車の歴史
更新日:2020.02.05 / 掲載日:2020.02.05
TOYOTA ALTEZZA (SXE-10) 【3】

経年劣化が少ないトヨタ車だが不具合も
駆動系 他メーカー他車種でも使用されるアイシン製6MTに大きなトラブルはなし
デフもサイドシールからのオイル漏れがあるぐらい
デフも特に大きな問題が発生していることはないそうだ。強いて挙げるとサイドフランジからのオイル漏れが起きやすいということぐらい。
修理はサイドフランジのオイルシール交換で完治してくれる。
レリーズピボットの摩耗でクラッチの操作感が悪化

6MTのミッションは他メーカーなどにも採用されることで知られるアイシン製。アルテッツァでは特に大きな問題はない。強いていえばクラッチのレリーズピボットが偏摩耗していることが多く、ペダルのフィールを悪化させている場合もあり。
ミッションとプロペラシャフト接続部からオイル漏れ多し

ミッションはプロペラシャフト挿入部のオイルシールからオイル漏れが発生していることがあるようだ。漏れが発生していない場合でも、クラッチ交換時などでミッションを降ろす際に、予防メンテとしてシールの打ち替えをしておくのもありだろう。
デフマウントは4点のうち、後方2か所が傷みやすい

サスペンションメンバーにマウントされるデフ。マウントは前後4か所となり、そのうちの後方2か所のマウントゴムが切れてしまいやすいようだ。重量物のデフが動いてしまうと乗り味にも影響するため、切れているのを発見したらすぐに交換したほうがいいだろう。
外装系 旧車ならではの定番トラブルと共にアルテッツァ特有のものもあり
異形ヘッドライト定番となるレンズのくもり

ヘッドライトは表面が紫外線による経年劣化で、白く変色してしまうというトラブルが定番だ。ちなみに前期の車両に後期のHIDのヘッドライトを付けるにはフェンダーやコアサポートの形状が異なるので、干渉する部分をカットするなどの加工が必要となる。
リヤドアのウエザーストリップが縮んでしまうというトラブル

リヤドアのウエザーストリップは、経年劣化で縮んできてしまいCピラーの付け根部分がボディから浮いしまうという定番のトラブルが発生する。雨漏りの原因となるので、このようになってしまった場合は新品に交換しておくほうがいいだろう。
給油口の蓋の部分の動きが鈍いようなら可能性大

フューエルリッドの蝶番の部分にサビが発生しやすい。錆びてくると開閉も困難となり、力づくで開閉を続けていると溶接部にクラックが発生してしまう。錆びていない場合でも何らかの防錆処理を施したほうがいいだろう。ちなみにフューエルリッドのみの交換は可。
ボンネットオープナーのワイヤーが錆びて開閉困難に

ボンネットオープナーのワイヤーにサビが発生しやすく、ロック部分の操作が困難になり、ボンネットを開くことができなくなるというトラブルがよく発生するそうだ。ワイヤーインジェクターなどでワイヤー部に注油し予防するのがいいかもしれない。
トップモールやカウルトップ黒い部分の劣化は避けられない

トップモールやカウルトップ、それからドアハンドル、ドアミラーのアウターなど、樹脂製の部分は経年劣化により褪色してしまい、外観の見栄えを悪くしていることが多い。褪色してしまっている場合は、新品部品があるうちに替えておくのが得策といえそうだ。
内装系 ダッシュボードのべたつきが発生するのは後期型のみ
材質の変更による悪弊か? 後期のダッシュはべたつき発生

ダッシュボード形状は前期と後期で大きな違いはないものの、樹脂素材の変更があったようで、後期型にはべたつきが発生するというトラブルあり。長く乗りたい人であれば思い切って程度のいい前期型のものに変更してしまうのもいいだろう。
シフト&サイドレバーブーツ 経年劣化でボロボロが通常

シフトレバーやサイドブレーキレバーのブーツは傷んでいるものが多い。ブーツ類に関しては消耗品としてとらえたほうがいいかもしれない。ちなみに撮影車両のシフトノブは革巻タイプでリミテッド2の専用装備品となる。標準は球形のメッキタイプだ。
リモコンドアロックのレシーバー部に不具合症例多数

リモコンドアロックのレシーバーのトラブルも、昨今よくあるトラブルのひとつ。リモコンの電池切れかと電池を替えてみたものの、ドアロックが作動しない場合は、レシーバーを疑ってみよう。ちなみにレシーバーの設置位置はリヤトレー下となる。
凝った純正オーディオだが不具合が発生している場合多し

アルテッツァの純正オーディオはなかなか凝ったものであった。写真のものは6連装CDチェンジャーとMDプレイヤーが付いたものとなる。残念ながら壊れてしまっているものが多く、CDやMDを入れてそのまま出てこないなんてことも多いようだ。
エアコンスイッチは内部のコントロールユニットに不具合

エアコンのモードダイヤルが付くサーボ。この内部ギヤに付くグリスが劣化してしまい、通電しなくなり、エアコンの吹き出し口が変更できなくなるというトラブルも多い。温度切り替えのダイヤルにもトラブルがあるようだが、多くはモードのダイヤルのようだ。