れ、そのうえ安全運転支援機能も充実している。こうした特徴により値落ちがしづらく、下取り時の相場も安定している。
トヨタ C-HR(現行型)

先進的なスタイルのシティSUV
流通台数の増加にともない相場は緩やかに下降しているが、初期型でも3年落ち未満とあって高値を維持している。ACCは全グレードに標準装備されており、全車速追従機能付きとなる。
中古車参考価格帯:180万円から340万円【相場傾向↓・・・買い!】

2016年12月から ※全グレード
マツダ アテンザワゴン (現行型)

卓越した走行性能も大きな魅力
デビュー当初からACCを設定する上質なワゴンモデル。2018年5月の改良前は追従速度が約30から100km/hの範囲だったが、最新型は全車速追従となった。購入予算を踏まえて検討したい。
中古車参考価格帯:110万円から360万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年11月から ※全グレード
ホンダ ジェイド(現行型)

スタイリッシュな実用モデル
年式が新しく流通台数が少ないため相場は上昇傾向。ACC付きを狙う場合は、2018年5月以降は全車標準だが、それ以前の車両ならハイブリッド仕様のみに設定となるので注意が必要だ。
中古車参考価格帯:170万円から260万円【相場傾向↑・・・待ち!】

2015年2月から ※全グレード
レクサス GS(現行型)

走りのよさが信条のGTセダン
年式や走行距離はもちろん、搭載されているパワーユニット、グレードによって価格が異なる。ACC付きを狙うなら全車速機能付きとなった2015年11月以降の車両がオススメだ。
中古車参考価格帯:180万円から500万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年1月から ※全グレード
日産 フーガ(現行型)

先進技術満載の高級サルーン
デビュー当時からACCをはじめとした運転支援機能を採用。最新鋭の機能や装備が充実し、走行性能も高い次元にある高級車だが、不人気車のため相場は手頃な価格で推移している。
中古車参考価格帯:70万円から330万円【相場傾向↓・・・買い!】

2009年11月から ※ハイブリッドを除く。
トヨタ カムリ(現行型)

ハイパフォーマンスな世界戦略車
全車速追従機能付きのACCに加え、車線維持機能も備わる。2017年の登場で、市場には初期型が多く流通しており、ゆっくりと下がってきてはいるものの、いまだ高値を維持している。
中古車参考価格帯:260万円から380万円【相場傾向↓・・・待ち!】

2017年7月から ※全グレード
レクサス RX(現行型)

高性能な運転支援機能が充実
快適な乗り心地を備えたクロスオーバーSUV。先進安全技術をパッケージ化したLexus Safety System+を備え、安全かつ快適なドライブをサポートするが、中古車相場はまだまだ高め。
中古車参考価格帯:450万円から640万円【相場傾向↓・・・待ち!】

2015年10月から ※全グレード
スバル レガシィB4(現行型)

最新版のアイサイトを標準装備
アイサイトのカメラはカラー認識を実現した最新型で、ACCは全車速追従機能付き。高機能かつ優れた走行性能を持ち味とするセダンモデルだが、市場流通量はそれほど多くない。
中古車参考価格帯:190万円から250万円【相場傾向→・・・買い!】

2014年10月から ※全グレード