徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2016.03.11
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は春の新生活にぴったりのクルマを紹介!
今週の研究テーマ 春の新生活を応援する経済的な軽&コンパクトカー
ランニングコストも考慮したクルマ選びを
この春、転職、転勤などで新生活を始める人は少なくないはず。なかには通勤手段として、これからクルマが必須になるひともいるだろう。そこで今回、経済性や維持費を重視しつつも、イイ物感がある賢いクルマ選びを提案していこう。
最初のチョイスは、プライス重視のモデル。車両価格が安いことはもちろんだが、購入後のランニングコストも考える必要がある。そうすると、税金の安い軽自動車が第一候補。実用性重視、趣味性重視・・・など豊富なタイプから選べるのも、最近の軽自動車の強み。次は燃費重視のハイブリッドカー。ひと昔前と比べると、ハイブリッドの選択肢は大きく増え、お買い得な中古車が豊富に流通している。また、先日の新型プリウスの登場で、今後は各モデルの中古車相場に影響を与える可能性もある。最後に、現行モデルにこだわったクルマ選びを提案。たとえ中古車でも、話題性のあるクルマに乗りたいひとにオススメだ。無駄なお金をかけず、満足度の高いクルマを選んで1年の好スタートを切ろう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | プライス重視 |
CHOICE-2 | 燃費性能重視 |
CHOICE-3 | あこがれの現行車 |
CHOICE-1 初期投資をできるだけ抑えたクルマ選び プライス重視
ここで紹介する3台はすべてひと世代前の軽自動車。中古車相場が高めの軽も、先代ならば購入時の価格をグッと抑えることができる。また、諸々の税金なども大きく節約可能。節約派にはぴったりの選択肢である。
スズキ アルトラパンショコラ
中古車参考価格帯:90万円~140万円(13年~14年・全グレード) Goo-net登録台数:584台(全グレード・16年2月現在)
専用ルックスと個性的なインテリア
先代ラパンをベースに専用の内外装を与えたのがラパンショコラ。チョコレート色を基調としたインテリアが見所で、丸型ヘッドライトと相まってスペシャル感を高めている。室内は、スペース重視の軽には負けるものの、取りまわしがよく立体駐車場への入庫も可能となる。
口コミレビュー
総合評価:5.0
(1)レトロ調で軽自動車っぽくないフォルムがお気に入り。滑らかな加速は普段使いでは十分だと思います。
総合評価:4.4
(2)見た目重視で所有感が満たされる。おじさんでも無理すれば乗れそうなデザイン。乗り心地はやや硬め。
総合評価:4.3
(3)妻のクルマとして購入しました。イモビ、HIDも標準装着されるなど、価格のわりに装備が充実。
過去1年の平均相場動向

新型ラパンが登場したものの、先代ベースのショコラは高値安定が続いている。この1年間で5万円ほどしか安くなっていない。物件数は豊富なものの、現状お買い得なクルマではない。
ダイハツ タント 先代
中古車参考価格帯:40万円~130万円(07年~13年・全グレード) Goo-net登録台数:3129台(カスタムを除く・16年2月現在)
リヤシートもしっかり使える軽
タントの最大の特徴は、センターピラーレス&スライドドアを組み合わせたミラクルオープンドア。リヤシートへのアクセスがよいことに加え、室内が広々しているのでフル乗員でも窮屈さを感じさせないのがポイント。友達を乗せる機会が多いひとにオススメのモデルである。
口コミレビュー
総合評価:4.5
(1)助手席が前に倒せるので長いものや脚立なども載せられます。燃費はそれほどよくないですが、満足です。
総合評価:3.1
(2)室内空間が広く、後ろにひとを乗せることが多いひとにオススメです。小まわりが利きいて燃費も十分。
総合評価:3.9
(3)フルフラットにできるので、荷物を積むのにも便利。左側のピラーが無く、子供連れのときに助かります。
過去1年の平均相場動向

