中古車比較・ライバル車対決
更新日:2026.01.09 / 掲載日:2026.01.09

3年落ち5年落ちモデルの落とし穴 〜5年落ち編〜

※写真はどちらも現行モデルのステアリング。特集内では新世代アイサイトとアイサイトXを比較している。

同世代モデルにおける
年式、グレード間のギャップを考えよう!

現行型が登場してから時間が経過している車種は、同世代ながら商品改良やグレードの追加などを経て、
性能が進化したり、見た目が変化していることが多い。その場合、どんな差が生じているのか? そこは気になるところ。
本特集では、“3年落ち”と“5年落ち”のモデルや該当車種に搭載されている技術に焦点をあて、
年式やグレードの違いによる性能差や価格差などについて探ってみた。
クルマ選びの際に知っておきたいポイントでもあるので心にとめておいてもらい、中古車購入時に役立ててほしい。

(掲載されている内容はグー本誌 2026年1月発売号掲載の内容です)

「最新が最良!」に踊らされるべからず! 5年落ちの落とし穴と最新モデルの盲点年式、グレード間による違いで考える

ここからは「3年落ち」ではなく、「5年落ち」を取り上げる。中古車では3年落ちと同様、ねらい目となる5年落ちだが、平均相場が低くなる一方で、注意が必要な部分もある。全方位から5年落ちについて探っていこう。

構成・文/フォッケウルフ

3つのポイント

1.モデルチェンジしている可能性
かつてのように国産車のモデルチェンジが頻繁だった頃は、たいていのモデルが4年前後でフルモデルチェンジしていた。今では6~8年程度に伸びたものの、5年落ちとなるとモデルチェンジしていることが大いにあり得る。

2.値落ち率で変わってくる総支払額
車種が同じでも、年式やグレードによって値落ち率は違ってくる。当然ながら(特別仕様車などで)レアな年式や、販売期間や台数が限られたグレードなどは相場が落ちづらい。5年落ちで値落ち率の高いモデルを探すのもいいだろう。

3.整備履歴と交換箇所の重要性
国産車はトラブルが少ないと言われるが、さすがに5年経過した車両なら何かしらトラブルも見つかりそうなもの。購入を考えた車両が決まったら、まずは整備履歴やメンテ箇所を確認しておきたい。購入後では遅いのだ。

2年の差が影響するのは値落ち率とコンディション

 現代における愛車の買い替えタイミングは、クルマの高品質化にともない、平均7~8年(自動車検査登録情報協会のデータ参照)と言われている。しかし、カーマニアやクルマが好きな人、クルマ情報に詳しいオーナーの間では、どうもそうではないようだ。周囲のそういった人たちに話を聞くと、車検のタイミングに合わせて乗り換えたり、リセールが高いうちに乗り換えるなど、結果として、7~8年も待たずに乗り換えるという人が多い。もちろん一生所有したいような愛車はずっと手放さないわけだが。
 そこで、次は買う側の立場になって考えてみると、中古車市場で3年落ちや5年落ちの物件はよく見られるし、それほど古くはないので車両の状態もあまり悪くなっていないと予想できることから、必然的に、3年落ちや5年落ちはねらい目の物件となってくる。
 では、3年落ちと5年落ちとで比較するとどうか。車検のタイミングは、まず1回目が新車購入から3年目、そして次回以降は2年間隔になるため、5年目、7年目と続いてくる。つまり5年落ちも、3年落ち同様、手放す人が多く、市場流通量が多くなる。その差は2年あるが、前述のとおり平均はあくまで7~8年であることを考えると、5年落ち物件の流通台数もそれほど少なくないと予想される。

現行型エルグランドのように長年販売され続けてきたロングセラーモデルもある。5年落ちであっても魅力的なスタイルを保っているのはファンにとって安心でうれしいことだ。


 よりリーズナブルな物件を見つけようとしても、当然ながら3年落ちより5年落ちのほうが有利だろう。中古車というものは、1年であっても誰かが所有したところで値落ちするわけだが、2年古くなるだけで、通常のモデルならだいたい10万~50万円安くなってくる。その間にモデルチェンジなどを挟むと、金額差はさらに大きくなるだろう。
 物件の選び方だが、最も注意したいのは車検を継続して取得しているか否か。これは3年落ちでも同様に気になるところだが、グーネットや本誌に掲載されている物件で、たまに「車検なし」というものがある。この場合、購入時に販売店によって車検を取ってもらうことになるが、車検代がいくらか事前に確認しておきたい。あるいは、前のオーナーが車検が切れる寸前ではなく、数ヶ月前に手放した場合もある。この場合は残り車検期間を考慮したうえで、数ヶ月後に確実にかかる車検代金を購入費用にプラスしたうえで、車検取得をお願いする先についても考慮に入れてから購入手続きに進みたいものだ。

