輸入車
更新日:2023.03.04 / 掲載日:2023.03.04

MINIクロスオーバー中古車試乗! 実用性と遊び心を備えた人気モデルの実力は?

2021年 MINI クロスオーバー バッキンガム

MINI CROSSOVER/気になる中古車【試乗判定】 人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年2月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?

member Profile

自動車ジャーナリスト【竹岡 圭】

カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

シリーズ随一の人気モデルがさらにパワーアップ

初代よりもボディを拡大してさらに実用的に

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はMINIファミリーのなかでも人気の高い、クロスオーバーの登場です。お借りした車両は1.5L直3ツインパワーターボの「バッキンガム」で、走行距離は約3500kmです。
竹岡●「バッキンガム」って、初代モデルにもあったよね。どんなモデルなんだっけ。ヘッドライトが角張っているから後期型でしょ?
編集部●さすが元オーナーにしてMINIマイスター(笑)。こちらは、ベーシックな「ONE」を基に、装備を充実させたグレードで、1.5L直3ターボのFFです。
竹岡●テールランプがユニオンジャックの柄になっているとか、本当にMINIは見せ方が上手。「バッキンガム」は、ベーシックモデルだってことを感じさせないのがいい!
編集部●竹岡さんはクロスオーバーを所有されていましたよね。
竹岡●そう。白色の「クーパーD ALL4」だったからみんなから「シロちゃん」って呼ばれてた。いまだに「シロちゃん元気ですか?」って声をかけてもらえることがあるんだよね。それだけ印象深かったのかな。
編集部●クロスオーバーを選ばれた理由を教えてください。
竹岡●4WDのディーゼル車に乗りたいっていうのがまずあって。当時はこのクラスのSUVで、後席スライドと荷室にアンダーラゲッジボックスを両方備えたクルマってなかったのよ。意外でしょ。後席は3分割式だし、MINIクロスオーバーってじつはかなり実用的。
編集部●2代目はひとまわり大きくなった(全長+210mm、全幅+30mm、全高+45mm)のが、室内空間と荷室のゆとりに反映されてます。
竹岡●それでいて全幅1820mmっていうのがいいのよ。日本の路上で使いやすいサイズに収まってる。
編集部●そんな2代目クロスオーバーが登場したのは2017年。まずはディーゼル搭載の「クーパーD」(150馬力)と「クーパーSD」(190馬力)、プラグインHVの「クーパーS E」(136馬力+88馬力)でスタート。その後、ハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス(231馬力)」とエントリーモデルの「ONE」(102馬力)が追加されました。4WDモデルは「ALL4」を名乗ります。
竹岡●そうそう! MINIとして初めてプラグインHVが出たんだった。今日の試乗車はマイナーチェンジ後のモデルでしょ。ライト以外にも改良されたところがあったよね。
編集部●はいそうです。2020年のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの変更、8速AT(クーパーD、クーパーSD)の採用、インフォテインメントの改良が行われました。
竹岡●先進安全装備は登場した当初からストップ&ゴー機能付きACCや自動ブレーキが標準装備だったよ。
編集部●プレミアムコンパクトカーブランドだけあって、安全装備については全車標準装備で、おもにルックスや走行性能の違いがメインです。
竹岡●2代目はBMW X1と基本設計を共にするだけあって、全方位的にレベルアップしたと思う。
編集部●ではそろそろ試乗のほうに参りましょう。

「MINIならではの遊び心に隠された実用性の高さが秀逸です」

DETAIL CHECK

実用性に加えてMINIならではの遊び心を備えた万能な1台

編集部●さて、試乗から戻ってまいりました。「バッキンガム」は、最もパワーが少ない(102馬力)モデルでしたが、乗ってみて気になることはありましたか?
竹岡●それがね、大丈夫だったのよ。私が乗っていた「クーパーD クロスオーバー ALL4」は、もっと走りに安心感があったけど、これはこれで軽快な感じが気持ちいい。
編集部●信号待ちからの発進加速も十分でしたし、交差点なんて軽やかに曲がるので楽しかったです。
竹岡●それがMINIらしさ。X1と比べると、ちゃんと「ゴーカートフィーリング」の雰囲気がある。中古車市場はどうなの?
編集部●400台以上がグーネットに掲載されていて、これは輸入車全体のなかで多いほうです。初期型は200万円を切って買いやすくなりました。人気は250万円程度の「クーパーD」ですね。
竹岡●だいぶ買いやすくなってきたね。私が次に買うとしたら、PHEVの「クーパーS E」かな。
編集部●レアですけど新車からの価格差が大きくてお得感アリです。
竹岡●そうなんだ。販売店の人によると、MINIは洋服を買うような感覚で購入する人が多いんだって。グレードやオプションで自分だけの1台を作り上げる楽しみがあるでしょ。だから中古車も、年式や価格だけでなくて、相棒になるようなクルマと出会ってほしいな。
編集部●わかります。クルマなのに、まるでペットや家族みたいな存在。それでいて実用的なのだから、クロスオーバーが人気なのもわかります。