フルモデルチェンジ以降、相場は下降傾向にあり現在の平均価格は80万円前後。Goo-netに登録される物件も膨大で、トール系の軽自動車のなかでもとくにオススメできる1台だ。
スズキ ワゴンRスティングレー 先代
中古車参考価格帯:50万円~110万円(08年~12年・全グレード) Goo-net登録台数:1229台(全グレード・16年2月現在)
スポーティなルックスのワゴンR
ワゴンRの派生モデルがスティングレー。カスタム風のルックスが若いひとを中心に大人気。ターボエンジン搭載車にはパドルシフト付きCVTを採用するので、スポーティな走りを求めるひとにもぴったりの1台。
過去1年の平均相場動向

グラフは緩やかな下降傾向を示している。現在は70万円台まで下がって、お買い得なクルマとなった。物件も豊富に流通して買いやすい。
CHOICE-2 低燃費&コンパクトで購入後も満足度が高いクルマ 燃費性能重視
ハイブリッドカーは、さまざまなタイプのモデルが登場。そのため、ここ最近は中古車相場もリーズナブルになってきた。燃費重視の人にオススメなのは、コンパクトながらも大人がしっかり座れる居住性を持つクルマ。ここでは人気の3車をピックアップ!
ホンダ フィットハイブリッド 先代

中古車参考価格帯:50万円~150万円(10年~13年・全グレード) Goo-net登録台数:1164台(全グレード・16年2月現在)
低床パッケージで広々の室内
広い室内が定評のフィットをベースとするハイブリッドカー。3つの走行モードを切り替えられる「3モードドライブシステム」を搭載するのが注目点。ハイブリッドカーのなかでは走りもスポーティで、専用のサスペンションやブレーキが与えられた「ハイブリッドRS」も設定する。
口コミレビュー
総合評価:4.5
(1)ハンドルが軽く運転しやすい。アクアよりも天井が高く、圧迫感がありません。荷物もたくさん積めます。
総合評価:4.0
(2)運転に慣れていないひとからシニアまでオススメできるクルマ。モーターのアシストで加速も鋭いです。
総合評価:5.0
(3)スタイリッシュなデザインで、コンパクトながらも荷室が広い。小まわりが利いて運転がしやすい。
過去1年の平均相場動向

新型が登場してからじわじわと相場が下がっているのがわかる。この1年間、10万円ほど相場が下降。Goo-net登録台数は1000台オーバーと豊富。100万円台前半で買える魅力の1台。
トヨタ アクア
中古車参考価格帯:90万円~240万円(11年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:4214台(全グレード・16年2月現在)
37.0km/Lの超低燃費コンパクト
2011年に登場した新世代ハイブリッドカーがアクア。プリウスよりもひとまわり小型のボディは、運転が苦手なひとでも気楽にドライブできる。室内の居住性も高く、ロングドライブでもリヤシートは快適。JC08モード燃費はコンパクトカー最高レベルの37.0km/Lを達成する。
口コミレビュー
総合評価:4.8
(1)欠点が見つけられない程よいクルマ。小型のボディから想像する以上に室内が広く、後席も使えます。
総合評価:4.6
(2)少し荒い運転をしても燃費は20km/Lくらい。機敏なハンドリングとモーターによる加速感もよいです。
総合評価:4.6
(3)まず見た目がスタイリッシュ。買い物した時にたくさん荷物が積めるところも高ポイントだと思います。
過去1年の平均相場動向

高い人気ゆえ、登場から5年目となる現在でも100万円以下の物件は少ない。相場はほぼ横ばいで、値落ちの気配はまったく見られない。新型プリウスの登場で相場が動く可能性もある。
トヨタ プリウス 先々代
中古車参考価格帯:40万円~90万円(03年~09年・全グレード) Goo-net登録台数:1026台(全グレード・16年2月現在)
ハイブリッドカー人気の火付け役
先々代プリウスは、世界のハイブリッドブームを巻き起こした先駆者と呼べるクルマ。普通車と比べても見劣りしない走りとルックス、それに加えて低燃費を両立する万能性は、新型が登場したいまでも色褪せていない。
過去1年の平均相場動向