2021年に500台限定で発売されたカローラツーリング「ACTIVE RIDE(アクティブライド)」。値落ち率は低いが、2.0ℓエンジンを搭載する貴重な存在だ。


 5年落ちともなると、その間にフルモデルチェンジしている可能性があるというのも注意点のひとつになる。モデルチェンジしてしまった5年落ち車両は、先代型となるため、購入価格は安くなるが、リセール価格は低くなる。デザインや機能性が異なるのはもちろん、そういったあたりも念頭に置いて選びたい。
 もうひとつ注意点がある。それは、グレードや年式によって値落ち率が変わってくるということだ。5年落ちで平均相場が低いモデルを選んだからといって、トップグレードや限定車なら当然そこだけ相場が高くなる。年式による違いもあるだろう。明るい色味のカタログカラーなど、初期型しか設定されていないボディカラーなどがあるとその年式は高くなったり、同じように特別な装備が存在する場合も値落ち率は変わってくる。ねらっている車種の事前情報をよく調べて、自分が欲しいグレードはどうなっているか、確認しておきたい。
 さらに落とし穴をあとひとつ挙げるとすれば、これは中古車全体にいえることだが、整備履歴のことだ。3年落ちより5年落ちのほうが当然ながら古い。しっかり整備されてきたかどうか、交換されたパーツがどんなものか、このあたりも確認しておいて損はない。
 最新モデルが絶対いいことは間違いない。安全装備や快適装備は進化し、燃費性能がよくなっているのはほぼ確実だ。しかし、5年落ちの中古車で得られる支払金額の少なさというメリットも捨てがたい。それは、5年でフルモデルチェンジしていないモデルならなおさらだろう。現代では、中古車だから「壊れやすい」とか「品質や購入店のサービスが心配」といった心配も希薄になった。予算と相談しながら、自分にとって最良の選択をしたい。

整備履歴は記録簿を見れば一目瞭然だが、なかには記録簿が付いていない物件もある。それでも魅力的な物件であれば、直接観察して修復歴などをくまなくチェックしたい。

自動車業界以外ではこんなことが!  ここ5年の主なニュース

2021

史上初1年遅れの五輪開催
コロナ禍のため1年遅れで夏季五輪東京大会が開催され、史上最多となる金メダル27個を獲得した。大谷翔平選手の米大リーグMVP獲得、眞子さまのご結婚なども記憶に新しい。

2022

元首相が凶弾に倒れる
7月、奈良市で街頭演説中の安倍晋三元首相が銃撃された。喜ばしいニュースでは、サッカー日本代表がカタールW杯で、強豪ドイツとスペインを撃破し、世界に実力を示した。

2023

日本代表、大谷、野球の当たり年
野球のWBCが開催され、日本代表チーム「侍ジャパン」が米国を破り14年ぶりとなる優勝を果たした。米大リーグでは大谷翔平選手が日本人初の本塁打王を獲得している。

2024

震災発生で大きな被害
元日午後、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7・6の大地震が発生し、多くの死傷者数を出した。7月には、20年ぶりとなる新紙幣が発行された。

2025

大阪・関西万博に千客万来
158の国と地域が参加した大阪・関西万博が大阪市の人工島、夢洲で開催され、一般来場者数は2500万人を超えた。「ミスタージャイアンツ」こと長嶋茂雄氏が死去。

※イラストはすべてイメージです。

5年落ちと現行型で比較してみました ADAS編

その進化によって2020年に「新世代」が名前に付けられた現行型のアイサイトと、より高度になったとされるスバルの運転支援システムの頂点・アイサイトX。何ができて何ができないのか、比較試乗に挑む。