MINIらしいデザインの室内先進安全装備も充実

 センターメーターを模したインフォメーションディスプレイなど遊び心のあるインテリア。歴代MINIのイメージを受け継ぎながら、時代に合わせてアップデートされている。自動ブレーキなどの先進安全装備も標準装備。

ゆとりのある室内空間、後席は前後にスライドする

 クロスオーバーSUVだけあって、ファミリーユースにも対応するゆとりある室内空間を実現。リアシートは背もたれの角度が調整式で前後位置もスライド(130mm)するため、利用シーンに合わせて効率的な使い方ができる。

絶対的な広さに加えて使いやすさを高める工夫も

 MINI5ドアやクラブマンに対するアドバンテージがこの広いラゲッジルーム。標準状態で450L、後席を展開した2名乗車状態で1390Lまで拡大する。オプションで、床下に収納可能な2人掛けベンチも装着できる。

高ディーゼルを中心に先進的なプラグインHVも用意

 パワートレインは1.5L直3ターボ(ワン、バッキンガム)、2L直4ターボ(JCW)、2L直4ディーゼルターボ(クーパーD、クーパーSD)、1.5L直3ターボ+モーター(クーパーSE)と多彩。4WDモデルは「ALL4」を名乗る。

試乗判定レビュー

※各項目に対して10点満点評価。 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

竹岡 圭

ポジショニング[10点]

 「こんなに大きいのはMINIじゃない!」なんて揶揄(やゆ)する方もいらっしゃいますが、蓋を開けてみれば、MINIファミリーのなかでも1、2を争う人気モデルに。BMW1シリーズ等と同じベースを使っているので、サイズ的にもゆとりがあり、コンパクトクロスオーバーSUVとして、高速道路もワインディングロードもフィールド選ばず使いやすい1台に。

装備[9点]

 イルミネーションで会話するかのような、インテリアの楽しさとは裏腹に、荷室容量は意外なほどに広く、ラゲッジアンダーボックスの容量も十分、後部座席もスライドできるなど、乗員と荷物をフレキシブルに振り分けできるなど、実用性の高さには驚かされます。ハンドル制御のADAS系統は入っていないので、自分らしい運転を楽しんで。

走り[10点]

 全高のうち50mmくらいはルーフレールなので意外と重心が低く、高速道路もどっしりフィーリングで走ってくれます。全幅も抑えられているため、狭い道でも躊躇なく入っていける機動力の高さが魅力です。ゴーカートフィーリングを感じさせつつも、SUVらしさもあわせ持っているため乗り心地がよく、ファミリーカーとしても十分活躍できます。

グーワールド 編集部

ポジショニング[10点]

 それぞれクラスのなかで最小限のサイズにプレミアムカーの質感を与えたのが現代のMINI。クロスオーバーは、SUVスタイルにおけるプレミアムコンパクトという立ち位置。老若男女、年齢や性別を問わず、乗る人がおしゃれに見えるキャラクター性はMINIならでは。それでいながら使うほどに満足できる実用性の高さをあわせ持っています。

装備[9点]

 2代目は2017年デビューということで、自動ブレーキや前走車に追従するクルーズコントロールといった、いまクルマを買うなら押さえておきたい機能も標準装備。可愛いだけじゃなく、実力の高さでもライバルをリードします。ルックス面をカスタマイズした限定車が多数登場しているので、中古車を探すときにはそういったモデルにも注目です。

走り[10点]

 試乗車がベーシックな「ONE」をベースにした「バッキンガム」なので、走りにはあまり期待していなかったのが正直なところ。でも、運転してみるとこれが必要にして十分で、むしろシーンによってはディーゼルより軽快さがあって魅力を感じました。SUVらしく、ほどよいゆったり感とMINIに期待する運転の楽しさが上手にバランスしています。

VARIATION MODEL[MINI クーパー SE クロスオーバー オール4]道や天候を選ばない走破性と環境性能を両立したPHEV
シリーズのなかでハイグレード的なポジショニングでもあるため、装備や質感の面でも満足できる。乗り心地もよく、モーター走行では静粛性も高い。

 外部から充電可能な走行用バッテリーを用いてエンジンを使わないEV走行(最大53km、WLTCモード)も可能な電動化モデル。後輪をモーターで駆動する4WDで、燃費だけでなくあらゆる道路状況で安定した走行を実現する。

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  • 車種 : MINI
  • 年式 : 2022年
  • 走行距離 : 1.0万km
  • 車検: 車検整備付
  • 支払総額:218.2万円
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  • 年式 : 2018年
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  • 車検: 車検整備付
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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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