徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2019.01.11

【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2019年1月)

中古車相場のイメージ画像

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年2月号の内容です)

【今月のテーマ】グーネット中古車検索ランキングベスト10モデルの買い時はいつか?

 今回取り上げた10車は、いずれもグーネットで検索される頻度が高い売れ筋モデルだ。人気車種とあって、流通台数が多いわりに在庫車になりにくく、相場の変動はおおむね経年によるものと推察できる。
 その観点で買い時を考えてみると、やはりモデルチェンジを行った車種は値落ち率が大きくなりがちだ。2018年に新型が登場したクラウンも、多少は旧型の価値が下がり先代型、先々代型が買いやすくなっている。モデルチェンジが市場に及ぼす影響は大きいが、なかには例外もある。ジムニーやハイエースなど通年で高値を維持しているモデルは、市場動向の影響をほとんど受けない。経年による変動はあっても下がり幅が小さいので、買い時を判断するのが難しい。それゆえ、条件に合った物件が見つかったなら即買いしてもいいだろう。
 ここで挙げたクルマに興味がなくても、売れ筋車種の共通点から、クルマを買ううえで外せない要素が見て取れる。トヨタ車が多いのは信頼性に対する評価の表れであるし、それ以外にも使い勝手のよさや安全性、先進的でエコ性能に優れているということが、クルマ選びにおける確たる基準になっていることがわかる。いずれも流通台数が多いので、相場動向をじっくり観察しながら、ニーズに合った車種を選んでほしい。

トヨタ プリウス(現行型)

トヨタ プリウス(現行型)

雪国でも選べるようになって高い人気を維持
 優れた燃費性能を誇るハイブリッドカーの先駆として、幅広いユーザーから支持されている。現行型はトヨタが提唱するTNGAの考えに基づいて開発された1号車で、燃費以外にも付加価値を持つ。プリウス初の4WD仕様が設定されたのもトピックだ。

icon 中古車参考価格帯:140万円から350万円【相場傾向↓・・・買い!】

トヨタ プリウス(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2015年12月から ※全グレード

デビューから3年が経過し、市場には車検なしあるいは車検満了間近の車両が流通し、相場は緩やかに下降している。初期型でも3年落ちで販売価格は高値となるが、流通台数が多いのでニーズに合わせた選択が可能だ。

スズキ ジムニー(先代型)

スズキ ジムニー(先代型)の画像

卓越した4WD性能を誇る本格派の軽クロカン
 本格オフロードSUVなので市街地走行には不向きだが、悪路での走破性や機動力はSUVクラス随一の能力を持つ。軽自動車サイズのボディは、日本の狭く曲がりくねった林道に適しており、山間部や降雪地域で使用するなら理想的なクルマといえる。

icon 中古車参考価格帯:10万円から200万円【相場傾向→・・・買い!】

スズキ ジムニー(先代型)・中古車相場価格のグラフ画像

1998年10月から2018年7月 ※全グレード

値落ちしにくい軽自動車であり、なおかつ唯一無二のキャラクターも影響し、新型が登場しても人気は健在で、相場が大きく下がることは期待薄。購入する時は相場が上がる需要期を避けるのが賢明と言えるだろう。

トヨタ クラウン(先々代型)

トヨタ クラウン(先々代型)の画像

仕様による価格差を要チェック
13代目となる先々代型はハイブリッドも設定されるなど、バリエーションが多岐にわたっている。セダンのなかでも人気は高く、旧型であっても他車ほど相場変動は見られない。

icon 中古車参考価格帯:40万円から300万円【相場傾向↓・・・買い!】

トヨタ クラウン(先々代型)・中古車相場価格のグラフ画像

2008年2月から2012年12月 ※全グレード

トヨタ アルファード(先代型)

トヨタ アルファード(先代型)の画像

プレミアム感満点の多人数乗り
市場における傾向は、兄弟車のヴェルファイアと同様で、モデルチェンジ以降、相場は下がる傾向にある。型落ちとはいえ高級ミニバンに相応しい豪華さを備え、所有満足度は高い。

icon 中古車参考価格帯:70万円から400万円【相場傾向↓・・・買い!】

トヨタ アルファード(先代型)・中古車相場価格のグラフ画像

2008年5月から2015年1月 ※ハイブリッドを除く

日産 スカイライン(現行型)

日産 スカイライン(現行型)の画像

走りがウリのスポーツセダン
高額車両なので値落ち率が大きく、中古車で狙う意義が見いだせるモデル。パワーユニットが多彩だが、ハイブリッドは流通台数が少なく高値安定傾向にあるので、2Lターボが狙い目だ。

icon 中古車参考価格帯:160万円から530万円【相場傾向↓・・・買い!】

日産 スカイライン(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2014年2月から ※全グレード

日産 セレナ(現行型)

日産 セレナ(現行型)の画像

プロパイロットはぜひ欲しい
ファミリーカーの定番で中古車市場でも販売好調。流通台数は多いが、人気車種なので条件のいい車両はすぐ売れてしまう。相場は上昇傾向で、需要期にはさらに上がると予想される。

icon 中古車参考価格帯:130万円から400万円【相場傾向↑・・・待ち!】

日産 セレナ(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2016年8月から ※全グレード

トヨタ ヴェルファイア(先代型)

トヨタ ヴェルファイア(先代型)の画像

旧型でも豪華さには満足できる
高額車両なうえに、人気車種とあって値落ちしにくいが、現行型の中古車が市場に増加して相場も下がる傾向を強めている。高年式、低走行の車両でも新車時価格の半分で購入できる。

icon 中古車参考価格帯:70万円から370万円【相場傾向↓・・・買い!】

トヨタ ヴェルファイア(先代型)・中古車相場価格のグラフ画像

2008年5月から2015年1月 ※ハイブリッドを除く

トヨタ ヴォクシー(現行型)

トヨタ ヴォクシー(現行型)の画像

買い得なのは断然ガソリン仕様
初期型でも2014年式で、車両価格を考慮すると買い得感がある。ハイブリッド仕様は割高なのでガソリン仕様が狙い目だ。市場では安定した人気を維持しており、相場の値動きも少ない。

icon 中古車参考価格帯:120万円から390万円【相場傾向→・・・買い!】

トヨタ ヴォクシー(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2014年1月から ※全グレード

ダイハツ タント(現行型)

ダイハツ タント(現行型)の画像

“これで十分”と思わせる実力車
軽自動車ならではの経済性の良さだけでなく、日常のアシとして「これで十分」と思わせる使い勝手の良さも魅力だ。市場における相場の変動がほとんどないのも人気を裏付ける要因だ。

icon 中古車参考価格帯:40万円から220万円【相場傾向→・・・買い!】

ダイハツ タント(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2013年10月から ※全グレード

トヨタ ハイエース(現行型)

トヨタ ハイエース(現行型)の画像

相場の変動が少なく高値安定
商用バンとしてだけでなく、カスタムニーズのユーザーからも人気を集め、相場は依然として高値を維持。中古車の価格については、年式や走行距離による影響が少ないのが特徴でもある。

icon 中古車参考価格帯:30万円から600万円【相場傾向→・・・待ち!】

トヨタ ハイエース(現行型)・中古車相場価格のグラフ画像

2004年8月から ※全グレード ※相場動向表はハイエースワゴンのデータ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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