撮影/茂呂幸正

事故時の被害を少なくする、先進の安全装備をチェック
 世界中の自動車メーカーが安全装備の開発にしのぎを削ってきた。3点式シートベルトを世界で初めて実用化したのはボルボで、ABSやSRSエアバッグはメルセデス・ベンツ、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)はホンダが実用化した。
 そんな歴史のなかで革新的な存在だったのが、「ぶつからないクルマ」のコピーで安全装備のニーズを喚起したスバルのアイサイトだった。これは自動ブレーキをはじめ、事故発生率を減少させるさまざまな先進機能をまとめた運転支援システムの総称である。
 現在では、こういった先進運転支援システムは「ADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム)」と呼ばれている。機能やくくりなどが同一ではないため、十把一絡げに語るのは難しいが、日産のプロパイロット、ホンダのホンダセンシングなども同分類に入る。
 今回、ADASの代表的存在として取り上げたのはアイサイトだ。5年前に主流となった「新世代アイサイト」(その後、超広角のカメラも追加されている)と、約5年前となる2020年秋に登場した最先端の「アイサイトX」。この2つを実際に比較使用して、ここ5年の高度運転支援システムの進化について探ってみることにした。

ADAS(先進運転支援システム)の先駆的存在、アイサイトの進化とは?

5年落ちではないが5年前に主流となったアイサイトを搭載

[スバル]インプレッサ(現行型)
スバルの基幹モデルとして長年愛されてきたコンパクトハッチバック。現行型は2023年に発売され、2020年に新登場した新世代アイサイトが全車標準搭載されている。
新車価格:274万4500~351万4500円
中古車中心相場:220万〜370万円

アイサイトX搭載
現行型

[スバル]レヴォーグ(現行型)
レガシィの系譜を受け継ぐミドルサイズのスポーツワゴン。2020年デビューの2代目モデルはハイテク機能満載のアイサイトXを初搭載したモデルとなっている。
新車価格:363万~509万3000円
中古車中心相場:220万〜370万円

そもそも【アイサイト】ってどんなもの?

スバルのキーテクノロジーとなる運転支援システム。2008年のデビュー後、バージョンアップを繰り返して安全性を高めてきた。2020年には現行の新世代アイサイトとアイサイトXが誕生。

【アイサイトでできること】▶▶▶【アイサイトXでできるようになったこと】

使う人と使わない人でどちらを選ぶかが決まる
 インプレッサに搭載される新世代アイサイトは約5年前に登場し、現在のスタンダードとなったシステム。一方、アイサイトXも当時の最強システムとして登場したが、現在では多くの車種に搭載されて、標準システムになりつつある。
 新世代アイサイトを使用していると、他社のADASと比較して精度と確度がしっかりしていると感じられる。その他の機能に関しても至れり尽くせりで不満はまったく感じられない。また、渋滞中にACCを使用していて停車した際、ドライバーがアクションを起こさなくても自動で前車に合わせて動き出すのはアイサイトXの秀逸な部分である。

AT誤発進(後退)抑制制御
AT車での発進時や後退時に急加速を抑制する機能。近年多発する、ペダルの踏み間違えで縁石を越えてコンビニなどの店舗へ突っ込む事故を回避できる。

スバルリヤビークルディテクション
車体左右斜め後部にいる車両を検知し、サイドミラーに備えられた発光部が点灯することで、その存在をドライバーへ知らせる。もしもの接触を減らせる。

デジタルマルチビューモニター
フロントグリルやドアミラー、リアゲートなどに備えたカメラの映像をディスプレイに表示し、死角エリアの確認を容易にする。上からの映像も表示できる。

ドライバー異常時対応システム
ドライバーの目線を読んで異常時に警告表示や警告音で対応するシステム。ドライバーへの喚起系では先行車発進お知らせ機能&青信号お知らせ機能も。

プリクラッシュブレーキ
衝突の危険が生じた際に警告音や表示などで注意喚起を促し、衝突被害軽減ブレーキを発動させて衝突回避をサポートする。長い期間で熟成された機能だ。

前側方プリクラッシュブレーキ
レーダーを用いて接近車両を検知した際にブレーキをかけ、出会い頭の衝突回避をサポートする機能。見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などで役立つ。

アクティブレーンチェンジアシスト
アイサイトXで高速走行時(約70㎞/h〜約120㎞/h)、ウインカーを操作するだけで、システムがステアリングを制御して車線変更してくれる。