新型プリウスが登場したものの、先々代モデルの相場には大きな影響はないようだ。昨年9月から上昇しているが、相場は100万円未満とお得。
CHOICE-3 どうせ買うなら新しいモデルと考える人にオススメ あこがれの現行車
せっかくクルマを買うなら現行モデルと考えるひとは少なくない。中古車として手に入れても、新車との区別が付きにくく、新鮮味もある。基本的に新車で販売されているクルマは、中古車でも高値が付くがなかには例外も・・・。ここでは注目の現行モデルを紹介しよう。
マツダ デミオ
中古車参考価格帯:130万円~180万円(14年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:251台(全グレード・16年2月現在)
いま話題のプレミアムなコンパクト
2014年に登場した新型デミオは、コンパクトカーとは思えないほど上質な室内と走りを持つ大人気モデル。とくに注目したいのがクリーンディーゼルの設定で、その力強い走りと低燃費は、欧州コンパクトと比べても見劣りしない。購入してからも長く付き合えそうな1台である。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)運転するたびに人馬一体を実感できて本当に楽しいクルマ。乗り心地は硬めですが、安定した走りです。
総合評価:3.6
(2)コンパクトカーだからと侮れないデキのよいクルマ。ディーゼルエンジンの力強さは病みつきです。
総合評価:5.0
(3)高級感のあるインテリアと抜群の安定性がある走りに大満足。後部座席は狭いですが、妥協できるレベル。
過去1年の平均相場動向

デビュー当初は新車よりも高額な車両が多かったが、昨年5月頃には落ち着いている。しかし、その後の相場動向は横ばい。状態のよい物件が豊富で旬のクルマなので、魅力ある選択肢。
ホンダ N-ONE
中古車参考価格帯:60万円~150万円(12年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:1358台(全グレード・16年2月現在)
レトロなルックスが逆に新鮮
かつてのN360を思い起こさせるレトロなルックスが魅力のN-ONE。乗ってみると、内外装の質感の高さはもちろん、走りもリッターカーを超えるデキ。ワンメイクレースも開催されるなど、軽のなかではスポーティなイメージが強いモデルだ。ビビッドなボディカラーも魅力的。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)デザインがよく、色も豊富に設定されているので満足。軽自動車としては静粛性が高く、キビキビ走る。
総合評価:4.8
(2)見た目の可愛さはもちろん、後席の広さも魅力。低学年以下の子供なら家族旅行も苦になりません。
総合評価:4.1
(3)軽とは思えないほど上級感があって満足。ターボモデルは加速性能が高く、走りも楽しめます。
過去1年の平均相場動向

軽のなかでもプレミアムなイメージの強いモデルゆえ、強気な価格の中古車が多い傾向にある。相場動向もほぼ横ばいで、なかなか値下がりしない。相場が100万円を切れば買い頃だ。
トヨタ アイシス
中古車参考価格帯:30万円~210万円(04年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:1699台(全グレード・16年2月現在)
今でも新車購入できる上級7シーター
ミドルクラスミニバンのアイシスは登場から12年が経つが新車で購入可能。中古車の数は豊富で、このクラスのミニバンとしては価格が安いのが魅力。広々した室内とスライドドアは、多人数で使いたいひとも大満足。
過去1年の平均相場動向

