徹底分析中古車相場
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2018.09.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場
中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2018年10月号の内容です)
【今月のテーマ】『グーネット』タイプ別人気中古車ランキング上位モデルを狙おう!
中古車の価格は、需要と供給のバランスによって決まる。したがって人気モデルは相場が下がりにくい傾向にあるので、クルマをできるだけ安く手に入れたい……というニーズには向いていない。しかし、多くの人から支持されるには確たる理由がある。
今回ピックアップした車種は、最近グーネットで検索された頻度の高いモデルで、いずれも性能、スタイル、機能や装備など、秀でた部分を多く持ち合わせた、まさに中古車界の人気十傑である。
どのモデルも平均相場動向に大きな変動はない。市場では同ジャンルに属する他車と比べて販売価格が高めに設定されるが、それでも売れるのが人気車たる所以だ。販売店の在庫になるケースがほとんどないため、流通台数が多くても供給過多になりにくいというのも、相場が安定している理由と推察できる。現時点では経年で緩やかに下降しているが、決算期などの需要期になれば一気に上がることも予想される。
値落ちしにくい人気車を少しでも安く買いたいなら、(1)需要期をはずす。(2)モデルチェンジ後を狙う。(3)不人気グレード・カラーも検討する。(4)走行距離は5万km超。(5)車検残は少なめ。といったポイントを考慮しながらターゲットを絞り込むのが賢明と言えるだろう。
トヨタ ランドクルーザープラド(現行型)
ランクル譲りのパフォーマンスがウリの本格クロカン
4WDシステムや悪路で駆動力を高める副変速機を備え、堅牢なシャシーと足まわりでハードなオフロードを物ともしない本格派。内外装の作りは上質でプレミアムな一面を持ち合わせる。
中古車参考価格帯:210万円から550万円【相場傾向↓・・・買い!】
2009年9月から ※全グレード
高額車両なうえに、SUV人気が高まっている昨今の市場動向を鑑みると、さらに相場が下降することは考えにくい。中古車で購入を検討しているなら、登場から年数を経ているマイナーチェンジ前をターゲットにするのが賢明だ。
トヨタ クラウン(先代型)
中古車参考価格帯:150万円から500万円【相場傾向↓・・・買い!】
2012年12月から2018年6月 ※表データはハイブリッド除く
新型の登場によって相場は下がる傾向を強めているが、中古車市場での中心的な価格帯は250万から300万円台となっている。新型に代替えするユーザーが増え、中古車の流通台数が増えればさらに下がることが見込まれる。
トヨタ アルファード(現行型)
プレミアムなLサイズミニバンプレミアムなLサイズミニバン
高額車種にもかかわらず販売は好調。人気の高さが相場にも影響し、マイナーチェンジを行ったものの高値を維持している。購入予算を抑えるならガソリン仕様を選ぶのがベターといえる。
中古車参考価格帯:260万円から650万円【相場傾向↓・・・買い!】
2015年1月から ※表データはハイブリッド除く
日産 フェアレディZ(現行型)
日本を代表するGTスポーツ
趣味性が高く、流通台数も少ないので値崩れしづらい。ロングセラーモデルなため、価格やバリエーションの幅は広くなっている。足まわりの特性などが改良された2012年式以降が狙い目。
中古車参考価格帯:110万円から470万円【相場傾向→・・・買い!】
2008年12月から ※全グレード
トヨタ プリウス(先代型)
人気のハイブリッドも今が買い
燃費性能を重視するユーザーには最適なモデルで、中古車市場での流通台数が多く選びやすい。現行型の中古車が市場に多く出まわった影響で、価格がこなれてきて購入しやすくなった。
中古車参考価格帯:30万円から210万円【相場傾向↓・・・買い!】
2009年5月から2015年12月 ※全グレード
スズキ アルトラパン(現行型)
愛らしさ満点の個性派スモール
女性にも人気の高い軽自動車で、ファニーなスタイルが魅力。持ち味である個性や質の高い作り。充実した機能や装備などによって、軽自動車のなかでは相場は高値を維持している。
中古車参考価格帯:50万円から160万円【相場傾向→・・・買い!】
2015年6月から ※全グレード
スバル レガシィツーリングワゴン(最終型)
走りのよさもセールスポイント
数少ない国産ワゴンのなかでもトップセールスを続けてきたモデルで、生産が終了した現在も高い人気をキープしている。流通台数は多めだが、走行性能が熟成された最終型が狙い目だ。
中古車参考価格帯:30万円から290万円【相場傾向↓・・・買い!】
2009年5月から2014年10月 ※全グレード
トヨタ アクア
お財布に優しい低燃費な小型車
カタログ燃費は最高38.0km/L、売れ筋グレードでも34.4km/Lという圧倒的な性能を誇る。車両価格が手頃なことも含め、経済性を重視しているユーザーにはうってつけの選択となる。
中古車参考価格帯:30万円から250万円【相場傾向→・・・買い!】
2015年12月から ※全グレード
マツダ ロードスター(現行型)
ライトウェイトの真髄を堪能
日本はもとより、海外でも人気を集めるオープンスポーツカー。現行型は登場から3年しか経過していないが、相場は緩やかに下降中。ただし流通台数が少ないことが影響して高値を維持。
中古車参考価格帯:140万円から350万円【相場傾向↓・・・買い!】
2015年5月から ※全グレード
日産 ノート(現行型)
先進のe-POWERが人気の理由
最新のパワーユニットであるe-POWERを搭載したことが話題となり、好調な販売を継続している。人気モデルとあって流通過多の傾向にあるので、相場は今後も下がる傾向を強めている。
中古車参考価格帯:30万円から250万円【相場傾向↓・・・買い!】
2012年9月から ※全グレード
※中古車価格はグーネット 2018年8月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。