料金所前速度制御
料金所の手前でETCゲートを通過できる速度まで自動で減速し、通過した後にセットした車速に戻すのも、アイサイトXならではの便利な機能だ。

渋滞時ハンズオフアシスト

ハンズオフ走行が可能だが、自動車専用道路上で速度0㎞/h〜約50㎞/hの間のみ、ステレオカメラの白線位置情報と3D高精度地図データの位置情報が一致しない場合は使用できないなど、発動条件は限られる。

アイサイトヒストリー

目指したのは“死亡交通事故ゼロ”
 アイサイトの前身となったのは、1999年に実用化された「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」と呼ばれるシステムで、ステレオカメラを使用していたことが画期的だった。そして2008年には、新型ステレオカメラを用いて歩行者や自転車をも対象とした運転支援システム「アイサイト」が誕生する。2年後の2010年には「バージョン2」とし、自動ブレーキで車両を減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」の性能を強化。2013年の「バージョン3」では、カラー認識をしながら広角かつ遠方まで補足するようカメラが進化している。さらに、2017年には操舵支援機能の作動範囲を広げた「ツーリングアシスト」に進化させた。

2008年の誕生以降、進化を遂げてきたアイサイトは、2020年に現代の「新世代アイサイト」と「アイサイトX」を発表する。

アイサイトX搭載モデルバイヤーズガイド

レイバック[現行型]
新車価格:399万3000〜424万6000円
中古車中心相場:330万〜370万円

クロストレック[現行型]
新車価格:301万4000〜405万3500円
中古車中心相場:270万〜330万円

WRX S4[現行型]
新車価格:447万7000〜530万2000円
中古車中心相場:330万〜410万円

 高度な快適機能を備えるアイサイトXは、現在のスバルのラインアップのうち、レイバック、クロストレック、レヴォーグ、フォレスター、WRX S4に採用されている(一部グレードのみの車種あり)。渋滞時の快適性を高めたいなら、左記モデルの購入も検討してはいかがだろうか。

シチュエーション別 5年で装備はどう変わったか?

scene01  街なかを走るとき──

 自動ブレーキは2021年に義務化され、踏み間違い防止機能も2025年にはAT車に義務化することが決まった。街なかを安全に走るための装備はかなり充実している。ナビやオーディオをつかさどるコネクティッドナビやスマホ接続への対応車も増えている。

かつては有線派が多かったものだが、スマホとクルマを無線接続し同期使用する人は明らかに増えている。
scene02  駐車をするとき──

 車体周辺のカメラやアラウンドビューモニターのような視覚補助のための表示や、大型のインフォメーションディスプレイも多くのクルマに採用されるようになり、駐車は容易になった。バックカメラは2022年に義務化され、バック走行時の安全性も高まっている。

駐車場で慌てる人が減ったことは技術の勝利にほかならない。自動パーキングシステムも搭載車が増えた。
scene03  高速道路を走るとき──

 ふと気がつけばACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は常態化し、レーンキープアシストシステム同様、未来の自動運転への第一歩となる装備に。いらない、使わないという人もいるが、ブラインドスポットモニターは多くの人が恩恵を感じているはず。

使っていない人もいるようだが、ACCは渋滞時の負荷を軽減できる快適装備。一度使ったらクセになる?
scene04  夜間に走るとき──

 デジタルインナーミラーは一部の軽自動車でも採用されるようになったが、これは夜にも重宝する装備。周囲が暗くてもしっかり後方の様子が見える。フロントライトの点灯・消灯切り替えが自動になるオートライトも新車では2020年から義務化された。

寒い季節、夜のドライブでシートヒーターはなくてはならないものとなった。震えて乗る時間を解消できる。
scene05  悪路を走るとき──

 SUVがスタンダードになってきたこともあり、悪路走破性能の高いモデルが増えた。車種にもよるが、4WD性能や滑り防止系機能などを統合制御するモデルも多くなっている。もちろん伝統でもある耐久性の高いボディを採用するモデルは継続して存在する。

ジムニーやランクルなど過酷な環境を想定した構造と機能を持つモデルは、悪路走破性能を高めてきた。
scene06  事故にあったとき──

 乗員を守るためのエアバッグはだいぶ前から常設されているが、対外的に相手側の身体を守るためのボンネット周辺エアバッグなども登場している。もしもの事故にあったとき、ヘルプネットのような緊急時通報機能が助かる。各メーカーで常設されるようになった。

事故だけでは なく、急病やあおり運転などの際もオペレーターを呼び出して、通報につないでもらえる。

教えてオーナーさん  実際、5年落ちってどう?