息の長いモデルゆえ、物件豊富で50万円以下の予算でも十分ねらえる。この1年間価格はさらに値下がり傾向で、お買い得度は非常に高い。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
一部改良
トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア
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ノア/ヴォクシーの先代モデルの相場は?
2007年に登場した先代ノア/ヴォクシー。洗練された室内と快適性を増した走りは、ミドルクラスのミニバンのスタンダードとなった。
過去1年の平均相場動向
新型登場のタイミングでやや値下がりしたものの、この1年間は大きな動きがない。強気の価格は人気を物語る。
ヴォクシー「ZS」、ノア「Si」も追加設定。フロントには大型バンパーなどのエアロパーツを採用するほか、専用16インチホイールを装着。
ニューモデル
スズキ イグニス
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欧州製コンパクトスプラッシュは買い時
イグニスの前身となるスズキのコンパクトカーがスプラッシュ。欧州で生産され日本に輸入されるモデルで、走りの実力は本物。パワートレーンは1.2L+CVT。
過去1年の平均相場動向
昨年7月までは若干上昇傾向を示しているものの、それ以降は下降している。実用小型車のわりに物件数は少ない。
シンプルかつ高品質なインパネまわり。ドアグリップ部分にはボディカラーに合わせてオレンジやチタン色の塗装が施される。
左右独立リヤシートスライド&リクライニング機構を採用。さまざまなシーンに応じて荷室のアレンジが可能。
ニューモデル
BMW M2
新車価格:770万円
初代M3を彷彿させる小さな高性能クーペ
2シリーズクーペの高性能バージョン「M2」が登場。エンジンは370馬力の3L直6ツインターボを搭載し、これにデュアルクラッチ式7速MDCTが組み合わされる。MデファレンシャルやMコンパウンドブレーキなど専用品も与えられる。
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まだまだ高値のBMW2シリーズ
クーペ、カブリオレ、ミニバンと豊富なボディを持つ2シリーズ。2ドア系は1シリーズをベースとした後輪駆動シャシーだが、ミニバン系はBMW初のFFモデルである。
過去1年の平均相場動向
登場から2年近くが経つものの、かなり高めの相場となる。昨年5月頃に大きく下がったが、その後はほぼ横ばい。

カーボンファイバートリムが施されたインパネ、アルカンターラのドアトリムなど高級感のある室内。シートもレザーとなっている。
フルモデルチェンジ
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン
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今後の値下がりに期待できるトゥーラン
2004年に登場した先代ゴルフトゥーラン。12年に及ぶモデルライフのなかで、何度か大きな改良が行われた。後期型は1.4Lツインチャージャーを搭載している。
過去1年の平均相場動向
昨年3月に一時的に価格が上昇しているが、この1年間は130万円前後の相場で推移している。物件数も豊富。
今回からApp-Connect対応のインフォテイメントシステムを搭載。車載のスクリーンでスマホのアプリが操作できるようになった。
2&3列目シートを折りたたんで、段差のないフロアを作れる。ハイラインにはパノラマスライディングルーフをオプション設定。
特別仕様車
レクサス IS
新車価格:520万円~ 607万円(Fスポーツ モードプラス)
スポーティな内外装の特別仕様車が登場
IS200tとIS300hに特別仕様車「Fスポーツモードプラス」を設定。メタル調のドアミラー、ブラック/ホワイトのインテリアカラーを採用。オートマチックハイビームも特別装備される。
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この1年間は相場が横ばいの先代モデル
レクサスのミドルセダンがIS。スポーティなルックスと走りは、欧州スポーツセダンにも劣らぬ実力。インテリアの質感も、それまでの国産車とは一線を画する出来栄えだ。
過去1年の平均相場動向
この1年間、ほとんど相場の変動は見られない。プレミアムカーは年式が古くても一定以上相場が下がりにくい。
特別仕様車
三菱 eKスペース
新車価格:151万4160円~ 191万5920円(スタイルエディション)
三菱のハイトワゴンに装備充実の特別仕様車
eKスペース「G」とeKカスタム「T」をベースとした特別仕様車。予防安全技術「e-Assist」や赤外線カットガラスなどを採用。ボディカラーには2トーン仕様を設定するのも大きな特徴。
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eKスペースはまだまだ買い時が先
2014年に登場したeKスペース。クラストップの室内高と最大26.0km/Lの低燃費が自慢。押し出し感のあるカスタムも設定し、幅広いユーザーにアピールしている。
過去1年の平均相場動向
新しい年式の軽自動車は値下がりしにくい。eKスペースも、登場してから2年が経つが相場に大きな変動はない。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。