徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2018.11.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2018年12月号の内容です)
【今月のテーマ】世界的トレンドとなっている都市型SUVの人気モデル10選
本来、SUVといえばオフロードを走るクルマとして知られていたが、90年代にトヨタRAV4やホンダCR-Vが登場し、国産車のなかでの位置づけが大きく変化した。そもそも日本ではオフロードを走るというシチュエーションは極めて少ない。山間部や降雪地域などで4WD車は重宝されるが、それでも舗装路を走る頻度のほうが明らかに多い。さらに独特の個性に着目し、SUVを市街地で利用するユーザーが増加したことも相まって、都市型SUVが国内だけでなく、世界的にも大きな潮流となったわけだ。
悪路走破性が必ずしも必要ではなくなった代わりに舗装路での走行安定性や快適性、さらに居住性や実用性といった能力が高められ、ファミリーカーとしての適性を持つようになった。これも人気を加速させた要因といえるが、こうした能力は都市型SUVを選ぶうえで、クルマの良し悪し、あるいは自分に適しているかを推し測る材料となる。
人気ジャンルとなったことで新型車が続々と登場し、車種数は今も増加傾向にある。そのうえ持ち味である多用途性だけでなく、個性的なスタイルや豪華さ、走りと燃費のバランス、安全性など各車各様に進化している。購入時はそれぞれの特徴を見極めることが、後悔のない選択をするうえでキモとなるだろう。
日産 エクストレイル(現行型)

街中からアウトドアまで万能性を披露する
レジャーを楽しみたいユーザーをターゲットにしたモデル。オールモード4×4-iがもたらす卓越した悪路走破性に加え、グレードによっては多人数乗車もできて、都市型SUVのなかでも万能ぶりは抜きん出ている。ガソリン仕様のほか、ハイブリッド仕様も選べる。
中古車参考価格帯:120万円から360万円【相場傾向→・・・買い!】

2013年12月から ※全グレード
値落ちしにくいモデルだが、初期型は5年落ちとなって価格がこなれて買いやすくなった。ハイブリッドは高値のわりに燃費の抑制には効果が薄いので、ガソリン仕様も狙い目だ。
トヨタ C-HR(現行型)

洗練された運転感覚で小型SUVの概念を覆す
スポーティなスタイルや、売れ筋がFFに集中しているという点からも、まさに都市型SUVの典型的な一台。ハッチバックのような運転感覚も街中を走るにはうってつけだ。ただし、後方視界が悪く、サイズのわりに後席と荷室が狭いので注意。
中古車参考価格帯:180万円から400万円【相場傾向↓・・・買い!】

2016年12月から ※全グレード
中古車の流通が増えて相場は緩やかに下降していたが、最近では下げ止まった感もある。人気車というだけでなく高年式、低走行の物件が多いのも相場が下がりにくい要因だ。
マツダ CX-5(先代型)

狙いはディーゼル仕様
街中での使用を前提とするなら、低速からパワフルな特性を発揮するディーゼルがおすすめだ。現行型の中古車が市場に流通しはじめた影響を受けて、相場は下落傾向を強めつつある。
中古車参考価格帯:80万円から300万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年2月から2017年2月 ※全グレード
トヨタ ハリアーハイブリッド(現行型)

都市型SUVのパイオニア
同カテゴリーの先駆だが、現行型はサイズが大型化している。その点をよく考慮して選ぶのが賢明だろう。人気車種とあって価格が下がりにくい。需要期を避けて購入するのがおすすめ。
中古車参考価格帯:230万円から500万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年1月から
レクサス RX(現行型)

価格に見合った価値がある
内外装の質感が高く、機能や装備が充実し、レクサス車ならではのプレミアム感で存分に見栄を張れるが、価格は中古車といえども割高だ。流通台数が少なく相場は高値安定傾向にある。
中古車参考価格帯:470万円から950万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年10月から ※全グレード
ホンダ ヴェゼル(現行型)

街中で扱いやすくて実用的
好調な新車販売を続けていたモデルとあって、中古車の流通台数が多く、ニーズに合った物件が選びやすい。狙い目はハイブリッドで、緊急自動ブレーキ装着モデルを狙いたいところだ。
中古車参考価格帯:120万円から360万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年12月から ※全グレード
レクサス NX(現行型)

個性が際立つプレミアムSUV
スポーティな都市型SUVを求めるなら最適な選択で、街中を軽快にドライブするならハイブリッドよりもターボ仕様が狙い目だろう。高額車両で値落ち率は大きいが、それでも高値だ。
中古車参考価格帯:290万円から710万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年7月から ※全グレード
マツダ CX-3(現行型)

扱いやすく取りまわし性抜群
小型かつ軽量なボディにパワフルなエンジンを組み合わせ、街中をキビキビと走れる。人気車種で流通台数は多いが、相場は下がりにくい。購入時は後席足もとや荷室スペースも要確認。
中古車参考価格帯:130万円から290万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年2月から ※全グレード
三菱 アウトランダーPHEV(現行型)

国産SUVクラスで唯一のPHEV
自ら発電して走れる電気自動車なので電欠の不安がない。初期型でも5年落ちなので、バッテリーの劣化に対する心配はなさそう。先進的かつ独創的なクルマとあって相場は高値を維持。
中古車参考価格帯:140万円から430万円【相場傾向→・・・待ち!】

2013年1月から ※全グレード
ホンダ CR-V(先代型)

乗用車感覚で乗れるのが美点
新型の登場や、SUVクラスでは不人気車ということもあって買い得感が強い。2L仕様も設定されているが、車重やサイズを考慮すると2.4Lがベストな選択といえよう。
中古車参考価格帯:130万円から220万円【相場傾向↓・・・買い!】

2011年12月から2016年8月 ※全グレード
※中古車価格はグーネット 2018年10月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。