5年落ちのクルマについてさらに情報を探るべく、オーナーを探し出した。5年落ちのクルマに乗る皆さん、実際のカーライフで「5年落ち」ってどんな感じですか?

OWNER 高野博善さん
52歳のフリーライター。スバル好きが高じてスバルの本拠地である群馬県太田市に引っ越したという骨の髄からのスバルファンで、BRZのほか、インプレッサを2台所有している。

 群馬県在住の高野さんは、このBRZを2021年に新車で購入している。まず、約5年でどれだけ走ったのか尋ねた。
 「走行距離は11万㎞を超えましたが、エンジンをはじめ車両全体が絶妙に“馴染んだ”感覚があり、新車の頃より安心して走らせることができております」
 クルマは「慣らし運転」が必要と言われるが、長い時間をかけて慣らしてきたようだ。では、約5年乗ってきて、逆に心配に感じる部分はないのだろうか?
 「今のところ不具合はなく、タイヤやサスペンションのダンパーなど、消耗品の交換だけでよい状態がキープできていて不安ゼロです」
 素晴らしい。では、今後の乗り方は?
 「なるべく今の状態をキープするためのメンテナンスを実施していきたいですね」
 長く乗り続けてほしいものである。

[スバル]BRZ(2021年式)
2021年に登場した2代目モデル。スバル製の2.4ℓ水平対向エンジンを搭載したFRの2ドアクーペで、トランスミッションは6速MTと6速ATを選択できる。
中古車中心相場:250万〜370万円

「各部が馴染みきってサーキット走行でも安心してアタックできる」と言う。「現代のスバルのエンジンはオイル漏れも起きにくいし、実際、エンジンミッションとも、オイルにじみひとつありません」とも語った。

[三菱]デリカ D:5(2021年式)

3歳の子どもがいる智史さんは現在39歳。憧れだった家族キャンプのためにSUVの購入を検討していたが、「妻からは『絶対にスライドドアがいい』と言われてしまって」デリカD:5に至ったのだとか。結果は大正解で、「ずっと新車が販売されているので古くならないのもいい」と気に入っている様子。

こだわりはSUV風のスタイル。道具をたくさん買って、間もなくアウトドア実施予定だという。
[マツダ]ロードスター(2020年式)

 47歳の朋恵さんは、子どもが成人したのをきっかけに、ロードスターを購入。約230万円で2020年式の程度のいい物件を見つけることができた。「やっぱりデザインが綺麗なクルマなので、キズが少ない車両を選ぼうとこだわりました」ということで、販売店を何軒も訪ねて歩いたそうだ。

ボディカラーもお気に入りのポイントで、「このマットな質感がオシャレですよね」とのこと。

あるとないではこんなに違う!?  グレード間における装備ギャップについて

年式によってクルマには差があることがわかったところで、今度はグレード。同じ車種でもグレードが違うだけでこんなに違うところがある。そのギャップについて、今回は約5年前のモデルで考察してみようではないか。

安全装備

 2020年はマツダの創立100周年ということで、特別装備を採用した「100周年特別記念車」が全車種に設定された。なかでもマツダ2には、ロゴ入りマットやヘッドレストなどの記念車統一の特別装備に加えて、スマート・ブレーキ・サポートやレーンキープ・アシスト・システム、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールなどを含む「セーフティクルーズパッケージ」が追加される。ベースグレードとのギャップが凄い!

たとえば→[マツダ]マツダ2

ベースグレードはXDと15Sから選ぶことが可能で、2WDと4WDも選択ができた(写真はノーマルグレード)。

パワーユニット

 今から約4年前の2022年に発売されたIS500は、レクサスISに5.0ℓV8エンジンを搭載したモデルで、パワフルな加速や官能的サウンドが味わえる。2013年から販売されてきた現行型ISのなかでも貴重かつスペシャルなモデルで、現在、中古車市場に約30台しか存在しておらず、相場は750万~1000万円程度とかなり高価(他の現行型ISは150万円くらいから見つかる)。ここにも激しいグレード間ギャップがある!

