輸入車
更新日:2019.09.04 / 掲載日:2019.06.13
【ルノー キャプチャー】SUV選びの穴場!? フレンチコンパクトという選択

昨今の大ブームにより、街中でSUVを目にする機会が増えた。個性の象徴と言えるSUVも、こんなにも増えてしまえば没個性になってしまう。もちろん、SUVは個性があるから乗る…と単純に考えているユーザーは少ないとは思うが、人気国産SUV一辺倒の選択ばかりではつまらないと感じる人もいるだろう。そこで今回提案したいのが、ルノー キャプチャーというクルマ。ルーテシアをベースとするコンパクトSUVで、2014年に颯爽とデビューした完全なるニューモデルである。国産SUVほど物件は多くないものの、近頃は100万円を切る物件も出てきており、注目したい1台なのだ。今回は、そんなキャプチャーの中古車事情を掘り下げてみたい。
ルノー キャプチャーってどんなクルマ?
2013年3月のジュネーブショーで発表され、2014年1月に日本導入されたコンパクトSUV。全長4125mm、全幅1780mm、全高1565mmのボディサイズは、少し背の高いルーテシアというプロポーション。SUVと言っても、オフロードをガンガン走るための専用メカは備えておらず、駆動方式も2WD(FF)のみとなる。エンジンは1.2L 直4ターボが搭載され、デュアルクラッチ式6速ATを組み合わせている。
ホイールベースはルーテシアよりも5mm長く、小ぶりなボディサイズのわりに室内の窮屈感は少ない。リヤシートには160mmの前後スライド機構が備えられ、シートを後端まで下げれば大柄な人もゆったりと過ごせるだろう。床面の高さを2段階に変えられるラゲッジボードは、荷室アレンジの自由度を高め、SUVらしい幅広い使い方を許容してくれる。エクステリアには新しいルノーのデザインが導入され、カジュアルで遊び心にあふれたクルマである。
ルノー キャプチャーの年式別中古車相場は?

デビューから今年で5年目となるルノー キャプチャー。その改良遍歴を振り返ってみよう。2014年1月のデビュー時は、エントリーグレード「ゼン」と、ジップシートクロスを採用した上級グレード「インテンス」が設定された。その後、何度か限定車がリリースされ、2018年3月には内外装の一新を伴うマイナーチェンジを実施。グレード構成は、ルーフカラーと同色のファブリックシートを採用した「インテンス」、レザーシートを採用した「インテンス レザー」に変更された。装備面では、センタークラスターに「R&Goラジオ」を装備。スマホとの連携で、各種インフォテイメントの操作が可能となった。
年式別の相場は次のとおりとなっている。
年式 | 中古車平均価格 |
2014年式 | 128万円 |
2015年式 | 138万円 |
2016年式 | 160万円 |
2017年式 | 166万円 |
2018年式 | 227万円 |
100万円台前半で買える5年落ちを探そう
キャプチャーの新車時価格はおよそ250万円なので、輸入車としてみると、それほど高額なクルマではない。しかし値落ちの幅は大きい傾向にあり、3年落ちで100万円、5年落ちで120万円ほど安く購入できる。とくに5年落ち(2014 年式)は物件数がもっとも多い年式となっており、平均価格は128万円とリーズナブル。また、全年式をとおして低走行な物件が大半なので、安心したクルマ選びができる。なお2018年以降の後期型は、低走行の登録済未使用車が多く、ボディカラーや装備が気に入れば、選択候補としてありだろう。
ルノー キャプチャーのグレード別中古車相場は?

エンジンは1.2L 直4ターボの1機種、基本グレードは「ゼン」、「インテンス」、「インテンス レザー」が設定されるほか、限定車が数回リリースされている。シンプルなグレード体系なので、車選びで迷うことは少ないかと思うが、ここでは限定車を除く各モデルの中古車平均価格を見ていこう。
グレード | 中古車平均価格 |
ゼン | 115万円 |
インテンス | 155万円 |
インテンスレザー | 235万円 |
中古車の大半が「インテンス」
エントリーグレード「ゼン」は、ほとんど物件が流通していない。中古車の中心となるのは「インテンス」となっており、全体の8割以上を占める。それゆえ、グレード選びはほぼ一択という状況だ。また2016年1月に200台限定で発売された「アニヴェルセル」も、限定車のなかでは探しやすい1台。専用ボディカラーとルーフカラーの組み合わせが特徴となっており、SDナビ、専用内装も見どころ。中古車平均価格は151万円で、「インテンス」とほぼ変わらないから、こちらも注目しておきたい。
ルノー キャプチャー中古車のまとめ

最後に、ルノー キャプチャーのライバルとなる国産コンパクトSUVの中古車平均価格を見ていこう。2015年2月に登場したマツダ CX-3は、キャプチャーよりもやや全長が長いことを除けば、ボディサイズはかなり近い。クリーンディーゼルを搭載するほか、度重なる年次改良で商品力を高めている人気モデルだが、中古車平均価格は190万円とかなり高め。登場から4年が経っても、いまだに値崩れしていない。
一方2013年12月に発売されたホンダ ヴェゼルも、キャプチャーに近い大きさのSUVだ。こちらはハイブリッドを設定し、低燃費かつスポーティな走りが魅力。中古車平均価格は193万円とCX-3とほぼ同じゾーンにあり、こちらもいまだ高値が続いている。
これらと比較すると、ルノー キャプチャーは強い個性を持ちながら、お買い得なクルマということがわかるはず。コンパクトSUVを探しているなら、候補のひとつに入れてみてはいかがだろうか。