たとえば→[レクサス]IS

レクサスでは、「IS500」のように車名に付く数字がそのグレードやクラスを表しており、名前だけで凄さがわかる。

専用内装

 2021年にフィットの20周年特別仕様車としてリリースされた「Casa(カーサ)」と「Maison(メゾン)」は、それぞれステッチやシート表面に専用カラーを採用した華やかな印象となるグレード。日頃は移動のための足として使われがちなコンパクトカーだが、専用インテリアが用意されるだけで、洗練された印象になるというもの。これも乗り方やクルマへの思いが変わるきっかけとなるグレード間ギャップである。

たとえば→[ホンダ]フィット

両グレード(写真はMaison)には、専用インテリアのほか、運転席&助手席シートヒーターなども標準装備される。

専用カラー

 「ハイウェイスター ジェットブラックアーバンクロム」は、エルグランドの特別仕様車として2020年に発売された。同モデルは、2018年にも期間限定で一度発売されており、人気が高かったことで復活することとなったギャップグレードだ。グリルをはじめ、フィニッシャー、アルミホイールに漆黒やダークグラファイトを用いて、他のグレードにはないダークな雰囲気と圧倒的な存在感を高めたモデルになっている。

たとえば→[日産]エルグランド

インテリアにはプレミアムタンレザーシートやドアトリム、ステアリングなどにタン色のステッチ加飾が施されている。

妄想とまとめと───5年前の人が見た現代のクルマ社会

妄想とまとめと───
5年前の人が見た現代のクルマ社会

時空を飛び越えて、5年前から現代へとタイムスリップしてきた男がひとり。グー読者であり、クルマ好きなこの男が体験した、摩訶不思議な物語をとくとご覧あれ───。

数年で大きく変わるクルマの進化を見た男

 なるほど、ここが2026年か。2021年からタイムスリップしてやってきたが、やはりクルマのことが気になるなぁ……。
 子どもの頃、父親のクルマは100㎞/hを超えると「キンコン」と音が鳴っていたし、窓はレバーを手で回して開けていた。免許を取る頃には、スパイクタイヤがスタッドレスに取って代わり、運転しているうちにハイブリッドカーやETCが当たり前になったものだ。クルマの進化に見慣れてきたこのオレが、たった5年間くらいでクルマの変化に驚くはずがないだろうな。
 って、クラウンが、あのクラウン(①)が増えてる!? セダンもあるけど、いつの間にかエステートが復活しているし、SUVっぽい仕様やハッチバックまであるの? あれ、あの音もなく走る軽自動車は……i-MiEVじゃないだと? え、日産が軽EVを売り出した(②)の? 実用的でいいじゃないか! と思ったら、隣を疾走して行ったのは見たことのないスポーツカーだなぁ。なんと、あれがプリウスとは……信じられん。ホイールはデカいし、完全にスーパーカーのルックスじゃんか。って、なんだかCX-8がデカくなったな? え、あれはCX-80(③)!? 車名に「0」が付いた分だけ大きくなったの? げげ、ムーヴ(④)がスライドドアになってるじゃん! そんなのアリ? めちゃくちゃ便利じゃないか! あ、ホンダのエンブレムが付いた新型クーペが登場かぁ……え、まさかプレリュード復活って! う、うれしい、うれし過ぎるぞ!
 よし、とりあえずレンタカー借りて走ってみようか……え、トヨタ車乗ったら、前のクルマに近づくと勝手に減速するんですけど?(プロアクティブドライビングアシスト)うわぁ、危ないな、いい大人がそんな子どものおもちゃ(キックボード)に乗って道路脇を走るなよ~。 
 あ、エルグランドとデリカD:5(⑤)だ。5年前と変わらないクルマを見るとホッとするな……うん、N-BOX(⑥)もそのままか、え、違う?(笑)
   ★   ★   ★
 もしこの男ではなかったとしても、3年や5年の歳月を空けて日本の道路を見たら、きっと驚くことがたくさんあるに違いない。クルマは進化する機械である。一番変化するのは見た目(デザイン)だが、各種性能の進化は見た目以上に乗ってみて初めて驚くことだろう。もちろん古いクルマだって悪くない。あとはこの性能差を価格差で埋められるか否か。数年前のことも今のこともよく知る我々だからこそ、各自の予算にあったモデルを選びたい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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